概要
【牙】の名において・・・死の裁きを下す。
・・・悪く思うな。 ――by Lloyd Reedus
黒い牙首領ブレンダン・リーダスの長男で「黒い牙」屈指の暗殺者「四牙」の筆頭。
『白狼』の異名をとる剣術の達人で、冷静に物事を判断し、短気な弟のライナス・リーダスと反発することもあるが、結局はライナスの方が従うことになる。ライナス共々義理の妹ニノを可愛がり、「大人で、優しくって頼りになって、かっこよくて自慢のにいちゃん」と言われている一方、父が後妻に迎えたその母親ソーニャには気を許すことがなく、彼女にとっては牙を操る上で最も邪魔な存在だった。
組織の命令でベルンに潜入したエリウッド一行と霧に紛れて様子見で交戦するが、魔の島で組織の仲間ウハイが死に際に彼らへ助言を与えたことを知り、ブレンダンの後妻ソーニャに気をつけろとの言葉を託すと一時休戦として一行の前より姿を消す。ソーニャへの疑惑が確信的になったことにより、彼女を差し向けた裏より糸を引く黒幕を探ろうとした矢先、黒幕が放ったリムステラの襲撃により死亡。その結果、現場に残された骸を見てエリウッド一行によるものと判断したライナスが兄弟の復讐に封印の神殿で現れる。
条件次第では弟ライナスと兄ロイドの行動が逆になる場合もあるが、その場合は弟のライナスがベルンの市街で命を落とし、代わりに封印の神殿では兄のロイドが待ち伏せている。
余談だが、当時ネット上でゲームを周回すれば彼を仲間にできるというデマが流行った。烈火の剣はトライアルマップが無いために彼を自キャラとして動かす方法が全く無かった故のデマと言える。
ボスユニットとして
クラスはソードマスター。東洋風の衣装でなく、黒いロングコートを羽織った専用のグラフィック。
ユニットデータは3パターンあるが、分岐の都合で実際に交戦するのはうち2回。いずれも苦戦は必至で、強敵という印象が強い。
E23/H24章 四牙襲来
Lv | HP | 力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 体格 | 属性 | 剣 | 槍 | 斧 | 弓 | 支援 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 41 | 19 | 21 | 22 | 16 | 9 | 16 | 9 | 理 | A | - | - | - | ライナスA |
これまでのボスとは比較にならない強さを誇り、四牙の恐ろしさを身をもって味わわせてくれる。敵ユニットとしては珍しく支援関係を構築しているが、マップ上にライナスがおらず、実質的に無意味。
ここではプレイモードによって装備やルーチンが異なり、対処法が変わってくる。
装備 | 配置 | 思考ルーチン | |
---|---|---|---|
エリウッド編ノーマル | ぎんの剣 | 城門前 | 移動しない |
エリウッド編ハード | ぎんの剣、赤の宝玉 | 城門前 | 攻撃範囲に入ると移動 |
ヘクトル編ノーマル | ひかりの剣 | マップ中央 | 攻撃範囲に入ると移動 |
ヘクトル編ハード | ひかりの剣、赤の宝玉 | マップ中央 | 攻撃範囲に入ると移動 |
エリウッド編は「ぎんの剣」装備。ノーマルでは射程外から一方的にボコれるが、ハードは普通に移動するため、非常に危険。
ヘクトル編は「ひかりの剣」装備。射程が伸びているものの、魔法剣なので「Mシールド」や「聖水」が有効。さらに、「ニニスの守護」との重ねがけでダメージを17ポイントカットでき、対処は圧倒的にラク。しかし、中央に陣取っていることで、出撃位置付近の砦をうまく使えなくなり、ロイド本人よりも周囲のザコの対応が難しくなっている。
なお、ハードモード時に赤の宝玉を持っているが、速さの関係上、盗むことはできない。
E27/H29章 運命の歯車
Lv | HP | 力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 体格 | 属性 | 剣 | 槍 | 斧 | 弓 | 支援 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18 | 52 | 21 | 25 | 24 | 16 | 16 | 20 | 9 | 理 | S | - | - | - | - |
「ルーンソード」、「パビスの守り」を所持。
「ルーンソード」では必殺は出せないため、攻撃性能自体はそう高くない。むしろ、回避90というとんでもない値で登場することが問題で、武器の吸収効果や「パビスの守り」による必殺防止が手伝って、倒すまでに時間がかかる。しかも攻速落ちしてこの値なので、「ルーンソード」がなくなるとさらに回避が上昇する。
ニノで会話すると玉座から移動するようになるが、前準備なしに実行すると意図しないユニットが狙われて危険。かといって、「ルーンソード」を使い切らせているとその場から一歩も動かなくなり、壊す前に実行しなければならない。倒しやすくはなるものの、対応はそれなりに面倒。
終章 光
