概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場回はTCプラス1巻収録「グルメテーブルかけ」。
外観は虹色のテーブルクロスで。これをテーブルや床に敷き、食べたい料理をリクエストすると、その料理が出現する。味も絶品で、自称食通のスネ夫が「悔しいけど、こんなに美味い物は食べたことがない」と評したほど。
それだけでなく、どれだけ食べ物を出現させたとしても、あるいは高級料理を数多く出現させたとしても、作中での描写を見る限り後でお金を請求されたことは1度もない。
更に、2013年版「何が何でもお花見を」ではドラえもんが「お花見のご馳走」というリクエストを出した際、弁当やジュース等といった花見に合う食事を出現させている。
また『創世日記』では、ドラえもんが「ドラ焼きどんぶり」という料理をリクエストしたのだが、その際もドラえもんが望んでいた食べ物を出現させている。このことから分かる通り、グルメテーブルかけは曖昧な注文や現実に存在しない料理でも正確に出現させることが出来る。
ただし原作「四次元くずかご」の作中において、のび太が故障中のグルメテーブルかけを使用して色々な料理を出現させたのだが、どの料理も食中毒を起こしかねないほどに不味いという散々な結果になってしまった。
ちなみに大山のぶ代版及び水田わさび版アニメでは、上記の描写は「食べ物の味が入れ替わる」という演出に差し替えられている。
関連道具
- 植物改造エキスI(しょくぶつかいぞうえきすわん)
注射器型のひみつ道具。
付属のアンプルを注入した注射器を植物に差し込み、アンプルを流し込むと植物が瞬時に花を咲かせ、そのまま花が散って実が現れる。実の中には出来立ての食べ物が入っており、割ると中身を取り出して食べることが出来る。アンプル次第で色々な料理を植物から生み出すことが可能。
- 海底クッキングマシーン
「テントアパート」に搭載された装置。
食べたい料理を注文すると、海中に存在するプランクトンを利用し、注文した料理を再現したコピー食品を生み出すことが出来る。
コピーと言っても完成度及び再現度は非常に高く、見た目はもちろん味も本物と全く変わりない。作中ではステーキ(を再現したコピー食品)を食べたスネ夫も「美味い!良い肉を使っている!」と絶賛していた。
- 畑のレストラン
缶詰型のひみつ道具。
缶詰の中に入っている種を地面に蒔くと、大根(のような野菜)が育つ。大根の中には出来立ての食べ物が入っており、割ると中身を取り出して食べることが出来る。長期保存も可能で、実際にドラえもんが「種を蒔いておけば1年間いつでも好きな物を食べられる」と発言している。
- B級グルメテーブルかけ
『ひみつ道具博物館』の登場人物・クルトが発明したひみつ道具。
基本的な効果は「グルメテーブルかけ」と同じだが、こちらはB級グルメ以外の料理を注文した場合は材料がそのまま出現してしまう。それだけでなく、B級グルメを注文した場合も稀に材料のまま出現してしまう。
- 北風のくれたテーブルかけ
原作「メルヘンランド入場券」の作中において、ドラえもんがメルヘンランド(22世紀のテーマパーク)でレンタルしたひみつ道具。
または映画版『魔界大冒険』で美夜子が取り出した魔法の道具(ドラえもんが取り出したひみつ道具ではない)。大長編版では「北風のテーブルかけ」という名称になっている。
どちらも「グルメテーブルかけ」と全く同じ効果で、注文した料理を出現させることが出来る。