メタルギア
めたるぎあ
概要
シリーズに登場する架空のメカである核搭載二足歩行型戦車の総称。
「ロボット工学の父」であるソ連の科学者ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナーによってメタルギアは現在の兵器の形に完成したと表の世界史では認識されているが、それ以前にも核攻撃プラットフォームとしてメタルギアの名を冠する雛形となった兵器は複数作られている。
様々な状況、地形から核ミサイルを発射することができる二足歩行型の戦車であり、単独での作戦行動が可能。これにより、全世界の核バランスに大きな影響を与えた兵器でソリッド・スネーク達はメタルギアを「既存の核抑止の枠を超えて世界のバランスそのものを崩しかねない」として非常に危険視しており、後にメタルギアの亜種が作られるようになると反メタルギア活動を行い、世界中のメタルギアを破壊して回る事になる。
尚、発想の元となったアイディアは「陸の原潜」らしい。
主な目的は地形を問わない核弾頭搭載型大陸間弾道ミサイルの運用と単独での作戦運用だが、開発された時代や機種ごとの運用方針により異なる。種々の補助武器も装備することができる。
そこからさらに派生して後の時代にはとうとう核発射プラットフォームではないがメタルギアの名を冠する兵器も開発される。
特にMGS4以降の時代はもはや核で互いに威嚇しながらの国家同士の直接の戦争や睨み合いといった冷戦期以前の旧来の戦争のかたちそのものが既に消滅し、経済活動を目的とした局地的な代理紛争や非対称戦争に移行しつつある時代背景によってメタルギアはどんどん小型化や戦車や歩兵に直接変わる無人戦闘兵器という方向への派生が進んでいき、もはや核搭載能力自体が必要とされなくなっていく。
遂にはメタルギアの名を冠した小型の二足歩行型サポートロボットまで登場しており、もはやメタルギア=兵器という概念すら崩れつつある。
最初に二足歩行型核発射プラットフォームのアイディアを発案したのはソ連の科学者アレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニンで、「メタルギア」の名は「兵器は時代を動かす歯車、歩兵と兵器を繋ぐ金属の歯車」という意を込めて名づけられたもの。
ソ連ではニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフの設計したシャゴホッドとの開発競争に敗れたために実機が作られることは無かったが、ADAMが持ち出した設計図とアメリカの友人であるヒューイへグラーニンが送った設計図により、後にアメリカやMSFの元で最初の実機が製作されることになる。
メタルギアRAXA及び弾道メタルギアはロケットを用いて再突入による移動、それ自体も飛行可能な移動砲台という、グラーニンが構想したメタルギアの概念からかなりかけ離れたものであり、MGSPWで開発されたピースウォーカーが実質的にメタルギア世界の歴史で登場した最初のメタルギアである。
MGRの時代では(ドクトルによると)「歩兵と兵器を繋ぐ歯車」とはもはやサイボーグのことであり、サイボーグは人型のメタルギアとも呼べる存在になっている。
そのため、上述した小型の無人戦闘兵器として派生したメタルギアすら、もはや需要は低下しつつある。
劇中に登場したメタルギア(作中の時系列順)
- メタルギアRAXA(弾道メタルギア)
- ピースウォーカー
- メタルギアZEKE
- ウォーカーギア(構想のみ)
- ST-84メタルギア・サヘラントロプス
- TX-55 メタルギア
- メタルギア改D
- メタルギアグスタフ(設定のみ)
- メタルギアREX
- メタルギアRAY
- アーセナルギア(アウターヘイブン)
- メタルギア月光(アーヴィング)
- メタルギアMk.II(メタルギアMk.III)
- メタルギア・エクセルサス
その他外伝等
- メタルギア2
- メタルギアガンダー
- KODOQUE
- カイオト・ハ・カドッシュ
メタルギア登場以前の大型兵器
メタルギアの名を冠していないAI兵器群
- バトルギア
コラボ系
- メサルギア :「猿蛇合戦」「メサルギアソリッド」に登場。直立型と列車型の二種類がある。
- 核竜 ギアレックス: 「PW」でのモンハンコラボオリジナルモンスター
- ファミリーコンピュータロボット : スマブラSP のスピリット「オタコン」でメタルギア化!?…と、いうかSPに登場するメタルギア達のスピリットの憑依先は大体が「メタル化」したロボットである。
- ゲッコウガ :同じくSPでのスピリット「メタルギアRAY」がメタル化して憑依している。兵器としてのメタルギアのスピリットでは数少ない例外。「エイじゃなくてカエルだろ!」とツッコミ入れたくなるが、RAYと同じく水を扱うのと流線形のフォルムであるからだと思われる。
- ガレオム : 同じくSPで再登場し、シャドーモセス島をモチーフにした「基地」の最奥にいるボス。シャゴホッド・メタルギアZEKE・サヘラントロプス・メタルギアREXを纏めたかの様な扱いである。