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激突!ウルトラビッグマッチ!

ぜろさまじゅっしゅうねんおめでとうございます

『激突!ウルトラビッグマッチ!』とは、特撮TV番組『ウルトラマンタイガ』第23話のタイトルである。
目次 [非表示]

※以下、ネタバレを含みます。

予告編集

俺たちを狙う宇宙人が繰り出してきた、次なる一手!

それはなんと、あの悪魔を復活させることだった!

ちょっと待て!そいつはお前らの手に負える奴じゃないぜ!

何たって、そのウルトラマンは──!


次回、ウルトラマンタイガ!

『激突!ウルトラビッグマッチ!』


ゼロ「久しぶりだな、タイガ!」


概要編集

ウルトラシリーズ、令和1作目の『ウルトラマンタイガ』のエピソードの一つ。

初登場から10年の時を迎えたウルトラマンゼロ、そのライバルであるウルトラマンベリアル―――の偽者をゲストに迎え、光と闇の巨人同士の激突を描いたイベント回である。

そして、今回の出来事は『ウルトラマンZ』に繋がる要因となっていく。


メガホンをとったのは辻本貴則氏。

『タイガ』において、パゴス登場シーンやトライストリウムの実写サンライズパースなど新境地を見せてきた彼であるが、ゼロを撮るのは今回が初で、インタビューでも触れている。もっと言うと、先輩ウルトラマンの客演回を担当するのも初である。


ラスボス登場を次週に控えた終盤での客演回であるが、以前にもグリーザ襲来の1週間前にやってきた先輩の例があったりする。


サブタイトルは『ウルトラマンタロウ』の「歌え!怪獣ビックマッチ」が元ネタである模様。


ストーリー編集

自分たちの計画をことごとく邪魔してくるウルトラ戦士に業を煮やす宇宙人たちのグループがあった。彼らはチブル星人マブゼの用意したベリアル因子を利用し、ニセウルトラマンベリアルを生み出した。

迎え撃ちに出るトライスクワッド、独自の思惑から参戦するウルトラマントレギア、そして駆けつけるウルトラマンゼロ。やがてウルトラ戦士たちによる、ウルトラビッグマッチが幕を開ける。


登場人物編集

E.G.I.S.の面々編集

今回はメンバー同士で昼食をとるなどアットホームな場面が見られたほか、出現したニセベリアルにのんびりとしたリアクションを見せるなど、『ジード』の時とは対照的に、「ベリアルを知らない宇宙の人々」であることが描かれた。

なお、彼らが食していたカップラーメンの名前にはゼロにちなんだネタが仕込まれている。

…このとき、このシーンに次週の伏線があったと気づけた人はあまり多くないだろう。


ベリアル出現に際していち早く変身、立ち向かう。慌てていたのかフォークを持ったままバディーゴーしようとしてしまうというまさかの初代リスペクトを披露した。ちなみにフォークはちゃんとポケットに仕舞っていた。

撮影時期の都合もあってか、プラズマゼロレットを使うシーンのキレが序盤よりも大きく向上している。


カナはニセベリアルの手を見て「バナナみたい」などとコメント。

ピリカをよく見ると―――


ウルトラ戦士編集

光の勇者。出身地の関係でベリアルのことを知っておりヒロユキに語る。

なお、タイガやゼロの年齢設定を考慮すると『銀河伝説』の一件は直接体験している可能性があるが、特に言及はない。

ゼロとは以前から知り合いのようであることがゼロとのやり取りで感じられる(2人とも父親がウルトラ6兄弟の一員だからだろうか)。

今回久々に『フォトンアース』にも変身。バンクを使わないタイプチェンジが見られる。


力の賢者。ニセベリアルとラッシュ対決するも、あっさりと手をつかまれて蹴飛ばされてしまう。ボイスドラマでは社会でたまによくあるアレに悩むことに。


風の覇者。光波手裏剣でニセベリアルを攻撃するがビルを盾にされて防がれてしまう。今回もトレギアには良いようにされてしまうが、最終回でリベンジを行う。


無敵の戦士。トレギアからは「問題児様」と呼ばれる。なぜか下から出てきた。不穏な気配を察知して『タイガ』の地球にやってきた。

今回ラストで飛び去るシーンでウルティメイトゼロになった以外は(珍しく)終始基本形態のままだったが、トレギアと渡り合い、光線の打ち合いを経てなおピンピンとしているその姿は横に並んだトライストリウムにも劣らない貫録を放つ。

