ウルトラボール
うるとらぼーる
データ
初登場 | 第7世代 |
---|---|
効果 | ウルトラビーストに対してのみ被捕獲率がモンスターボールの5倍に上がる。それ以外のポケモンに使うと被捕獲率が下がる。 |
英語名 | Beast Ball |
概要
ポケモンサン・ムーンから登場した新たなモンスターボール。
対ウルトラビースト(以下UB)用にエーテル財団が開発し、クモの巣のように貼りめぐされたネオン模様に4本の黄色い突起物が付いたどこか幾何学的なデザインをしている。何気に現在判明している範疇では、ボール開発・製造を本職としている法人以外が製造した初のボールだったりする。
ちなみに英語圏ではウルトラボール(Ultra Ball)=ハイパーボールの事を指すため、新たにビーストボール(Beast Ball)という名称が付けられている。
入手できるのは殿堂入り後解放されるウルトラビーストイベントより。
アローラに数匹のUBが来襲している旨をハンサムから告げられ、エーテルパラダイスよりビッケからUB捕獲用に10個与えられ、その後は新たなUBが現れるたびにハンサムから10個ずつ与えられる。
開発に一個数百万円かかるらしく、本当の意味でゴージャスボールである。ちなみにアローラのフレンドリィショップで売ることは不可能である(これはナリヤ・オーキドからもらえるガンテツボールも同様)。
ただし、後述するUSUMではこの設定は削除され、入手方法も変更された。
その効果はUBに対してのみプラスに発揮され、被捕獲率がモンスターボールの5倍になる。一方、普通のポケモンに使うと被捕獲率はモンスターボールの10分の1となってしまう。ボールは使い切ってもハンサムが一個補充してくれるが、最後のUBを捕まえてしまうとイベントが終わってしまうため、それ以上の入手は不可能となってしまう…と思いきやイベント終了後でもハンサムが2番道路のモーテルに残っているため、ウルトラボールの補充は依然として可能である、ご安心を。
さて、そんなウルトラボールだが、実にドリームボールから2世代ぶり、リアルタイムで言うと約6年2ヶ月ぶりの新型ボールとあってポケモン廃人たちが目を付けないはずがなく、被捕獲率が下がるというデメリットがあるにもかかわらずウルトラボールで好きなポケモンを納めて厳選しようというオシャボの標的にされている。
上述したようにウルトラボールは使い切ればハンサムが補充してくれると書いたが、ボックスのポケモンにありったけを持たせても一個もらえるため、非効率ではあるがいつでも無限供給が可能である。
オシャボ厳選のためだけに開発費数百万円のボールをせがむ主人公…まさに外道の極み。
オシャボについては専用記事があるのでこちらを参照。→オシャボ
肝心のデザイン自体はかっこいいという声もあれば、ハイパーボールに並んでダサいと蛇蝎の如く嫌う人もおり賛否両論。一方幾何学的な図形が飛び散るボールエフェクトは歴代屈指のかっこよさと評判が高い。
非生物的で幾何学的なデザインは似合うポケモンを選ぶのも事実。主にジバコイルやメタグロスのような無性別でどちらかというと機械的なポケモンと併せる廃人が多いようだ。ポリゴン系列にも似合いそうなデザインではあるが、例に漏れず野生では出現しないためウルトラボールでの厳選は出来ない。
なお、そんなウルトラボールが似合うポケモンの代表格のメタグロスの進化前(種ポケモン)、ダンバルは被捕獲率3とほとんどの伝説のポケモンと同値でもっとも捕まえにくい部類である事で有名である。この時点ですでにあのヘビーボールエアームドの捕獲難度を上回っているのだが、ウルトラボールの補正によりただでさえ低い被捕獲率はさらに下回る。そのため、ダンバルのウルトラボールでの捕獲には相当な根気が必要となる。
また、前作にあたるXY、ORASに存在したOパワー、その前作であるBW、BW2のデルパワーにはほかくパワーという捕獲率を爆発的に上昇させるものがあったが、SMではこれが削除されてしまった為、ほかくパワーに頼る事は出来ない。
幸いウルトラボールでダンバル捕獲に成功している廃人はすでに数多く存在するため、GTSを使えばダダリンなどのレアポケと引き換えで簡単に交換が成立したりする。GTSにはすでに相当の数が放流されているため、わざわざ捕まえに行くよりGTSで無難な条件で入手したほうが圧倒的に楽である。
マイナーチェンジ版「ポケモンUSUM」では、自分達が手持ちポケモンを連れていない事を問題視したウルトラ調査隊がとりあえずトリミアンを捕獲するために試作したボールという設定になり、その後、エーテル財団と技術を共有する事で量産に成功し、1000円で購入できるようになった。
購入できるようになったことで入手は楽になったが、逆に希少価値が下がってしまったという声もある。
また、ウルトラネクロズマ撃破後にルザミーネから無料で5個もらえる。
ロトムパワーのつかまえポンが追加された事で一応はほかくパワーの代替が手に入った事になり、捕獲率は改善されたものの、SMにはいなかった伝説のポケモンがUSUMに追加された事で、ただでさえ捕獲率の低い伝説のポケモンにウルトラボールを投げようとするマニアも発生した。
ちなみに、やすうりポン込みではモンスターボール100、スーパーボール300、ハイパーボール400、ゴージャスボール等その他ボールが500で購入できる中、ウルトラボールだけがやすうりポンの対象ではないため、実質的にはどのボールよりも高額である。
「ポケモン剣盾」でもクリア後にラテラルタウンの掘り出し物市で1個確実に入手できるほか、殿堂入り後にシュートシティで挑戦できるトーナメントのランダム報酬の一つになっている。また、2019年12月にTwitterで行われた企画「ボールガイチャレンジ」の達成報酬として、翌月15日まで他のオシャボ共々無償配布されるキャンペーンが行われている。
ガラル地方にUBはいないので、純粋にポケモンを捕まえづらいボールとなっている(あるモンスターだけはストーリー進行上強制捕獲となるため確実に捕まえられるが、上記のキャンペーンを利用しないとそのモンスターに挑む前に入手することは不可能である)。
2020年に配信が予定されているDLC「冠の雪原」では、伝説ポケモン全種が登場することが告知されているが、その中には当然UBも含まれる。
これに伴い、ウルトラボールもトーナメントの報酬以外で入手できる手段が確立された……のだが、その条件はカンムリ雪原でのマックスレイドバトルを熟したときに手に入るマックス鉱石150個との交換という非常に難易度の高いものになっている。幸い、UBを含む伝説ポケモンは、ダイマックスアドベンチャーでは確定捕獲となるため、わざわざウルトラボールを入手する必要はない。よほど拘りがないのであれば無理にウルトラボールを用意する必要はないだろう。