レイア・オーガナ
れいあおーがな
アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラとの間の長女で、ルーク・スカイウォーカーは双子の兄。
経歴
生い立ち
出産直後にパドメが亡くなったため、惑星オルデランの総督で子に恵まれなかったオーガナ夫妻の養子となる。
養子であることは公になっていたものの、父親がアナキン・スカイウォーカー(=ダース・ベイダー)である事も含めて実の両親の素性については聞かされていなかった(それでも兄ルークとは異なり、母親であるパドメのことを朧気ながら記憶している。恐らく、養父母から生前の母親について聞かされたり映像を見せられていたものと推測される)。
成長したレイアは養父であるベイル・オーガナの後継者として帝国元老院で最年少の元老院議員となり、実母であるパドメや養父であるベイルと同様に民衆への強い思いやりを持つ政治家となる。
同時に水面下では養父ベイルと共に反乱同盟軍の指導者となり、養父の同僚であった元老院議員のモン・モスマらと共に点在する反乱組織をまとめ上げて反乱同盟軍の体制を作り上げたり圧政に苦しむ人々を支援する事に尽力した。
エピソード4~6
そして反乱軍のスパイチーム「ローグ・ワン」が帝国軍の秘密兵器デススターの設計図を盗み出し、同盟軍の旗艦がデータを受信するが、直後にダース・ベイダーの指揮するスター・デストロイヤーによってこの旗艦は撃墜されてしまう。レイアの部隊は設計図データを記録したディスクを同盟軍基地に届けるべく、接舷していた彼女の外交船で決死の脱出を果たした。
しかし、ベイダーの執拗な追跡によって追い詰められ、逮捕される直前にどうにか惑星タトゥイーンに辿り着いたレイアはこの惑星で隠遁生活を送るオビ=ワン・ケノービに望みを託し、設計図をドロイドのR2-D2に記録して(たまたま脱出ポッドに同乗したC-3POと共に)送り出す。
その後デススターに連行された彼女はドロイドのメッセージを受け取ったオビ=ワンと共にデススターへと侵入したハン・ソロや(当時はお互いに知らなかったが)兄ルークの手によって救出される。
そしてミレニアム・ファルコンで脱出した際に反乱軍基地がヤヴィン第4衛星にあることを突き止められてしまうが、ルークの活躍によってデススターは破壊されて辛くも窮地を逃れた。
密輸業者として自分の利益を優先させようとするハン・ソロとは最初はいがみ合う場面が多かったものの、戦争の中で度々行動を共にするうち次第に心を通わせるようになり恋に落ちる。
しかし、3年後惑星ホスから逃れてハンと共に彼の旧友ランド・カルリジアンの元を訪れた際にダース・ベイダーが息子ルークを引き寄せるための材料としてベイダーによって捕らえられてしまう。ハンはカーボナイト冷凍されてボバ・フェットに引き渡され、ランドの改心により脱出には成功したもののハンとは離ればなれになる。
その後の約半年間レイアは仲間であるルークやランドらと共に冷凍されたハンの身柄を運ぶボバの行方を追い、ジャバ・ザ・ハットの元へ冷凍されたハンが届けられたことを突き止める。
賞金稼ぎブーシに変装してジャバの宮殿に潜入したレイアは冷凍されたハンの元へと辿り着くが、ジャバには見抜かれており鎖で繋がれて奴隷にされてしまう。
その後ジャバの元へソロらを解放するよう交渉に現れたルークも捕らえられてしまい、あわやルークとハンが処刑されそうになるがルークと衛兵になりすまして潜入していたランドの機転により形成は逆転。レイアも自分を拘束していた鎖を利用してジャバを絞殺し、脱出する。
その後エンドア星系で建造中の2基目のデススターを守るシールド発生装置を破壊する任務の途中、原住民であるイーウォックと遭遇して和解に成功し、彼らの協力を取り付ける。
この時にルークから彼とレイアが双子の兄妹であることやダース・ベイダーが彼らの父親である事を知らされる。
その後レイアはハンや反乱軍部隊とイーウォックらと共にシールド発生装置を破壊し、第2デススターの破壊とそれに続く帝国の崩壊に大きく貢献した。
エピソード6以後
