概要
母であるソーニャには冷たく扱われているものの、認めて貰おうと任務に打ち込む。ソーニャの夫となったブレンダン・リーダスの実子ロイド・リーダスやライナス・リーダスを兄のように慕う。
感情がないとさえ言われたジャファルの心を動かすほどの純真さを持っており、ゼフィール暗殺の任務中にジャファルと共に任務を放棄、ウルスラに狙われているところをエリウッド(またはヘクトル)達に助けられる。
なお、暗殺などの直接的な任務は今までやった事が全くないらしく、組織内での実績は完全にゼロである。支援会話では、文字があまり読めず魔法の習得は感覚で行っていたことを話しており、邪険にされてまともな教育を受けていないながらも、自分なりに必死に努力してきたことが窺える。
外伝に進むと出自が明らかになり、リキアで名門の魔道一族の家系の生まれであること、生後まもなくネルガルとソーニャの襲撃を受けて家族を奪われていたことが判明する。実の親の仇に育てられたという点では、聖戦の系譜のアルテナを想起させる。
なお、このときソーニャが「13年前」と話しているため、カナスとの支援会話で話しているとおり年齢は13歳で、レベッカとの支援会話で話しているのは数え年と捉えるのが自然か。
物腰は基本的にタメ口で人懐っこく、特に自分と近い年代の相手に対しては、エリウッド達に保護されるまで友達に恵まれなかったからか、積極的にアプローチする。また、好意的な相手には「~さん」等敬称を付ける。(ただ、ジャファルや友達には呼び捨て)
「母さん」と呼んでいたソーニャには真実を知った後は呼び捨てになる(彼女に限らず基本的に好意的でない相手には呼び捨て)。
前作『封印の剣』に登場したルゥとレイの母親で、なおかつヒュウの母方の従姉と思われるが、作中で直接的言及はない。『ファイアーエムブレム大全』には「ルゥとレイの双子を産む」とある。
ジャファルやエルクとペアエンドが存在するが、どちらも数年後に賞金首に狙われ、ジャファルの場合はジャファルが、エルクの場合はニノが家族の身を案じて姿を消し、残された方が後を追うという悲しい結末である。
また、見た目の可愛さのほかストーリーでの健気さ、薄幸さが描かれていることからも人気キャラクターの一人であり、公式の烈火の剣のキャラクター投票では1位となった。
pixivではジャファルやエルクと一緒に描かれる事が多い。
ニノだけで検索すると別の作品のキャラクターもヒットするため烈火の剣などを併用して検索すると望ましい。
ユニット性能
能力値
成長率が全体的に高く、HPと守備以外がよく伸びる。初期値はレベル相応であるものの、敵を倒すのに難儀するほど弱くはない。加入直後の外伝では下級職の敵ユニットも多く出現するので、意識して戦闘させれば案外簡単に育てられる。
単純な戦闘能力では本作トップクラスだが、一足先に上級で加入するパントは最初から杖Aという凄まじいアドバンテージを引っさげて登場するため、汎用性の面で劣る。戦闘力と汎用性、また育成の手間をどう見るかで、ユニットとしての評価が割れやすい。
支援関係
相手 | 属性 | 支援C | 支援B | 支援A |
---|---|---|---|---|
ジャファル | 氷 | 20ターン | 28ターン | 28ターン |
エルク | 雷 | 28ターン | 28ターン | 28ターン |
フロリーナ | 光 | 41ターン | 41ターン | 41ターン |
マリナス | 闇 | 41ターン | 41ターン | 41ターン |
ラガルト | 氷 | 41ターン | 41ターン | 41ターン |
カナス | 理 | 28ターン | 28ターン | 28ターン |
レベッカ | 炎 | 28ターン | 28ターン | 28ターン |
属性は炎。
実用面では、同属性となるレベッカが最も相性がいい。しかし、レベッカ側としては加入が早く優秀なユニットは他にもおり、実際に組めるかは微妙なところ。ストーリー重視でジャファルと組んでしまってもいいだろう。
ヒーローズ
魔道の申し子 ニノ
「あたし、ニノ!
