概要
コナミのSFハードボイルドアドベンチャーゲーム『スナッチャー』登場するナビゲーター雄型ロボット、または潜入アクションゲーム『メタルギアソリッド4』に登場する遠隔機動端末。
スナッチャーでは声を小山茉美が担当した。あまりロボットらしくない話しぶりだが、一説には作品の性質からドロドロした重い雰囲気になるのを嫌った小島秀夫が、小山に「アラレちゃんでお願いします!」と熱望したという話がある(何の因果かパートナーの中の人は、後にリメイク作にてアラレの製作者を演じることとなる)。
一応、設定的にナビゲーターの役割にはパートナーであるランナー(実働捜査官)のストレス緩和も有る為、ギリアンとの相性を考えてこの様な声になったとも考えられる。同じナビゲーターのリトル・ジョンはパートナーのジャン・ジャック・ギブスンの性格に合わせて無口に設計されている。
なお海外版の音声ではロボットらしい声を高めるため、エフェクターを通してロボットボイスに加工されている。もっとも昨今のAI音声はこんな音質にはならないので、逆に時代遅れなのだが。
20世紀の遺物であるメタルギアの設計図を元にハリー・ベンソンの手で開発され、殺戮兵器ではない平和利用の為にデザインと外見を継承している。
捜査時の探知や分析、記録、通信を行い、パートナーが負傷した場合にはナノマシンを注入することで治療も行える。またスキャニング令状に基づき、対象がスナッチャーであるかどうかを判別するためのスキャンも行う。他にもボディ内に証拠品等を収納するトランクスペースが存在する。反対に武器になるようなものは一切搭載されていない。
非常に優秀なAIを搭載しており、パートナーであるギリアンの性格に合わせた調整をされた結果、彼の言動に呆れたりツッコミを入れたりする他、自身もジョークを言ったりする。ただ、本来の設定性格はもっと真面目なものだったらしく、PCエンジンのパイロットディスクではギリアンに合わせた結果、こんな性格になってしまったと我が身を嘆いている。
二足歩行の為、走破性は高いものの速度については絶望的であり、自身も「いざという時は抱えて走ってください」とギリアンに告げている。実際、廃工場で時限爆弾を見つけたときは腰が抜けてギリアンに抱えられて脱出している。
『メタルギアソリッド4』に登場したものは色が黒だが、予備機のMK.IIIは赤塗装である。
ステルス迷彩を搭載している程度で非武装だが、端末コネクターを兼ねたマニピュレーターに電撃を行える機能を持つ。ただし、気絶させる程度の威力しかない。
他にも物を運搬したり、小さな物なら内部に格納できる。また端末コネクターでコンピューターにハッキングもかけられる。
ただし、あまり遠距離まで離せないように故意に操作範囲を狭めている、理由としてはMK.Ⅱとスネークが分断されてしまっては意味がないことや、操作用の電波があまり遠くまで届くと「俺はここにいるぞ!!」と敵のサイボーグに向けて大声で叫んでいるも同然になってしまうから。
メタルギアという名前ではあるが、人間が抱えられる程度の大きさで、あくまで急速な老化が進むスネークをサポートする為に開発された遠隔操作型端末も兼ねたサポートロボットであり兵器ではない。
それでもメタルギアの名を冠しているのは、大量破壊兵器開発関与の過去への戒めの意味である。
オタコンからの操作だけでなく、スネークによる操作も可能。
こちらは二足歩行ではあるものの車輪による走行が可能で、メタルギアREXのような装甲であれば磁石を用いて傾斜を上る事も出来るが段差には弱く、ヘリへ乗り込むような自身の背を超える段差は超えることが出来ず抱え上げる必要がある。
Mk-Ⅱはリキッド達の哨戒艦艇に潜入するも、とあるアクシデントで存在がバレ、ヴァンプに破壊されてしまう。
その後はノーマッドの情報処理端末としても使われていた予備機のMk-Ⅲが投入されて最後までスネークをサポートし、その後はサニーからケイマン諸島でのメリルとジョニーの結婚式で出会った現地の男の子にプレゼントとして渡してもいいかと尋ねていた(オタコンは「本機の製作費を考えると血の気が引いた」と小説版でコメントしている)。
なんだか某大作スペースオペラ映画に出てくるキャラと被るように思えるのは気のせいだろうか・・・。
こんなところで再登場
スナッチャー版のMk-IIと同じようなデザインのものがグラディウスリバースで『ガウディ』名義で登場。ビックバイパーのAIとして搭載されており、なんとWiiと合体している(スナッチャーの移植版ではオチに移植先のハードと合体するネタがある。またスナッチャーのJUNKER本部のメインコンピュータと、MGS4のノーマッド機内のコンピュータの名はガウディとなっている)。