概要
厳密には「ガジェット」と名の付くモンスター全てであり、サイバース・ガジェットとその効果で特殊召喚されるガジェット・トークン(どちらもサイバース族)を除けばいずれも機械族である。
大きく分けて次の3つに分類される。
- 漫画『遊戯王』及びアニメ『遊戯王DM』で武藤遊戯が使用した、歯車をモチーフにしたモンスター及びその派生モンスター群。
- 漫画『遊戯王』及びアニメ『遊戯王DM』で海馬瀬人が使用した通常モンスターのガジェット・ソルジャー。
- アニメ『遊戯王5D's』で龍亞が使用した、ディフォーマーをサポートする効果を持つモンスター。
遊戯王OCGで「ガジェット」と呼ぶ場合、一般的には1を指す事が多い。
原作・アニメでの活躍
表遊戯が戦いの儀で使用したモンスター。派生モンスターを別にすれば次の3種類がこのカテゴリの基本形となる。
原作では機動砦ストロング・ホールドとこの3体がフィールド上に揃うことで、機動砦ストロング・ホールドの歯車となりその攻撃力を0から3000にする効果を持っていた。
アニメおよびOCGではそちらは機動砦ストロング・ホールドの効果となり、ガジェットには次の共通のモンスター効果が付けられた。
- このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキから「○○・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
この効果によりイエロー→グリーン→レッド→イエロー→…というように、後続を次々にサーチすることができる。
現在では禁止カードだが血の代償があればライフコストとモンスターカードゾーンの空きが許す限り並べ続けることも可能となる。
しかもいずれもレベル4の地属性、機械族なのでサポートカードを共有させやすい。
デッキから後続のモンスターを安定して供給し続けるギミックがいかに強力であるかは、現在は準制限カードであるE・HEROエアーマンや同様に一時期準制限であったD-HEROディアポリックガイ、海外で悪用され続けて日本に逆輸入する前に準制限となった輪廻天狗の存在からも明白である。
この3種類のモンスターで後続をサーチしつつ、相手のカードを破壊するカードをつかって相手の場を削っていく【除去ガジェット】と呼ばれるタイプのデッキは単純ながら堅実なデッキタイプとして高い評価を保ち続けていた。
属性や種族が共通するモンスターの多い古代の機械やマシンナーズ等とも相性がよい。
特に、前者はガジェットに関する効果を持つカードも存在しており、その一つとして「古代の歯車機械(アンティーク・ギアガジェット)」がある。このカードは他のガジェットのカード名を宣言するだけでそのカード名に変化する能力を持つ。
マシンナーズでは、手札に機械族モンスターを保持しやすい事からマシンナーズ・フォートレスとのコンボも強力である。
他には機械族でモンスターのリクルートやペンデュラム召喚に繋げられる音響戦士ギータスを擁する音響戦士等とも組み合わせやすい。
反面1体1体のステータスが低かったり、機械族モンスターが複数体並ぶことが多いためサイバー・ドラゴンから高攻撃力のキメラテック・フォートレス・ドラゴンを出される危険があるという弱点を抱えている。しかし、最近ではシンクロモンスターやエクシーズモンスター、リンクモンスターの登場によってこの弱点も以前ほど大きな問題では無くなってきており、むしろそれらの素材として活用しやすいモンスターとして扱われるようになった。
最近ではこのカテゴリよりも安定して大きなアドバンテージを一気に稼ぐことのできるカテゴリも増えているが、一方でガジェットや機械族と相性のいいカードも新たに登場し続けており、このカテゴリは戦術の形を変えながらも長きにわたって中堅以上のポジションを維持し続けている。
アニメの続編である『遊戯王5D's』では詰めデュエルの問題で登場し、3体と機動砦ストロング・ホールドが相手の場に並んでいた。
劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では武藤遊戯がゴールド・ガジェット、シルバー・ガジェットを使用。機動要塞メタル・ホールドとの連携する姿を見せた。
11期には海外先行カードが来日したが、
翻訳にあたって「Moving」は「機動」と「起動」がごちゃ混ぜになってしまい
日本で新たな新規カードによるカテゴリを作り辛くなってしまった。
また、これによりガジェットと直接関係を持たない機動要塞メタル・ホールドも含め「ホールド」永続罠は事実上シリーズカード化した。