【黒い牙】…あっ! じゃなくて
えっと、ただの魔道士だよ。」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | グルンブレード+→アイリスの書(専用) |
補助 | 引き寄せ |
A | 魔防3 |
C | 攻撃の鼓舞3 |
リリース時からガチャで登場している。基本的な排出レアリティは☆3~4で、緑属性の風魔法使い。
PVにも映っており、烈火の剣の人気キャラなので引き当てて嬉しくなった召喚師もいたのではないだろうか。
スキルアップで上位の風魔法を覚え、特にレアリティ3で覚えられる「グルンブレード」は、能力強化分を攻撃力に上乗せできるという効果があり伝説の武器をも超える火力を得られる事がある。
更にターン開始時に周囲の仲間の攻撃力を上げる補助スキルを習得できるほか、位置調整スキル「引き寄せ」をもち、自身と仲間を危地から逃したり戦線に送り込んだりでき、一人で攻撃・補助・位置調整とすべての役割をこなせる優秀なキャラ。
非常に高い利便性に加え、武器の優秀さ、ニノ自身が攻撃速さに特化した性能に加え、間接攻撃が出来る魔道士という事もあり、近接キャラは近付く間も無く圧倒的火力で倒してしまう程優秀なアタッカーであり、緑属性においてヘクトルと並びトップクラスの人気を得ていた。
たとえ攻撃面で活躍出来なくとも仲間の位置調整や攻撃アップで貢献でき、彼女1人居るだけで場を制圧できるケースも少なくなかった。
☆3から入手できるために入手も容易。
欠点としてはHP、守備が極端に低く、接近されてしまうと有利が付く青属性のキャラにすら一撃で倒されてしまう事もある点が挙げられる。
2019年2月のアップデートで専用武器『アイリスの書』が追加。まさかの実の母の名前を使った武器の登場である。グルンブレードの上位互換でブレード系特有の奥義が出にくい効果は無くなっている。特殊錬成効果は攻撃の波・偶数3。このため少しだが自身で火力を補う事が可能となり、仲間も強化出来るようになる個性を得た。Cスキルの攻撃の鼓舞はほぼ必要なくなった。
長所とも欠点とも言えるが、武器が強い上にレアなので、よりその武器性能を活かせるセシリアへのスキル継承に使われてしまう事も多いがタイプが異なっており、騎馬特効など弱点が多いため、差別化は可能。
武器以外にも「引き寄せ」「魔防3」のスキル継承素材としても優秀。
2021年5月から神装英雄に選ばれた。エンブラ王国をモチーフにした衣装を身にまとった。
またホーム画面においての会話では、「いつか母親になったら…双子が欲しいかな…なんてね!」と、意味深なセリフを発する。
更に『殆ど文字が読めなくて勉強中』と、環境がいいこともあり烈火の剣本編より僅かに進んだ状況になっている。
ゲーム初期の頃に出撃メンバーを全員彼女にして大英雄戦をクリアしたという、凄まじいやりこみが公式で紹介された事もある。
闇の白い花 ニノ
「あたしはニノ!
この子と一緒に頑張るから、
これからよろしくね!」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 魔法/飛行 |
武器 | ギガスカリバー(専用) |
奥義 | 月虹 |
A | 鬼神飛燕の一撃2 |
B | 曲技飛行3 |
C | 速さの紫煙3 |
2018年6月に別バージョンとして、まさかのペガサスに乗って再登場した。
通常版とステータスを比べるとHP、速さが上がった分、守備、魔防が下がっている。
武器は原作最強の理魔法「ギガスカリバー」を持っており、敵より速いと速さの差を参照して70%を加算する。通常版とは違った高速アタッカー寄りのステータスとスキル構成であり、周囲の飛行以外の味方の隣にワープできる「曲技飛行」による奇襲も可能。「速さの紫煙3」もあるため、デバフを撒くことも出来るためサポートにも適している。
その分低HP低守備で魔防も低めの紙耐久であるため近接攻撃や飛行特効には注意したい。有利な青属性物理でも「遠距離反撃」を持っていると返り討ちに遭うことも…。
なお、敵としては「曲技飛行」による事故が発生しやすいので闘技場で見かけたら気をつけるべきなのは勿論なのだが、恒常排出なので普通に「修練の塔」や「戦禍の連戦」にも登場する。特に育成中に遭遇したら仕留め損ねたり、落とされて全員生存ミッションを失敗したりする確率が上がるため、最も警戒するべきクラスのユニットと言えよう。
このバージョンは原作のフロリーナとの支援会話が元ネタ。ニノがフロリーナの助けを得てペガサスと心を通わせ騎乗している、という設定である。
2021年2月のアップデートで錬成武器対象に。自分の速さの20%をダメージに加算する効果に変わった。特殊錬成効果は周囲2マス以内の味方は戦闘中に攻撃速さ+4で、なおかつ周囲2マス以内に味方がいると戦闘中、自分の攻撃速さ+4という相互大紋章のような効果になった。これで条件が緩くなり、サポートと攻撃面が強くなる新たな個性を得た。
2022年10月にこのニノのイラストがひっそりと修正されているが、肉眼では判別できないレベルで修正箇所が分かりにくい。
それもそのはずで、修正されたのは眉の太さがほんのわかずかに変わった程度。
聖夜に咲く白い花 ニノ
「あたしの名前はニノ!
冬祭りの会場はここでいいのかな?
