概要
デジモンクロスウォーズにおけるデジヴァイス、「クロスローダー」による新たなシステムであり、旧来の進化と違いデジモン同士を合体させる事でパワーアップする。
中心となったデジモンをパワーアップさせるものであり、そのため中心となるデジモンが体力や精神力が不足している場合解除されてしまう。
デジモン同士の合体というのは、デジモンアドベンチャー02より登場した「ジョグレス進化」に似ているが、ジョグレス進化がデジモン同士・テイマー同士の信頼が必要だったのに対し、デジクロスは別に信頼など無くとも、クロスローダー(ダークネスローダー)さえあれば強制的に合体させることも可能。
その時点では仲間でなかったドルルモンを加えたり、バリスタモンの本来の姿で敵であるダークボリューモンとデジクロスして語り掛けてバリスタモンに戻すなどが作中でも行われている。
合体の人数にも制限が無く、理論上は無限の組み合わせが可能である。
また、デジモンの肉体・精神も完全融合であったジョグレスと違い、デジクロスの場合は合体、融合しつつも中心となったデジモンが人格の主導権を握りつつそれぞれの意識が同居する形となる。
互いが合体し新たな姿(互いの意匠を組み合わせるタイプのジョグレス進化に近い)になるパターンだけでなく、メインとなるデジモンに武器や装備として加わる合体が行われることもある。
例外としてファイナルクロスでは無数のデジモンが変化しシャウトモンX7スペリオルモードの身体を構築している。
ジョグレス態はそれぞれの合体前の成長段階よりも進化するが、そもそもクロスウォーズに登場するデジモン達は進化段階が設定されてないため特に言及はない(後述のように今では設定されたが現時点でもデジクロスによる影響は特に設定がない)。
また、クロスローダー所持者が複数いる場合は、より高度な合体をさせる事が可能(こちらはダブルクロス、グレートクロス等と呼ばれる)。
漫画版では基本的にはアニメと同じだが、中心になっていないデジモンがデジクロス後も合体後のパーツになった部分に意思を残している様子がうかがえる。
実はデジクロスは敵であるスカルナイトモンが発見し、ラスボスであるバグラモンが完成させたシステムである。バグラ軍がデジクロスを使いこなしているのはその為。
強制デジクロス
1期、2期及び漫画版で見られるダークネスローダーで行われるデジクロス。
前述の通り、通常のデジクロスにも強制力があるため作中の描写から推測するにデジクロスそのものが強制というよりはその後の分離を拒否できないようである。
また、デジクロスと違ってデジモンの力やデータをそのまま取り込む単なる吸収という側面も持ち合わせている。
漫画版では人間との融合を行うほか、様々なデジモンの強制デジクロスによりキメラモンとムゲンドラモンを経てミレニアモン系列まで生み出してみせた。
デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~
第三期「時を駆ける少年ハンターたち」では、ラスボスであるクオーツモンの作り出す亜空間「デジクオーツ」の影響で、クロスローダーの能力に制限が発生し、一度にクロスローダーから出せるデジモンの数は1体、デジクロスも2体合体までとなり、3体以上デジクロスさせるには複数のクロスローダー保持者が必要である (通常空間やデジタルワールドでは今まで通りにデジクロス可能の模様)
デジモン同士以外ではバグラモンの右腕の力を宿すブレイブスナッチャーともデジクロスしている。
名称は以前のシリーズに登場した形態以外は一律で「デジクロス・クロスアップ〇〇モン」と名乗る。名称が付けられていない為か公式設定が存在しない場合が多い。このような名称になったのはデジモンを増やしすぎない為の措置とも考えられる。
成長段階
放送開始から約10年後の2020年にクロスウォーズのデジモンに成長段階と属性が設定されることになった(一応カードゲームで便宜上使われていたデジモンはいた)。
これによりデジクロス体のデジモンのレベルも判明し概ね2体の組み合わせではメインとなったデジモンから一段階進化するパターンと+〇〇やメインのデジモンの姿がほとんど変わらない武器や装備化の場合は据え置きの2パターンが基本のようだ。
複数体のデジクロスでも変動しない場合があり、究極体のベルゼブモンが加わるシャウトモンX4Bが完全体であるなどデジモンの数やメイン以外のデジモンのレベルは(同レベル間でもピンキリで完全体と究極体の差がひっくり返ることもあるとはいえ)あまり関係ないようである。
あくまでメインとなったデジモンを基準とするようだ。
この設定がされて以降のアニメであるデジモンアドベンチャー:ではクロスウォーズ出身のデジモンであるスカルナイトモン(成熟期)がデジクロス体であるダークナイトモン(完全体)に超進化している。