Lv | HP | 力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 体格 | 属性 | 剣 | 槍 | 斧 | 弓 | 支援 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20 | 52 | 22 | 28 | 30 | 0 | 19 | 23 | 9 | 理 | S | - | - | - | ライナスA |
道を極めた者のみが扱える剣「リガルブレイド」を所持。
ネルガルの手により、モルフとして再生されて再登場。能力値が非常に高い上、ライナスも同時に出撃しており、支援効果がバッチリ乗っている。
言うまでもなく屈指の難敵で、ネルガルらを差し置いて『本作最強の敵ユニット』との呼び声も。
ファイアーエムブレムヒーローズ
白狼 ロイド
「俺はロイド。
【黒い牙】では【白狼】と呼ばれていた。
裁きを受けるべき悪人の名を、俺に言え。」
属性 | 赤 |
---|---|
武器種別 | 剣 |
タイプ | 歩行 |
武器 | リガルブレイド(専用) |
奥義 | 氷蒼 |
パッシブB | すり抜け3 |
パッシブC | 攻撃の威嚇3 |
2017年5月19日開始の大英雄戦にて初登場。ちなみにイベントの告知自体は3月にされていた。
シリーズ恒例の仲間になりそうでならないイケメン枠だった彼がこれでようやく正式に仲間にできることになる。また、彼の追加により「黒い牙パーティ」を作ることが可能となった。
星5で開放される専用武器が原作終章で持っている「リガルブレイド」であるため、情報公開時に一部からモルフ扱いされたのは言う間でもない(ウルスラは終章の武器ではなかった)。しかし、この武器は『HPが満タン(100%)の相手に対して自身の攻撃&速さに+2』のバフがかかり、単純に武器の威力も高いため一撃が致命的となる高レベル同士の戦いでは十二分に有用な武器である。HPが満タンの状態からワンパンキルする様はまさに暗殺者と言えるだろう。
ステータスとしては魔防が高く、竜石持ちや魔法キャラ相手に対してガンガン前に出せる。反面守備は低め。またパッシブスキルが物足りなく、特に「すり抜け」は必要となる場面が増援の多い大英雄戦やファイアーエムブレム無双コラボマップ等に限定されるため、闘技場で使っていく場合はスキルの魔改造は必須。むしろ警戒されにくいために敵が持ってた時の方が怖いスキルである。
競争率の高い歩行剣タイプのため、そのままでは立ち位置が厳しいというのが現状であるが、遠距離反撃を継承させれば魔法キャラを反撃で倒すことが可能になる。しかし、所持しているヘクトル自体が貴重で強力なユニットであるため、継承難度が高い。よく同じ魔防の高い歩行剣のフィルと比べられるが、フィルから守備を削った分攻撃にステータスが回されており、よりメリハリのついたステータスをしている。本作は何かに特化した特長を持つキャラが好まれる傾向にあるため、スキル継承による魔改造で十分活躍は見出せる。後に聖杯システムが来たことによって10凸も不可能ではなくなった。むしろ、最近のインフレ環境の中では魔防が30のままでは心もとないので、遠距離反撃型にするなら限界突破や聖印での魔防底上げは必須レベルである。あとは防御地形を活用しよう。
2018年4月11日に待望の武器練成が追加された。その中には『味方に歩行魔法ユニットが2マス以内にいると戦闘中に攻撃速さ守備魔防が+3される』というものがある。一見変わった条件であるが、実はニノとの相性が抜群な効果である。
もちろん他の歩行魔法でもいいので、早速さまざまな歩行魔法と組まされているロイドの心境やいかに…。だが、条件付きではあるもののデメリット無しで「獅子奮迅3」が得られるのは美味しく、支援を組めば支援効果も乗るので強力なユニットに変貌したことには違いない。問題は「四牙パーティ」を作った際に死に効果になってしまうことか。また、ニノも飛行verだった場合は効果が乗らない。後にライナスも実装されたため、もしこの二人で支援を組む場合は他の錬成効果も考慮したほうがいいだろう。ただし、神錬の雫は貴重品なので無駄遣いはしないように。
その後ストーリー2部10章に敵ユニットで登場するが、スキル構成がルナティックの場合「獅子奮迅3」「攻め立て3」「魔防の大紋章2」と原型をとどめない程に魔改造されている。やっぱり習得スキルが寂しかったんや…。
2018年6月16日開始の戦禍の連戦「四牙相食む」では冒頭のストーリーでウルスラから不意打ちされて深手を負ったことが明かされる。このためか黒い牙テーマの連戦ではあるが、ボーナスキャラからは外されており、ちょっと扱いがあんまりである。
余談だが、漫画覇者の剣ではロイが「リガルブレイド」を装備していたため、ロイドを使って漫画のロイを再現できる…かに思われたが、残念ながら「リガルブレイド」は継承不可であった。
元ネタ
元ネタは20世紀のアメリカ映画『処刑人』。
次々と悪人を殺害していく俳優ノーマン・リーダスら演じるマクマナス兄弟がリーダス兄弟そっくり。
リーダス兄弟がファンタジー離れした洋画俳優のような見た目をしているのはこのためである。
関連イラスト
タグに関して
pixivで「ファイアーエムブレム ロイド」で検索すると同じ任天堂作品の「メトロイド」が描かれた作品が引っかかるため、タグ登録の際はこのフルネームを使うのが望ましい。
関連タグ
ブレンダン・リーダス ライナス・リーダス ニノ ラガルト ウハイ