解説
これを持っているスズキは、実はとんでもない奴らかもしれない。
鈴菌撒いてやんよ
∧_∧
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C□ /゚。:゚s:。+゚s
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∧_∧ 彡 アッ!
( ・ω+。s:゚s 彡
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チョイノリホスィ…
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スズキ車、特にバイクの魅力を伝える役目を持つとされる、架空のウイルス。
場合によっては自動車に対しても使用される。
スズキのものづくりは昔から独自路線が強く、良くも悪くも突飛な製品を発売することが多々あった。
それらは成功すればブームを開拓したり、失敗すれば短期間で爆死したりと様々な結果を生んだ。
このようなスズキの特殊性や変態性の虜にさせるウイルス、それが「鈴菌」である。
スズキの変態性の例
- ジムニー:唯一無二の軽クロカン。シチュエーションによっては高級SUVすら凌駕する走破性を持つ。
- アルトワークス:軽自動車64馬力自主規制値の張本人。現在でもこの規制値は生きているため、エンジンの性能がいくら進化しても越えられない壁となっている。
- アルトスライドスリム:現役時代は売れなかったが、時は流れて2013年、トヨタ・ポルテ/スペイドやプジョー・1007などのようにスライドスリムに構成の似たスライドドア車が登場している。生まれが早すぎた。
- ツイン:数少ない軽自動車のハイブリッドカー。こちらも売れなかったが、後にプリウスが大人気になったというのは何ともやるせない話である。生まれが(ry
- SW-1:高い価格と奇抜なデザインで売れなかったが、後にプレミアが付いた。生(ry
- RG-Γ:レーサーレプリカブームの火付け役にして、80年代から起こった2ストロークの開発競争の一因。文字通り「レーサーのレプリカ」なデザインは当時の業界に衝撃を与えた。
- RGV-Γ(VJ23A):レーサーレプリカブームの終焉と2ストロークの余命が明白なことを理解しながらも完全新設計された国内最後のレーサーレプリカ。恐らく売れなかったのもスズキの計算のうちである。
- カタナ:ケルンの衝撃。デザインを見れば説明はもはや不要である。
- GSX400X:デザインを見れば、カタナとは真逆の意味で説明は不要である。ちなみにデザインしたのはカタナと同じ人。
- 隼:市販状態で最高速度312km/hを誇る20世紀最速のバイク。後に300km/hでリミッターをかける規制が作られたため、この記録は恐らく永遠に破られることは無い。
このように、強烈なまでの個性を持つ車種を数多く世に出してきた。
特にバイクにおいては、ブランド力や販売網でホンダ・ヤマハに敵わない事を、社長であった鈴木修自身がよく理解しており、あえて競作を避ける方針を取ってきたことも大きく影響している。
実際、スズキが起こしたブームは大抵後から他社に潰される傾向にある。
pixiv上では
- 同社製品に関する魅力的だったりネタ度が高かったりする作品
- 同社製品のうち、魅力的だったりネタ度が高かったりする車種を描いた作品
に付けられることもあるタグでもある。
エピソード
最初の伝染罹患者
鈴木修氏である
もう一度言う、鈴木修氏である。
もともと鈴木自動車工業は大工あがりの自動車狂、鈴木道雄が4輪車の製造を夢みて立ち上げた企業だった。スバルやホンダに先駆けて1955年には4輪車市場に乗り出すものの、その後スバル・ホンダの台頭により経営がうまくいかなくなる。
そこで呼び戻されたのが、孫娘の入婿である修ちゃんだった。
そう、血はつながってないはずなのだ。
実際、取締役に就任すると、スズキが苦労して開発したFF方式をやめ、より安くつくれるRR式に一旦変更させている。スズキの巻き返し、フロンテの復活とアルトによる軽バンブームを起こし、スバル・ホンダ・三菱を一流半どころに蹴落として、マツダは事実上の軽撤退に追い込み、『宿敵』ダイハツとの軽2強体勢となったのもこの時期である。
だがその一方で、社長として他の取締役から猛反対されても絶対に我が社で引き取ると譲らなかったのが、撤退するホープ自動車のホープスターON360の製造権。これがジムニーの原型である。
血はつながってないはず、しかも修ちゃんは結婚するまでは銀行マンで金融畑。それがこの有様。これが、鈴菌の威力である。
見た目だけのスポーツカーはいらない。
かつて他社がコペンやS660を発表した頃、修ちゃんはこう言った。
「軽は貧乏人の車(=庶民の暮らしのパートナー)。スポーツカーはいらない」
この「貧乏人」という表現でも物議を醸したが、それだけでは終わらなかった。
2015年冬に復活したアルトワークスで殴り込みをかけてきたのだ。
どうやらここでオサムちゃんの言っていた「スポーツカー」とはクーペやオープンカーのことのようだが、ただでさえワークスはブランド力あるのにレカロとENKEI標準装備で150万円とかオーバーキルにもほどがある。
もともとバブル全盛期も、日本ではボディ形状まで含めた2シータースポーツカーは当時、売れたとはいってもあくまでそれ以外の時期との比較であって、スポーツドライブに興味はあっても高額なスポーツカーと実用車両方を所有することが(主に住宅事情のせいで)難しい日本にあっては、4~5人が無理なく乗れる実用車の上位グレードとして用意されたホットグレードがよく売れた(スズキ以外の例:AE86)。その日本にあってアルトワークスの復活はまさに王者の帰還と言えそうだ。
ダイハツバスターズ!?
スペーシアのCMの話。
その内容は「ガス欠や衝突を誘発するモンスターの襲撃を回避する」というものだが、そのCM曲はゴーストバスターズ。
そして一方、業界最大のライバルであるダイハツは妖怪ウォッチを起用しており、しかもスペーシアの対抗車種であるタントの広報にも使用されていたのであった……
「妖怪」ウォッチと「ゴースト」バスターズ…タントとスペーシア……
もしかしたらこのCM曲のチョイス、実は「ダイハツをぶっ潰してやる!」という意味があるのかもしれない。
表現としての「鈴菌」
先述の通り、スズキの持つ特殊性や変態性を一言で表すときにも使われる言葉である。
同業者であるKawasakiに対しての「カワサキか…」と似たような使い方をされる、と思えばいい。
注意点
この言葉は元々2ちゃんねるのバイク板で誕生したネットスラングだが、近年は普及し過ぎた為に、車種を問わず単にスズキ車に乗っているだけで「鈴菌です!」「変態です!」などと自称する輩も多い。
しかし、元々「鈴菌」「変態」は、第三者がそのユーザーの無自覚な偏愛ぶりを、敬意と時には失笑を込めて評価する言葉であり、自分から名乗る時点でそれは「ネットスラングを用いた自虐風自慢で自己主張する痛い奴」である。
またスズキのものづくりに真剣に共感している人の中には「鈴菌」「変態」呼ばわりを嫌がる人も多いので、たとえ相手がスズキファン・スズキユーザーでも「鈴菌」という言葉を使う際には注意したい。
海外では「鈴菌」に相当する言葉はないが、アニメ『ばくおん!!』でその概念は紹介されており、バイクとアニメが好きな人には通じるかもしれない。
関連タグ
カワサキか… - 同じくカワサキの変態性を一言で表す際に使われる事がある言葉
NHKの本気 セガの本気 黒い任天堂 - ほぼ似たような使い方をされる、と考えてもいいかもしれない
ばくおん!! - これが元ネタと思しき「ホンダ菌」が登場する。
- 鈴乃木凜 - 劇中の鈴菌保持者。
スズ菌 - 表記ゆれ