CV:横山智佐(ドラマCD版)/平野文(ラジオドラマ版)/上坂すみれ(ドラゴンクエストライバルズエース)
概要
ムーンブルク国の王女で本作のヒロイン。大神官ハーゴンに母国を滅ぼされ、自らは呪いで犬にされてしまう。その後、主人公達がラーの鏡を手にいれたことで元の姿に戻り、以降、彼らの冒険に同行する。
彼女を仲間にしないと、ムーンブルク西のほこらの先に進めないので、攻略する際には仲間にする必要がある。
“ちから”が低いので直接攻撃は苦手で、"HP"が低く軽装のため、打たれ弱い。
反面、“MP”は高く、序盤から攻撃呪文を覚えていくほか、ベホマなどの強力な回復呪文も覚える。
本来であればその高い“すばやさ”を活かして先制して攻撃・補助呪文を叩き込む、味方をベホマで回復させる…という設計だったと思われるが、ファミコン版では残念ながら素早さにかかる乱数補正が異常に大きいためにあまり安定しないのが難点である。
最終的には賢者の元祖とも言える両立した魔法のラインナップになるが、レベル4でバギを覚えた後はレベル19でイオナズンを覚えるまで直接攻撃呪文は覚えず、中盤ではバギ1発では力不足な上に、厄介者が大量に現れるのが悩ましい所である。
この点はサマルトリアの王子にいかづちのつえを回してバギ2枚体勢にする事でフォロー可能だが、そうしたらしたでMP消費がかさむというちょっと困った面も…。
リメイク版では彼のベギラマがめちゃくちゃ強化されているため、いかづちのつえを持ってMP消費をかなりおさえられるようになる。
3人の中で最も装備できる防具が少ないが、みずのはごろもが彼女に回されやすい事と、サマルトリアの王子が大器晩成型な事から、実際には彼よりもHPが高くなって死ににくくい時期もある(最終的には抜かされるが)。
更に、MPへの依存度が高い為にふしぎなぼうしも回ってきやすい。
また、MSX・MSX2版ではあぶないみずぎという専用装備があり、守備力こそ1しかないものの一定確率でモンスターがみとれる効果を持つ。
1回休み効果は後発作品でも一応登場はするものの、同移植版では異常に強力で、耐性を持つモンスターが一切おらず、ボスが相手でも有効。
はぐれメタルなどのすぐ逃げるモンスターはもちろんのこと、ハーゴンやシドーにまで通る。
シリーズ初の仲間になる女性キャラクターであり、後の作品で出てくる故郷を滅ぼされたキャラクター、呪いで姿を変えられたキャラクターの初出でもある。
シリーズの生みの親である堀井雄二氏いわく、もっと彼女がらみでドラマが書けそうではあったものの、容量の都合でFC版には入れられなかったらしい。
そのせいか、SFC版等では少しイベントが付け足されており、彼女の境遇を知ったローレシアの王様が保護者となる事を申し出、エンディング後には
彼女が王様の事を「お父様」と呼んでいるくだりがあったりする。
髪の色は、ファミコン版・モンスターバトルロード版の紫髪、スーパーファミコン版・ファミコン版パッケージ裏面の金髪と2パターンある。
容姿も若干異なり、FCでは瞳が大きく優しげだが、SFC版ではきりっとした大人びた顔立ちとなっている。
DQ9やいただきストリート、モンスターバトルロード等でゲスト登場することも多いが、髪の色は未だにどちらか一方には統一されていない。
pixivでの投稿数は紫髪の方が優勢である。
その人気の高さ故か、後発のタイトルでは彼女をモチーフにした装備品が登場する事がある。
DQ9では外見装備として「ムーンブルクフード」が登場。
以後の作品でも、モチーフとした装備が登場している。
名前
ローレシアの王子の名前に合わせて、以下の8種類の中からデフォルトネームが決定される。
スマホ移植版ではナナ、あきな、まいこの3つが削除され「ユーイ」「レナレナ」「セティア」の3つが追加された。
あきな、まいこという名前が明らかに浮いている気がしなくもないが、
あきなの方は当時堀井雄二がアイドルの中森明菜の大ファンだった事に由来するらしい
(FC版DQ2の開発中コードネームまで「あきな」にするぐらい大ファンだったようだ)。
また、由来は明らかにされていないものの、ナナは岡田奈々、
まいこは伊藤麻衣子、川上麻衣子、岡本舞子の3人、リンダは山本リンダ…と
当時の人気アイドルと同じ名前が多い。
各作品における彼女の名前設定は以下の通り。
ゲームブック(エニックス)、ドラマCD:ナナ
ゲームブック(双葉社):マリア
小説版:セリア
オールナイトニッポンラジオドラマ:ニポン
二次創作
ゲーム中で犬からは完全に元の人間の姿に戻るのだが、二次創作の設定として、呪いの名残として犬耳や尻尾が残っていたり、犬に変身が可能になっていたりすることがある。
検索の際は、タグに「王女」が付いていない作品も多い為、「ムーンブルク」のみでの部分一致検索を推奨。