概要
『ハリー・ポッター』シリーズに登場する主人公、ハリー・ポッターの名付け親であるシリウス・ブラック三世及び弟のレギュラス・ブラック二世の母方の叔父。
『ハリー・ポッター』シリーズ本編では既に死亡しており、シリウスの話に登場する。
血統
ホグワーツ魔法魔術学校の校長を務めたフィニアス・ナイジェラス・ブラックの傍系の孫、ポルックス・ブラックの長男として生を受ける。
母親は間違いなく純血の聖28一族出身の魔女、イルマ・クラッブ。
姉にシリウス三世とレギュラス二世の母であるヴァルブルガ・ブラック、弟にシリーズ本編にて活躍する三姉妹の父親であるシグナス・ブラック三世がいる。
ヴァルブルガが本家筋の再従弟、オリオン・ブラックとの間に儲けた息子たち、シリウス・ブラック三世、レギュラス・ブラック二世らブラック兄弟の母方の叔父に相当。
またシグナス三世が設けた三人の娘たち、ベラトリックス、アンドロメダ、ナルシッサらブラック家三姉妹の父方の伯父に相当する。
孤独なる者
ブラック家の傍系、分家の出身であり、本家を除く男系子孫の長男坊であった。
分家の筆頭ともいえる立ち位置にあり、姉のヴァルブルガが本家のオリオン・ブラックと再従姉弟同士で結婚をしている。
学生時代はブラック家の例に漏れずスリザリン所属。
同世代であるトム・リドルなどと親交があったと推測される。
1976年、甥のシリウスやレギュラスの在学中に死亡。
配偶者がいない彼は、ブラック家の家風に背き家出したシリウスに遺産を残したため、ブラック家の家系図から抹消された。
シリウスにとっては従姉妹のアンドロメダ・ブラックと並んでブラック家内で自分を否定・迫害しなかった恩人である。
シリウスはアルファードからの支援とジェームズ・ポッターの家の両親の支援でブラック家から独立を果たすことができた。
ハリーにとって兄のようで父のようであったシリウスにとって、アルファードが同等の存在であったことは想像に難くないが、シリウスもアルファードもどちらも若くして死亡している。
しかしシリウスの理解者になれたアルファードだが、アルファード自身の理解者がいたとは考えられず、シリウスにとってのジェームズ・ポッターが存在していたのかも不明。
つまりシリウス以前にブラック家の異端児であった可能性があり、その名の通り孤独を抱えていたと考えられる。
名前の由来
名前のアルファードは海蛇座の最も明るい恒星、二等星のα星、アルファルドに因む。
アラブ語でアルファードとは「孤独なる者」の意味する通り、周囲に明るい星がない。
別名のコル・ヒドラエは、ラテン語で「蛇の心臓」を意味する。