by曽山一寿
概要
対象となる人物が警察(公権力)による逮捕により収集を付けるオチのこと。
シリアスな作品で悪役が主人公に敗北し逮捕されるような場合にはこの名称は使用されることが少なく、もっぱらギャグ・コントなどにおいて使われる。
事例としては
- 猥褻や悪徳商法など、法律に疎い読者が読んでも一発でマズいと思われる行為を行い、その代償として連行されていく
- 率先して悪事を働こうとするが、マヌケな理由で露見して逮捕される
- 就職先やこれから会おうとする人、出来たばかりの友人や恋人が、実は悪い奴でありオチで逮捕されているのを知る
- 一見すると犯罪に見えかねない行為に及んでしまい、本人のあずかり知らぬ所で警察に誤解されて逮捕される(例:異能バトルものにおける銃刀法違反、萌え系アニメにおける露出の激しすぎるキャラ他)
- 悪者が改心した途端に空気を読まない警察に逮捕される
と言ったケースが多い。特に5はO・ヘンリーの短編にもあるほど古典的なオチである。
4や5の場合は「私は無実だ~!!」などと叫んで終わることも多々あり、読者からは笑いと同時に同情が起こることとなる。
いずれのケースにおいても爆発オチにおける建造物や被害者同様、主要キャラであれば次の回では何事もなかったかのように出てくる他、脇役や悪役であればそのままフェードアウト(あるいは刑務所の中で縞々の囚人服を着ている描写がギャグ的に絵が描かれる)するのが多い。
このギャグを確立したのが『ギャグマンガ日和』の名探偵うさみちゃんシリーズであり、変態という名の紳士(自称)クマ吉が自滅してパクられるまでの一連の流れは即パク2コマシリーズと呼ばれるまでになっている。
また、2次創作においては片桐早苗(アイドルマスターシンデレラガールズ)などの警察・官憲キャラがこれらのオチ担当になる場合も多々あり、pixivにおいても「○○さんこっちです」とか「変態△△さん」、あるいは「こいつおまわりさんです」といったタグが併用される場合が多い。
逮捕オチが多い作品
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(最後は新聞やテレビを見ている中川や大原部長が呆れるというもの)
- ギャグマンガ日和
- みつどもえ
- てーきゅう
- IPポリスつづきちゃん
- 犯人の犯沢さん(そもそも主人公が黒い人なので、最終回が逮捕オチになりかねない作品)