激突!ウルトラビッグマッチ!
ぜろさまじゅっしゅうねんおめでとうございます
※以下、ネタバレを含みます。
概要
ウルトラシリーズ、令和一作目の『[[ウルトラマンタイガ]』のエピソードの一つ。
初登場から10年の時を迎えたウルトラマンゼロ、そのライバルであるウルトラマンベリアル―――の偽物をゲストに迎え、光と闇の巨人同士の激突を描いたイベント回である。
そして今回の出来事は『ウルトラマンZ』に繋がる要因となっていく。
メガホンをとったのは辻本貴則氏。
『タイガ』において、パゴス登場シーンやトライストリウムの実写サンライズパースなど新境地を見せてきた彼であるが、ゼロを撮るのは今回が初で、インタビューでも触れている。もっと言うと、先輩ウルトラマンの客演回を担当するのも初である。
ストーリー
自分たちの計画をことごとく邪魔してくるウルトラ戦士に業を煮やす宇宙人たちのグループがあった。彼らはチブル星人マブゼの用意したベリアル因子を利用し、ニセウルトラマンベリアルを生み出した。
迎え撃ちに出るトライスクワッド、独自の思惑から参戦するウルトラマントレギア、そして駆けつけるウルトラマンゼロ。やがてウルトラ戦士たちによる、ウルトラビッグマッチが幕を開ける。
登場人物
E.G.I.S.の面々
今回はメンバー同士で昼食をとるなどアットホームな場面が見られたほか、出現したニセベリアルにのんびりとしたリアクションを見せるなど、『ジード』の時とは対照的に、「ベリアルを知らない宇宙の人々」であることが描かれた。
なお、彼らが食していたカップラーメンの名前にはゼロにちなんだネタが仕込まれている。
…この時、このシーンに次週の伏線があったと気づけた人はあまり多くないだろう。
ベリアル出現に際していち早く変身、立ち向かう。慌てていたのかフォークを持ったままバディーゴーしようとした。
撮影時期の都合もあってか、プラズマゼロレットを使うシーンのキレが序盤よりも大きく向上している。
ニセベリアルの手を見て「バナナみたい」などとコメント。
ピリカをよく見ると―――
ウルトラ戦士
光の勇者。出身地の関係でベリアルのことを知っておりヒロユキに語る。
尚、自身やゼロの年齢設定を考慮すると『銀河伝説』の一件は直接体験している可能性があるが、特に言及はない。
ゼロとは以前から知り合いのようであることがゼロとのやり取りで感じられる。
今回久々に『フォトンアース』にも変身。バンクを使わないタイプチェンジが見られる。
力の賢者。ニセベリアルとラッシュ対決するも、あっさりと手をつかまれて蹴とばされてしまう。
映ってる時間が短い。ボイスドラマでは社会でたまによくあるアレに悩むことに。
風の覇者。光波手裏剣でニセベリアルを攻撃するがビルを盾にされて防がれてしまう。タイミングの都合もあって、こちらはそこそこ長く映った。今回もトレギアには良いようにされてしまうが、最終回でリベンジを行う。
無敵の戦士。なぜか下から出てきた。不穏な気配を察知して『タイガ』の地球にやってきた。
今回ラストで飛び去るシーンでウルティメイトゼロになった以外は(珍しく)終始基本形態のままだったが、トレギアと渡り合い、光線の打ち合いを経て尚ピンピンとしているその姿は横に並んだトライストリウムにも劣らない貫録を放つ。
トレギアとの空中での格闘シーンはこの回の見どころの一つ。
ゼロスラッガー、ワイドゼロショット、ゼロツインシュートを使用。
戦いの中でプラズマゼロレットをタイガに授けており、これが最終回で活躍することとなる。
ベリアルの息子で、名前のみの登場。ベリアルを倒したウルトラ戦士として名前が通っているようで、宇宙人たちの会話に出てきたほか、父と戦う苦悩や運命に立ち向かう姿を間近で見てきたゼロが言及している。
登場怪獣・宇宙人
マブゼが持っていたベリアル因子で生み出された、銀河系最凶の悪魔―――の模造品。
爪とトサカが黄色い。知性はないが力は本物を思わせるものを見せる。
デスシウム光線を使ったほか、複数の新技も披露。また今回、スーツのギミックではなく合成を生かして口を開けた。そして笑った。
本物のウルトラ族だがこちらに記載。
数話前にある存在を地球に呼び寄せていたが、その到着前にタイガたちが倒れるのを良しとせず参戦、まさかの共同戦線状態となりニセベリアルと戦う。
ゼロの参戦後は、自身を逃がすまいとするゼロと対戦、この時はニセベリアルと共闘するような立ち位置となった。
今回のその悪辣さは際立っている。実質的に今回の敵をすべて倒したようなものである。
歴代の悪の戦士の競演となったわけだが、トレギアの方からは深く触れる場面はなかった。トレギアから見たベリアルがどんな存在だったかについては超全集を待つこととなる。
- チブル星人マブゼ
スカルゴモラの回にも登場した頭脳星人。
その時にも登場したベリアル因子を使ってニセベリアルを生み出す。
彼らの科学は宇宙一らしい。
ウルトラ戦士を倒すべく集まった宇宙人たち。
直接は戦わず、種族特有の能力を披露することもなかった。スマホで戦いの様子を撮るシーンの特撮にも注目。
その最期はなかなか悲惨である。さすがトレギア汚い。
ボイスドラマにて
YouTubeにて公開されたトライスクワッドボイスドラマではこの戦いのその後の様子が語られ、年下であるゼロを先輩とするかどうか問われるタイタスの姿が描かれる。
地味にではあるが、ゼロが初登場からそこまで作中での時間が経過してないことがわかる一幕である。
『Z』のボイスドラマではゼロがタイタスとフーマについて、今回の話で初めて出会ったことを示唆するセリフを言っている。