概要
遊戯王OCGのデッキテーマの1つ。
全てのモンスターが機械族に属しており、闇属性の下級3種(パゼストレージ・リザーブレイク・アンクラスペア)と最上級のルインフォースを除く全てが地属性となっている。
基本的にはマシンナーズ・ギアフレームと機甲部隊の再編制の効果で後続のモンスターをサーチしつつ、墓地に送った最上級マシンナーズであるマシンナーズ・フォートレスやマシンナーズ・カーネルを展開しながらアドバンテージを稼いでいく戦い方をする。
比較的持久力が高く、EXデッキに頼らずとも高火力が見込める安定したテーマである。
また、最上級モンスターは強力な効果を持ちながら、比較的容易に特殊召喚出来、構築によっては環境上位のデッキとも互角以上に戦えるポテンシャルを秘めている。
登場当時は下級マシンナーズ達によるマシンナーズ・フォースの特殊召喚をサポートするカード群であった。
しかし、肝心のマシンナーズ・フォースがあまりにも出し辛く、仮に特殊召喚できたとしてもその性能はお世辞にも使いやすいとは言えず、ファンデッキの域を出ないといった印象が強かった。
しかしOCG化から約3年後、まさかのストラクチャーデッキ「マシンナーズ・コマンド」が発売。
このストラクチャーデッキによりかなりの強化を受け、デッキとして成立するようになった。
ちなみに、このストラクチャーデッキは汎用性の高いカードが数多く収録されており、カードプールの浅い初心者にはおすすめのデッキとなっている。
このストラクチャーデッキから加わった新規カード達により、デッキの戦い方がマシンナーズ・ピースキーパーとマシンナーズ・ギアフレームによるサーチから、手札の機械族をコストに特殊召喚するマシンナーズ・フォートレスによるビートダウンデッキに進化した。
そしてなんと、マシンナーズ・コマンドから約10年後、ストラクチャーデッキ「マシンナーズ・コマンドR」が発売。
地属性、機械族であることと自分の場のモンスターを破壊する効果を持ったカードが多く、無限起動や列車といった地・機械族テーマや効果破壊を活かした機皇帝との相性も良くなった。
また、ソルジャー、ディフェンダーといったストラクチャーデッキ発売以前より存在した旧マシンナーズが奇動装置メイルファクターによって再起動、暴走した闇属性のマシンナーズも登場。ステータスは暴走前と同じである。
そしてメインとも言える新規エースモンスターとしてマシンナーズ・カーネルが登場。
地属性・機械族モンスターが破壊される事で墓地から自己蘇生を繰り返し、更に自分のモンスターを破壊して相手の場を破壊できるという、驚異的な戦線維持力と妨害能力を得る事になった。
それからさらに新規パックにて、マシンナーズ・フォースの闇属性版とも言える強化版モンスター、マシンナーズ・ルインフォースが登場。
攻撃力4600、墓地のカードを除外するだけで特殊召喚可能、バトルフェイズ中の効果無効化持ち、更に破壊されても除外されているモンスターを特殊召喚という、破格の性能を持ってやってきた。
現在では、他の地属性機械族テーマの列車や無限起動に混ざってデッキのサポートに回ったり、キングレギュラスや春化精、果ては墓地落としのために隣の芝刈りやイシズ等を混ぜて強化する等して、現環境にもある程度喰らいついていける、非常に高いポテンシャルを見せるテーマとなっている。
…とは言え弱点も多く、全体的に特殊召喚に頼っているため、その両方を封じるライオウは天敵であり、攻撃力も下級マシンナーズでは突破できない数値であったため、出されるとかなりきつい場面も多い。
また、機械族の宿命としてキメラテック・フォートレス・ドラゴンも弱点の1つ。
後続のサーチが容易なため、他の機械族と比べればややマシな方だがそれでも脅威な事には変わり無い。
これらのカードをしっかりと対策し、もし出されても早めに処理できる構築にする必要があるだろう。
余談だが、デュエルリンクスでは脱法薬物の名がカテゴリ名に含まれるという理由で
チャット上ではその場所だけが伏せ字になってしまうという珍事が起きている。
原作・マンガでの活躍
初登場は遊戯王R。カードプロフェッサーのカーク・ディクソンが使用した。
彼はマシンナーズ・フォースの特殊召喚に成功するという偉業を成し遂げた人物でもある。が、そのマシンナーズ・フォースは全く見せ場がないまま分裂させられた上、ブラック・マジシャン・ガールにまとめて撃破された。
フォースェ・・・
その後、遊戯王5D'sでも登場。元タッグデュエリストの雑賀がマシンナーズ・スナイパーを使用していた。
また、漫画版5D'sでも氷室が使用。この時はマシンナーズ・カノンが初登場した。
デッキの派生形
【マシンガジェ】
マシンナーズにガジェットの要素を組み込んだデッキ。属性・種族が一致するため、共通のサポートを受けられる。
また、ガジェットの効果によってサーチされた後続のガジェットをマシンナーズ・フォートレスの特殊召喚コストにするなど、効果の面でも両者がうまく噛み合っている。
エクシーズモンスターが登場した当時は、このデッキがマシンナーズの基本形であった。
【ギアマシンナーズ】
フィニッシャーとしてアンティーク・ギアを取り入れたデッキ。
上記のガジェットと同じく、属性・種族が一致しているためサポートカードを共有できる。
また、歯車街の効果で古代の機械を特殊召喚する場合、墓地からの特殊召喚も可能な事からマシンナーズ・フォートレスの特殊召喚のためにも使える。
特に古代の機械巨竜は、1枚でマシンナーズ・フォートレスの特殊召喚を行えるため採用率が高く、一般的な【マシンナーズ】にも歯車街と古代の機械巨竜だけが3積みされる事も多い。
しかし現在では、マスタールール3に伴う歯車街の裁定変更で従来の構築は消滅した。
【列車マシンナーズ】【無限マシンナーズ】【無限列車マシンナーズ】
列車・無限起動共に高レベルモンスターが多いため、多少手札が事故ってもマシンナーズ・フォートレスの特殊召喚コストに利用でき、場のモンスターも地属性・機械族であるため、マシンナーズ・カーネルの特殊召喚も狙える。
更にカーネル・ルインフォース共にレベル10のため、列車エクシーズも狙えると、非常に嚙み合いが良い。
そのため純構築でも、互いのデッキのサポートに数枚ずつ紛れ込んでいる場合も多い。
【スキドレマシンナーズ】
マシンナーズ・フォートレスがスキルドレインの影響をほぼ受けない事に注目し、スキルドレインを投入したデッキ。
このデッキタイプの場合マシンナーズ・フォートレスとマシンナーズ・ギアフレーム以外のマシンナーズは採用されない事も多く、場合によってはマシンナーズ・ギアフレームすらも使われない事もある。
自己蘇生効果持ちのマシンナーズ・カーネルやマシンナーズ・ルインフォースとの噛み合わせもいい。