概要
1999年にパガーニ・ゾンダが誕生してからスーパーカーの概念では捉えきれないスポーツカーを称してハイパーカーという呼称がみられるようになり、ブガッティ・ヴェイロンが登場するとマクラーレン・P1、ケーニグセグ・アゲーラ、シェルビー・スーパーカーズのトゥアタラと続いた。
フェラーリ・ラ・フェラーリがアラブウィールズ・アワードで「ハイパーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞、ランボルギーニ・ヴェネーノやポルシェ・918 スパイダーなどスーパーカーで有名な自動車メーカーからもハイパーカーが登場している。
日本からはトヨタがTS050 HYBRIDの技術が投与されたGRスーパースポーツコンセプトを発表している。
ハイパーカーの定義
「時速400km以上」「1000馬力超」「億超え」「ハンドメイド品」「レースカーのような空力設計」などもっともらしい基準がありそうで、ハイパーカーという概念には明確な定義は存在しない。
2020年からは耐久レースであるWECのレギュレーションに「LMハイパーカー」という規定が制定された。
・車重は最低1100kg
・エンジン出力は最高750馬力に制限、後輪駆動のみ
・ハイブリッド搭載は任意。ただしハイブリッドを採用する場合、モーター出力は最高270馬力に制限される。またモーターは前輪駆動にのみ用いられる。
(つまりハイブリッド車は一種のe-4WD、非ハイブリット車は2WDとなる)
・市販車として参戦する場合、2年間で20台以上の車両を生産しホモロゲーションを得る必要がある。ただし、プロトタイプとして参戦する場合はこの限りではない。
今後はこのホモロゲーション取得のために生産された車が「ハイパーカー」と呼ばれるかもしれない。
主なハイパーカー
アジア
日本
- トヨタ - GRスーパースポーツコンセプト
アラブ首長国連邦
- Wモーターズ - ライカン ハイパースポーツ
ヨーロッパ
ドイツ
フランス
イタリア
イギリス
スウェーデン
デンマーク
- ゼンヴォ - TS1
北アメリカ
アメリカ合衆国
- シェルビー・スーパーカーズ - エアロ、トゥアタラ
- ヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリング - ヴェノム
- スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス - 003、004S