お前は正しかった。私には善の心が残っていた。妹にもそう言ってやれ」。この父の遺言通りルークは妹にダース・ヴェイダーはライトサイドに帰還し、アナキン・スカイウォーカーに戻ったことを伝えた。
しかし、レイアはルークが言うからには事実なのだろうとは認めたものの、率直な感想は「少しでも良心が残っていたと抜かすなら、どうして実の娘を拷問している時に目覚めなかったのか」であった。何よりも育った惑星を、育ての両親を、すべての友人を目の前で吹き飛ばされた時、しっかり肩を掴んでいてくれた父の手の感触を忘れることは出来なかった。もっとも、とうに死んだ父のためルークと言い争う意思もなく、直接その思いを告げることはなかった。
皇帝は打倒したものの、帝国の艦隊はまだまだ健在であったため、ルークは自分と同じく父の素質を受け継ぐレイアにジェダイへの訓練を施すことになる。だが、レイアは自らがフォースに触れるにつれはっきりと自覚してしまう、自らの暗黒面を。「父への怒り、憎しみ、恐怖は消すことが出来ない」「フォースの訓練を続ければ自分は暗黒面に堕ちる」と確信するに至る。そして、それも嘘ではなかったが、政治家に専念したいと告げ修行を辞退したのである。この時からレイアは自分やその子供から第2のベイダーが生まれるのではないかと恐れるようになっていく(具体的な修行シーンはEP9で始めて描かれたもののEP7の時点でレイアがルークの最初の弟子であることは明かされているが、流石に自主退学であるため数に入れられていないのかしばしば彼女の息子のほうが一番弟子と記載されることがあった)。
それこそレイアが産休を取っていられる程帝国との戦争が終わりに近づいた頃、彼女はソロとの息子を身籠ることになる。その子は胎児の頃から「フォースの塊そのもの、人間とは思えない」ほどの素質を持っていた。なお、この前後からレイア・オーガナ・ソロとの記載も一部見られる。
更にそこから一筋の暗黒を感じ取ったレイアはルークに相談するものの、彼女の真の心配を知らぬルークは「人間に多少暗黒面があるのは当たり前」と答えるのみだった。
偶然ではあるが、帝国がついに降伏した日に出産し、その子は暗黒面から守ってくれるようにと偉大なジェダイの名を与えられベン・ソロと名付けられる。
その後彼女母としても政治家としても帝国とヴェイダーを再び生み出さぬために活動してくことになる。
余談
pixivも含め、イラスト投稿サイトでは、ジャバに捕えられて奴隷にされていた時の姿を描いたイラストが圧倒的多数を占めている。まあ、恰好が恰好だっただけに仕方ないね。
レイアを演じたキャリー・フィッシャーは2016年12月23日ロンドンからロサンゼルスへ移動する飛行機の中で心停止、心肺蘇生法が行われ一時的に回復するも。27日に帰らぬひととなった
ルークを演じたマーク・ハミルは、彼女の死に「no wards」とTwitterで語っている。
このため、2019年公開の最終作「スカイウォーカーの夜明け」では過去作でお蔵入りとなったシーンを編集する等して彼女の登場シーンを何とか捻出している。
因みに母親のデビー・レイノルズも女優兼歌手(代表作『雨に唄えば』)だったが、キャリーの後を追うように翌28日に脳梗塞で天に召された。
関連項目
ルーク・スカイウォーカー アナキン・スカイウォーカー パドメ・アミダラ
以下、エピソード9『スカイウォーカーの夜明け』のネタバレ注意
エピソード9では、前作で息絶えたルークに代わりレイのマスターとして彼女を指導する。
しかし、過酷な戦いを通して既に彼女の肉体は限界を迎えつつあり、物語中盤で息子ベンを説得するべくフォースで呼び掛けるために残された力を全て使い果たし、多くのレジスタンスの兵士に見守られながら静かに息を引き取った。
なお、ルークと修行していた際に自身のライトセーバーを自作しており、長い間保管されていたが彼女の死後、レイに託される事となる。
すべての戦いが終わった後は、兄:ルークと同様霊体となり、レイがルークの住居跡にライトセイバーを返却しに来た際には、かつての父やオビ=ワンとヨーダがそうしたように、ルークと共に彼女のことを見守り、微笑みかけていた。