みんなに笑顔を届けたいな!」
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 魔法/重装 |
武器 | 小さな聖樹+ |
補助 | 攻撃魔防の応援+ |
A | 攻撃速さの密集3 |
B | 攻撃隊形3 |
C | 重装の行軍3 |
2019年12月からニノ初の超英雄。
通常版とステータスを比べると速さ、守備、魔防は上がっている。特に速さは当時、全重装でトップクラスだったがクリスマスマヌエラとバレンタインルキナで抜かれ、現在は三位になった。
小さな聖樹は自身の攻撃時は必ずHPが5回復する効果がある。本作の回復奥義などは与えたダメージの割合値回復する物でも敵の現HP以上は切り捨てられてしまう中、与ダメが0でも敵のHPが5以下でも必ず5ポイント回復するのが特徴でニノの頼りない耐久面を補うのに一役買っている。
しかし、基本構成ではせっかくの攻撃特化のステータスなのに、「速さに関係なく絶対追撃」の攻撃隊形に頼らずとも速さは最上級。つまり、「追撃阻止を防ぐ」以外に攻撃隊形が活きにくいタイプの重装である。しかも、耐久面は魔防こそ高めだがやはり守備は低く、物理には弱いまま。微妙にスキルがチグハグなので使っていくならスキル継承は必須である。
魔道精霊の寵児 ニノ
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | 魔道の寵子の羅針盤(専用) |
奥義 | 凶星 |
A | 攻撃速さの秘奥4 |
B | 速さの先制3 |
C | 始まりの鼓動4 |
2023年1月からの超英雄で約3年ぶりに登場。
通常版とステータスを比べると攻撃、速さ、魔防が上がっている。
専用武器はターン開始時に自分のHPが25%以上あると「移動可能な地形マスを平地マス扱いになる」と「移動+1」を付与。もう一つはHP条件はそのままで戦闘中、全ステータス+5かつバフ以外の有利な状態にかかっている数×4、攻撃速さが増加する(最大16)。そして奥義でダメージを与えた時、次の敵の攻撃ダメージを半減する。攻守関係なしに奥義が最初から発動してしまえば必ず軽減効果が発動する。有利な状態はCスキルと相性の良い総選挙クロムとピッタリ。
始まりの鼓動のグレードアップ版が登場。条件と効果はそのままだが新たに戦闘後でも同じ効果が発動するようになった。
兵種による特効はないが今まで実装したニノ達よりも弱点はかなり多い。
まずHPと守備の紙耐久はそのままで反撃出来ない近接武器は何やっても無力。総選挙ベレスと同じように待ち伏せも反撃も軽減も発動しない。
そして相手からの先制攻撃や不動の姿勢も弱点。奥義が発動しても軽減効果を無効にする相手では普通に貫く。そして相手も待ち伏せ効果を持ってると後半の効果が活かせない。これらは待ち伏せ持ちのオルティナやクロニエはもちろんだが伝承ヴェロニカや子どもヒーニアスなどの軽減効果を無効も天敵。
戦禍の連戦『黒い牙の娘たち』では同じ陣営だが後に対立したウルスラにソーニャへの疑問を投げかけたあたり、元の世界の因縁を引きずっている。そんな彼女にウルスラは互いのために自分達と関わり合うべきではないと返した。
心は牙と共に ニノ(響心英雄)
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 暗器/歩行 |
武器 | ゴンドゥル(専用) |
奥義 | 竜裂 |
A | 鬼神飛燕の柔撃 |
B | 速さ守備の拍節4 |
C | 牙の絆(専用) |
X | 響・飛燕の離撃(響心) |
2023年11月から響心英雄として登場。原作シリーズで最初の響心英雄になった。
魔道書ではなく、ジャファルのものと似た暗器を使うようになった。担当絵師によると、ジャファルだけでなくラガルトも意識した立ち絵にしたという。
「想いを集めて」では、【黒い牙】で培った技術を用いて、危険を承知で盗賊に捕まったフリをし潜入、捕まっていた子供たちを救出するのに一役買っている。
今までのニノとステータスを比べると攻撃速さ守備が上がっている。
専用武器はキラー武器効果とターン開始時に周囲2マス以内に味方がいると自分と周囲2マス以内の味方に攻撃速さ+6。もう一つは自分から攻撃するか敵が遠距離武器の時は戦闘中、全ステータス+5かつ自分と周囲3マス以内の味方のうちバフ合計値が最も高い数値分、攻撃は合計値に加算されるが速さ守備魔防は50%分加算する。そして最初に受けるダメージと二回攻撃のダメージを30%軽減して戦闘後にHP7回復。バフが高い数値ほど攻撃だけはそのまま上乗せするので多いほど良い。
専用Cスキル「牙の絆」はターン開始時に周囲2マス以内に味方がいると移動+1と再移動(1)を付与かつ奥義発動カウントが最大値の場合はカウント-2、最大値-1の場合はカウント-1。機動力を上げつつ変則的な始まりの鼓動を合わせ持った機動力と攻撃面を底上げする。
響心スキルの「響・飛燕の離撃」は自分から攻撃時に戦闘中速さ+2と最初に受けた攻撃のダメージを30%軽減する。
暗器又は魔道書の遠距離武器装備者に継承が可能。
関連イラスト
関連タグ
ソーニャ ロイド・リーダス ライナス・リーダス ブレンダン・リーダス
ジャファル エルク カナス ラガルト フロリーナ レベッカ マリナス
カタリナ:同シリーズの中の人繋がり