トレギアとの空中での格闘シーンはこの回の見どころの一つ。

ゼロスラッガー、ワイドゼロショット、ゼロツインシュートを使用。

戦いの中でプラズマゼロレットをタイガに授けており、これが最終回で活躍することとなる。


ベリアルの息子で、名前のみの登場。ベリアルを倒したウルトラ戦士として名前が通っているようで、宇宙人たちの会話に出てきたほか、父と戦う苦悩や運命に立ち向かう姿を間近で見てきたゼロが言及している。

ボイスドラマで聞く限り、彼がベリアルの息子である事も知られている模様。


登場怪獣・宇宙人編集

マブゼが持っていたベリアル因子で生み出された、銀河系最凶の悪魔―――の模造品。

本物と違って頭頂部のトサカと爪が黄色い。知性はなく、手を叩いて笑ったり、トレギアの陽動に引っ掛かったりとベリアルの記憶と人格がないため行動自体は比較的単純かつ幼稚なところがあるが、戦闘力は本物を思わせるものを見せ、タイガの空中飛び蹴りを2回とも回避したり、タイタスのパンチラッシュを受けたときにパンチラッシュを打ち返して受けるなど非常に反応が鋭い。デスシウム光線を使ったほか、複数の新技も披露。

また今回、スーツのギミックではなく合成を生かして口を開けた。そして笑った。


本物のウルトラ族だがこちらに記載。ベリアルより後の光の国の裏切り者。

第21話である存在を地球に呼び寄せていたが、その到着前にタイガたちが倒れるのを良しとせず参戦、まさかの共同戦線状態となりニセベリアルと戦う。ベリアルと戦うフーマに対し、どさくさに紛れて蹴りの軸足を払うなど相変わらず陰湿な嫌がらせをするところも相変わらず(ただし、このときはフーマが蹴り出した片足をニセベリアルに掴まれていたため、フーマは咄嗟に掴まれた足を軸足にして、払われた足でそのまま蹴りを決めるという応用を見せていた)。

ゼロの参戦後は、自身を逃がすまいとするゼロと対戦、この時はニセベリアルと共闘するような立ち位置となった。また、光線の撃ち合いでは本気を見せ、劇場版R/B以来久々となるトレラアルティカイザーを放っていた。

今回のその悪辣さは際立っている。実質的に今回の敵をすべて倒したようなものである。

歴代の悪の戦士の競演となったわけだが、トレギアの方からは深く触れる場面はなかった。トレギアから見たベリアルがどんな存在だったかについては超全集を待つこととなる。


第15話のスカルゴモラの回にも登場した頭脳星人。

その時にも登場したベリアル因子を使ってニセベリアルを生み出す。

当初は3人の宇宙人に丁寧に接していたが、プライドが高く短気なところがあり、自ら生み出したニセベリアルを「木偶の坊」呼ばわりしたトレギアの挑発にあっさり乗せられて怒り狂っていた。

彼らの科学は宇宙一らしい


ウルトラ戦士を倒すべく集まった宇宙人たち。

直接は戦わず、種族特有の能力を披露することもなかった。スマホで戦いの様子を撮るシーンの特撮にも注目。悪人たちだが、そのアットホームなやり取りはどこか暖かで憎めない。立ち位置はゴドラがツッコミ、スランが仲裁、ザラブがボケといったところ。

その最期はなかなか悲惨であり、それまでの微笑ましいやり取りから、彼らの死を惜しむ視聴者も少なくないとか…。さすがトレギア汚い。

ちなみに3人とも、過去にウルトラマンに変身する人間に化けた同族がいるという共通点がある(ザラブはニセ湊アサヒ、ゴドラはニセモロボシ・ダン、スランは当麻博士)。


ボイスドラマにて編集

YouTubeにて公開されたトライスクワッドボイスドラマではこの戦いのその後の様子が語られ、年下であるゼロを先輩とするかどうか問われるタイタスの姿が描かれる。

地味にではあるが、ゼロが初登場からそこまで作中での時間が経過してないことがわかる一幕である。


『Z』のボイスドラマではゼロがタイタスとフーマについて、今回の話で初めて出会ったことを示唆するセリフを言っている。


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