出でよ、出でよ、我が血を怨み恨みて赦さぬ神の一柱!
疾く出でて喰らえ、憐れみなくすべてを噛み砕け!
プロフィール
概説
「Fate/Grand Order」に登場するアサシンのサーヴァント。レアリティは☆4。
メインシナリオでは、第1.5部の亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台下総国』で登場。
英霊剣豪のひとりとして、主人公と宮本武蔵らの前に立ちはだかる。
人物
見るからに蠱惑的な格好と蛇が絞めたような痛々しいアザが特徴的な女性。
マスターを『お館様』と呼び、苦無を得物に敵対者を仕留める。
スキルなどから察するに、どうやら甲賀の忍術と神職に関わりがある様子だが…?
能力
ステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|
D | D | A | C | C | C |
保有スキル
呪術(巫)(C) | 敵単体に高確率で宝具封印状態を付与 |
---|---|
おろちの呪(B) | 自身のArtsカード性能をアップ/自身に通常攻撃時に呪い状態(3ターン)を付与する状態を付与 |
甲賀流(A) | 自身に回避状態を付与/自身のNPを増やす |
気配遮断(A+) | アサシンのクラススキル。自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 |
特殊スキル
宿業・一切詛呪 | 通常攻撃ヒット時に、攻撃力ダウン(3T)を付与 |
---|---|
蜿蜿長蛇 | 5ターンの間、ターン終了時に敵1体にスタン付与 |
宝具
???
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~30
- 最大捕捉:1人
呪え、我が血を。祟れ、我が罪を。幾年月を経ようとも、雪げぬものが此処にはあろう。
宝具、断片── 来たれ、大蛇!
敵単体に超強力な攻撃&敵単体にスキル封印状態を付与(1ターン)&敵単体のクリティカル発生率をダウン(3ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉
ゲーム上での性能
新宿のアサシンと同値のHPを有する耐久偏重型だが、ATKはその新シンより100低く、実質ATKは☆4アサシンとしては実装時点で最下位に甘んじている。
カード配分は《Quick:2/Arts:2/Buster:1》のアーチャー型で、ヒット数は【Q:3/A:2/B:3/Ex:4】と多段ヒットするため、スターもNPもそれ相応に獲得可能。
スキルは、敵単体に1ターン宝具封印状態を付与する「呪術(巫)(C)」、3ターン自身にArts性能アップと敵攻撃時に呪い状態を付与する「おろちの呪(B)」、自身のNPを増やしながら1ターン回避状態になる「甲賀流(A)」、の三つ。
「呪術(巫)」はそこまで効果は高いものでないため、対魔力スキルが高い相手には不利。ただLv10で最短5ターンで回転するので、チャージターンの長い相手には二度チャージ攻撃の遅延を仕込むことが可能。
「甲賀流」も緊急回避を兼ねて宝具解放を促進することが出来る。
だが一番面白いのが「おろちの呪」で、通常攻撃時に呪い状態を付与するという独特の特性を持っている。呪い1つにつき500ダメージと微々たるものだが、攻撃するたびに重複可能。Braveチェインを狙えば最大2,000ダメージの大型スリップダメージで相手を追い詰めることが出来、不足がちな攻撃性を補填し得る。こちらも最短5ターンで回転するので、Arts性能アップでNPを貯めつつ相手を呪う器用な立ち回りを演じることが出来る。
宝具とその効果は上記の通り。
Arts属性なので自前で威力を底上げしつつ、Arts&Braveチェインを狙って次発の解放を早めることが出来る。スキル封印は対魔力スキルがなければ基本確定なので、クリティカル発生率ダウンと合わせて敵の行動を制限する搦め手となる。
総括すると“敵陣にデバフをばら撒きながら撹乱する耐久型アサシン”といえる。
スター運用特化の新シンと比べても攻撃性能はどうしても低いが、そこはマスターの創意工夫で補ってやってほしい。
メインアタッカーに据える場合、概念礼装と味方からのサポートはある程度必要だが、敵に好機を与えず締め上げるように仕留める独特の立ち回りを堪能できる。
余談
「パライソ」はポルトガル語において、英語のパラダイス(paradise)にあたる言葉で、天国・楽園を意味するキリシタン用語である。
実装当時は露出度の高すぎるデザインから話題になった。
また、その見た目から「真名は西川貴教」などと冗談で言われたりも…。
イラスト担当したひろやまひろし氏によれば、かなり早い段階からデザインを行っていたらしく、曰く
「パライソを描いてるときは、まさかイリヤの方が先に実装されるとは夢にも思わなかった」
との事。
イリヤのFGOへの実装は、2016年9月「魔法少女紀行_〜プリズマ・コーズ〜」の時なので、少なくとも1年以上前から実装が計画されていた模様である。
また、初登場となる『屍山血河舞台下総国』ではとある人物により凄惨極まりない目に遭わされており、その際の彼女の悲痛な慟哭は中々にインパクトがあり、彼女自身のある種の自罰的な内面や痣だらけの容姿も相まって、嗜虐心を大いにくすぐられて新しい扉を開くプレイヤーが頻出したという。
一方で、その悲惨な描写や「身体中に痣がある黒髪の少女」という点から某奴隷少女のように保護欲を抱く人間も少なくはない模様。
のちにイベント「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」にて登場した際は真名隠しのため別の名で呼ばれていたが、その名前が「薄幸の巫女忍者」。
ついに公式から薄幸認定されてしまった。
更に2018年エイプリルフール企画「Fate/Grand Order Gutentag Omen Adios」において「かわいそうな格好をさせられている」「不幸せオーラを放ちながらもマスターに献身的に仕える様が涙を誘う」と不幸属性を押し出した内容となっている。
また、パッションリップの幕間の物語「サクラ迷宮/M」に登場した際は「拙者、リップ殿と同じく謂われなき責め苦をつね受ける宿業(タイプ)でございますが…」と語っており、戦闘時の名前が「同タイプの三女」と、パッションリップと同じく被虐体質持ちであることが明かされている。
ファンからピックアップのキャッチコピーを「飴など無用の雌豚にござる――どうぞ拙者に鞭をお与えください」というふうに捩られることがある。
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Fate/GrandOrder サーヴァント アサシン(Fate)