獅子王
ししおう
曖昧さ回避
実在の人物・道具
架空のキャラクター・道具
- 「勇者王ガオガイガー」及びOVA「勇者王ガオガイガーFINAL」の主人公の姓。→獅子王凱
- 「喰霊」及び「喰霊-零-」の諫山黄泉のもつ宝刀。
- 「天外魔境II 卍MARU」の登場人物。「獅子王」紅丸。→紅丸
- 「神羅万象」シリーズの登場人物。→獅子王アゼル
- 「世界樹の迷宮3」でビーストキングが呼び出す獣の内の一体。
- 「バトルブレイク」のフィギュアの一体。
- 「アンリミテッド:サガ」に登場する敵。
- 「ロマンシングサガ ミンストレルソング」に登場する敵。
- 「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」の登場人物、エルトシャンのこと。
- 「風雲黙示録」シリーズに登場するキャラクター。
- 「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のキャラクター。→獅子王(ニンニンジャー)
- 「Fate/GrandOrder」の第六章のラスボス。→獅子王(Fate)
- 「妖怪学園Y」に出る妖怪HEROの1人。→獅子王(妖怪学園Y)
- 「Dr.stone」のキャラクター。→獅子王司
- 「メイプルストーリー」の登場人物、獅子王ヴァンレオンのこと。
刀剣の獅子王について
平安時代の日本刀(太刀)。平安時代末期の大和刀工の作と見られ、拵(外装)と併せて重要文化財に指定されている。
「獅子王」とは刀身に付けられた「号」であり、刀身自体は無銘である。
拵えと併せて「太刀 無銘(号 獅子王)附 黒漆太刀拵(たち むめい(ごう ししおう)つけたり くろうるしたちこしらえ)」と総称される。
伝来
近衛天皇の代に、都を騒がせた鵺を仕留めた恩賞として源頼政に下賜されたと伝えられる。後に、徳川家康から獅子王を与えられた幕臣(高家)の土岐家が代々伝え、明治時代に東久世家を通して明治天皇に献上された。
日本国憲法による新体制が発足した後、皇室財産は国に属するものとされて皇室の所蔵していた他の幾つかの刀剣と共に国立博物館(現・東京国立博物館)に移管され、現在は外装共に東京国立博物館に収蔵されている。
刀身・外装
刃長二尺五寸五分(約77.3cm)反り9分(約2.7cm)、鎬造の庵棟、鎬高く幅広く腰反り高い、カマス切先で地刃に平安期大和物の特色の強い、典型的太刀体配の太刀である。
重ね(刀身の厚み)が薄く身幅が低い(刀身の幅が狭い)、同時代のものと比べても全体的に小振りな太刀で、源頼政が拝領した際には三尺五分五寸(102.5センチ)の大太刀であったとする資料もあるため、現状の刀身は摺り上げが行われたうえ作刀時からは大幅に研ぎ減っている状態であるとの解釈もあった。しかし、生ぶ茎(うぶなかご)であり、摺り上げや研ぎ減りによる作刀後の体配(刀全体のシルエット)の変化が見受けられないこと、また後世に体配が変えられたとすると附随する拵えの製作年代との整合性が取れないことから、小太刀として作成されたものではないか、とも考えられている。
刀身と併せて外装として黒漆塗糸巻太刀様式の拵えが現存しており、通常見られる他の太刀拵と比べて足金物の一の足と二の足の間隔が非常に大きいのが特徴で、これは他にあまり例を見ない独特の様式である。鞘、柄、及び大切羽付の木瓜形練革鍔と山金製金具の全体に渡って黒漆を掛けた[1]上から鞘には黄地錦を巻いた上に紺色の糸で渡巻を施されている。柄は現状では剥出しにした鮫皮に黒漆を掛けている黒漆掛出鮫柄であるが、往時には柄には鞘と同色の下地錦と柄巻が施されていたものと考えられている。目貫には金鍍金巴紋容彫りの銀製丸目貫を配しているが、これは後世の追補である。これら刀身、外装に加えて橙色錦包の太刀緒が附属する。
拵えについての考察
この「号 獅子王」の黒漆塗糸巻太刀の拵えは、平安期に作られたものとしてはほぼ製作当初のままの外装を残している貴重な刀剣の一つである、とされているが、鞘の渡巻と下地錦部分については、黒漆塗りの施された部分に比べてさほどの経年変化が見られないことや、不完全な状態ながら現代に伝わっている同時代の太刀拵と比較すると、実戦用の実用太刀であれば糸巻や下地錦を用いることの無い様式であったと見るのが自然なため、目貫と共に渡巻及び下地錦は後世の追補であるとの考察もある。
(wikipediaより)