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王位戦の編集履歴

2020-06-23 20:14:54 バージョン

王位戦

おういせん

王位戦は、ブロック紙3社連合(北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社)と神戸新聞社、徳島新聞社主催の将棋棋戦で、八大タイトル戦のひとつ。

概要

将棋界の八大タイトル(名人戦、竜王戦叡王戦王位戦王座戦王将戦棋王戦棋聖戦)のひとつである。1954年に産経新聞社主催の一般棋戦「産経杯」が準タイトル戦「早指し王位決定戦」に発展的解消されて始まった。1960年には、ブロック紙3社連合(北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社)が主催に加わり、正式にタイトル戦に昇格した。1962年に産経新聞が主催から離脱。その後1973年には神戸新聞社が、1984年には徳島新聞社が主催に加入した。前期王位と挑戦者が七番勝負を戦い、勝者が新王位となる。


第59期(2019年度)現在、現王位は木村一基である。


システムについて

予選・挑戦者決定リーグ・挑戦者決定戦によって挑戦者を決定する。



王位戦挑戦手合七番勝負

王位と挑戦者が七番勝負を戦い、先に4勝したほうが新たな王位となる。七番勝負は全国各地(おもに主催各紙の掲載エリア)の旅館や料亭などで行われる。



挑戦者決定戦・挑戦者決定リーグ

【将棋】 王位戦挑戦者決定リーグ表(第55期まで)

シード各組2名の計4名(前期王位戦の敗退者、前期挑戦者決定戦進出者、挑戦者決定戦リーグ残留者)と、当期予選を勝ち抜いた各組4名の計8名が、紅組・白組の2リーグに分かれ、総当たり戦を行う。

前期七番勝負の敗者は紅組、前期挑戦者決定戦の敗者は白組に入る。

前期2位でシード権を得たリーグ残留者について、前期挑戦者決定戦敗者の組にいた者は紅組、前期挑戦者決定戦勝者の組にいた者は白組に入る。

紅組・白組それぞれのリーグ1位が挑戦者決定戦に進む。各組の1位・2位はリーグ残留となり、次期の挑戦者決定リーグへのシード権を得る。各組3位~6位はリーグ陥落となり、来期予選からの登場となる。

リーグ各組内で、トップの成績が複数名となった場合、以下の規定によって上位2名を決定する。


〈プレーオフ・残留決定規定〉

※第56期より

4勝1敗で並んだ場合該当者数に関わらずプレーオフを行う。3名の場合は、前期成績(前期リーグ勝星>前期予選勝星)でシード者を決め、1回戦は残留決定戦を兼ねる。
3勝2敗で並んだ場合該当する直接対決の成績>前期成績(前期リーグ勝星>前期予選勝星)で優勝者・残留者を決定する。それでも差のつかなかった場合には決定戦を行う。


予選

王位在位者を除く全棋士、女流棋士2名(女流王位在位者・女流王位戦挑戦者)が参加するトーナメント戦である。

トーナメント表は8つの組に分かれ、それぞれの組を勝ち抜いた計8名が挑戦者決定リーグに進出する。前期挑戦者決定リーグ陥落者8名と前期予選決勝敗退者8名は別の組に振り分けられる。

他の棋戦では、タイトルホルダーやA級棋士は下位予選が免除される場合が多いが、王位戦ではこのような上位棋士シードが一切無く、前年度からのシード4名(および王位在位者)以外のすべての棋士が、予選2回戦までには登場する。そのため、予選段階での番狂わせが他棋戦より起こり易いという特徴がある。



永世王位

王位を通算10期or連続5期以上保持した棋士には、永世称号である「永世王位」が与えられる。2020年4月1日現在の永世王位は大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人、永世王位資格保持者は羽生善治九段である。



余談

2019年度、第60期王位戦では挑戦者となった木村一九段が豊島将之王位から奪取。46歳3ヶ月での初タイトル獲得は、有吉道夫九段が持っていた記録(37歳6ヵ月、棋聖位)を8歳以上更新する初タイトル獲得の最年長記録となった。



第60期王位戦

※結果・結果は6月13日現在、◎は挑決進出・△は残留・▼は降級


挑戦手合七番勝負

対局者第1局第2局第3局第4局第5局第6局第7局結果
木村一基王位
藤井聡太七段

挑戦者決定戦

対局者名勝敗
紅組優勝永瀬拓矢
白組優勝藤井聡太七段

挑戦者決定紅組リーグ(挑戦者決定戦進出=1名、降級4名)

順位氏名勝敗結果
1豊島将之竜王名人4勝1敗△残留
2永瀬拓矢5勝0敗◎挑決
3佐々木大地五段3勝2敗▼降級
3鈴木大介九段2勝3敗▼降級
3佐藤秀司七段0勝5敗▼降級
3本田奎五段1勝4敗▼降級

挑戦者決定白組リーグ(挑戦者決定戦進出=1名、降級4名)

順位氏名勝敗結果
1羽生善治九段4勝1敗△残留
2菅井竜也八段3勝2敗▼降級
3稲場陽八段1勝4敗▼降級
3阿部健治郎七段0勝5敗▼降級
3藤井聡太七段5勝0敗◎挑決
3上村亘五段2勝3敗▼降級

関連タグ

将棋 将棋タイトルホルダー一覧

羽生善治 大山康晴 ・・・永世王位(資格保持者含む)

木村一基 ・・・現王位


関連リンク

王位戦|日本将棋連盟

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