概要
DD13をベースに製造された除雪用ディーゼル機関車。1962年から1966年にかけて50両が登場した。
ラッセルヘッドの着脱にはクレーンを使い、軸重も15.5tと重かった。
さらに、短期間でラッセルヘッドを固定するアームがたるみ線路に接触してしまうようになるという欠点も早いうちに浮上した。
このようなデメリットから、以降の製造はDE15に移行した。ただし軸重が重いということは除雪時の安定性が高いということでもあり、ヘッドが固定されているということは方向転換の手間がないということなので、幹線系では重宝された。
夏季にはヘッドを外しDD13同等として入れ替え用に使用することを前提としていたが、後年では本線用機に余裕や余剰ができたことから夏季は休車となっていた。ただし晩年のリバイバル列車に充当されたときには、ヘッドを外しDD13に近い姿で旧型客車をけん引して運転されたこともある。ちなみにデッキ部分の手すりは国鉄時代からラッセル装着時撤去されていた。
国鉄分割民営化の際にはJR東日本とJR西日本に計32両が承継されたが、2017年までに全車廃車となり、形式消滅した。
あいの風とやま鉄道やIRいしかわ鉄道には1両も譲渡されていないが、17号機、37号機、30号機が静態保存されている。かつては4号機も静態保存されていたが車両移動により解体されて現存しない。