概要
レシプロエンジンのうち、シリンダーを直列に6つ配置したエンジン。V6に比べると振動面で有利で、特にBMWの直6は『シルキーシックス』と称されるほど滑らかな味で人気が高い。
かつてはスポーツカーやSUVなどによく使われたが、年々厳しくなっている衝突安全基準(ぶつかったときにエンジンが運転席に突っ込んで来てはならない)のクリアが難しくなったことから、2000年代以降コンパクトなV6エンジンに取って代わられ、BMW以外はトラックやバス、気動車に使われているのみとなっていた。
ところがメルセデス・ベンツが技術の進歩により衝突安全をクリアできるようになってきたことで、直6を復活させた。加えてモジュラーエンジンの流行により直4や直3にも応用できるという点や、触媒性能を高めやすいというコスト・環境面でのメリットが注目されるようになり、開発が噂されるメーカーもチラホラ見え始めている。
法律の厳格化が理由で消滅した技術が復活するという例は、近年ではやや珍しい。
バイクではかつてはホンダやカワサキなども作っていたが、現在はBMWが生産するのみである。
主な直6エンジン
主な搭載車種
トラック
バス
気動車
最近の気動車のほぼすべて。キハ40系もすべてこれである。