「もがいても無駄だ、お前らは取り札になったのだ!」
「キラメイジャー、俺が上の句を読み終える前に、取り札を取れるか勝負しろ! ほっほっほっ、地獄百人一首、スタートだ!」
「ほっほっほっ!御機嫌よう、諸君!ヨドン百人一首で勝負だ!」
データ
身長/186cm
体重/163kg
邪面/百人一首→歌人百人の和歌を一首ずつ撰んで作られた地球の歌集
概要
ヨドンヘイムが送り込んだ、地球の古典遊戯「百人一首」を模した邪面をベチャットに被せて生み出された邪面師。
邪面は百人一首の札が置かれた畳を円筒状にした様な外見で、遠目からでは虚無僧が被る笠を思わせる。また畳の継ぎ目より黄色い一つ目が露出する。
首から下のスーツはデジタルカメラ邪面等と同じ、金・銀・茶の配色。
百人一首の取り札を人間の頭に貼り付けて身動きを封じ、自身が読んだ札を別の人間へ取らせる『地獄百人一首作戦』を展開する。頭に貼り付けた取り札は札の読みが上の句を終えたり、誤って別の札を取るお手つきをすると大爆発を起こすので、札を貼り付けられた人物は爆殺される恐怖に身動き出来ない状態で慄く事になる。ただし取り落とさせた読み札を破壊すれば、取り札を消す事が可能。
更に他のヨドン軍団員に読み役を任せ、ヒャクニンイッシュ邪面が取り役になる『ヨドン百人一首』なる戦法も可能。傍から見れば単なる百人一首にしか見えないが、実際はヒャクニンイッシュ邪面の影響により百人一首の内容がヨドン軍独自の物へ改変されてしまい、相手が先読みして取ればほぼ確実にお手つきへなってしまう卑怯な戦法である。そしてこの戦法に負けた物は邪面に貼られた札へ取り込まれ、絵札にされてしまう。
これらを持って地球人を精神的に苦しめて闇エナジーを集め、邪面獣ヘイアンキョウバスラを召喚する事を使命として活動する。
戦闘では百人一首の札を手裏剣みたくばら撒いて飛ばす『ヒャクニンイッ手裏剣』なる技も使える。しかし札数は百枚と限られているので、全て叩き落とされればそれで撃ち止めになってしまう。そしてそれを除いた素の実力は大した事が無い。
平安貴族を気取った雅な口調で喋るが、存在を無視されたり勝負に負けたりするとみっともなく悔しがったり開き直る為、その器量は小さい。
活躍
何処かの神社へ現れるや、手近な人々の頭へ取り札を貼り付けて拘束。駆け付けたキラメイジャーを取り役にして地獄百人一首作戦を開始する。
キラメイジャー側は駿足で百人一首経験者の瀬奈/キラメイグリーンが何とか対抗するも、読み札の判断ミスによりお手つきをし掛けるが、彼女が取りこぼし掛けた札をかつてのライバル・村雨真木埜に取られた。この思わぬ乱入者へ気を取られた隙に、キラメイブルーよりキラメイソードで斬り付けられて読み札を取り落とし、それを残りのキラメイジャーからキラメイショットで破壊されて人々を開放されてしまう。そしてそのままブルーに詰め寄られそうになるも、「油断油断油断!お前ら2人、改めて勝負だ~! 覚えてろ!」と捨て台詞を吐きながら手近の人を盾に牽制した隙を突いて雅な音と共に逃走した。
その後、邪面師対策として真木埜の元で百人一首の特訓を積んだ為朝、時雨、小夜の前にガルザと共に出現。今度は自身が取り役、ガルザを読み役としたヨドン百人一首で真木埜を含めた4人と対決するが、付け焼き刃のキラメイジャー3人は素の実力で圧倒、プロである真木埜も札の内容がヨドン軍の者しか知らない内容に改変されるのを知らなかったので先制しようとしてまんまとお手つきを付かされ敗北、絵札と化して邪面に取り込まれた。
直後、充瑠やマッハと共に駆け付けた瀬奈に「スピード女!今度はお前だ!」と告げ、場を改めて再戦に突入する。しかし取り込まれる寸前の真木埜と和解して勇気を取り戻した瀬奈は、ヒャクニンイッシュ邪面の動きを読んだ上でそれより速いスピードで取り札を取るカウンター戦法で対抗、見事圧倒して勝利をもぎ取った。
これにより「俺が、ヨドン百人一首で、負けたぁ~!?」と敗北感に打ちひしがれた事で邪面に取り込んだ4人を開放してしまうも、「おのれ~、おのれおのれ!こんな遊びはやめだ、もう暴力で行くぞ!」と逆ギレ。
当然望む所とキラメイジャーはキラメイチェンジして応戦(※この時全員集合の名乗りを和歌風で告げられ「いとおかし」と返した)、グリーンを中心とした連携に翻弄される。ならばとヒャクニンイッ手裏剣を放って弾幕を張るが、キラメイジャーは札百枚を難無く撃ち落としてしまう。
これで対抗手段を失い丸腰になった所で、止めのキラメイラッシュストリームを放たれたので背を向けて逃げようとするも間に合わず直撃。「邪面の姿、しばし留めん…」と辞世の句を残して敗北・爆散した。
結局規定量の闇エナジーを集め切る前に倒されたので、クランチュラは『闇の保険』を使用。残りを補填して邪面獣ヘイアンキョウバスラを送り込んだ。
余談
声を演じる上田氏は『宇宙戦隊キュウレンジャー』のシャイドス以来、3年ぶりの出演となる。
百人一首モチーフの特撮怪人は今回が初だが、かるたモチーフでは『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の妖怪フダガエシ以来になる。