ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

積雪の多い地区で、道路や鉄道線路の除雪を行う車両。雪を掻き分けたり飛ばしたりする。あるいは建設用機械(ホイールローダーパワーショベルなど)を利用する場合もある。

小型の家庭用のものもあり、ホームセンターや降雪地のバイク屋で販売されている(メーカーが同じためと、冬はバイクが売れないため)。

鉄道ではかつては貨車の一部として分類されていたが、その後除雪能力を持ったディーゼル機関車が製造されたためそちらに役目を譲り、さらに現在は車籍のないモーターカーを使用するようになっている。

種類編集

ラッセル車編集

短時間挑戦 3066

車両に備え付けたブレードで雪を左右、あるいは片側に掻き分けていく方式。

道路ではブルドーザーに取り付けたものやトラックを改造したものが高速道路や国道などで使われる。

鉄道では両側に掻き分ける単線用と左側に掻き分ける複線用と用途が分かれていたが、現在は翼を自在に動かすことで両方の機能を持つ(マルチプロウと呼ばれる)ものが主流。

ジョルダン車(広幅雪かき車)編集

車両前面に除雪用の翼を装備し、これを左右に広げることでラッセル車よりも広い範囲を除雪可能な車両。駅や操車場のほか、本線の除雪にも使われたことがある。ただし、開いた翼は雪の抵抗を受けやすいため、あまり深い雪には使えないという欠点がある。

国鉄ではキ700という車両が該当するが、翼の展開方式が2種類あり、当初は空気圧式で、後に近代化改造で油圧に改造された車両は750番台に改番された。

マックレー式編集

後述するロータリー車が除雪しやすいよう、左右の雪の壁を取り崩して線路上に並べ直す車両。

というのもラッセル車で除雪しているうちにラッセル車では除雪しきれない量の雪になってくると、ロータリー車で除雪しようにも左右に一度押しのけられた雪が壁になり、直接ロータリー車で除雪するのが困難になるためこのような車両が用いられた。

その役割上、除雪用の装置は後部に設置されている。

ロータリー式編集

車両の前部に設けられた羽を回転させて雪を掻き込み、吹き飛ばす方式。

鉄道のものは両側に翼を設けて、線路周辺の雪を切り崩し、上記のマックレー車の能力も持つようになった。現在はモーターカーが主流になっている。

ローダー式編集

羽で雪を掻き込むところまではロータリー式と同じだが、その雪を後ろまでコンベアで運び、ダンプなどに積み込む方式。

北海道の国道の排雪作業などで見られる。

掃雪車(スノースイーパー)編集

車両の前方にブラシをつけ、それを回転させて雪を取り除く方式。路面に追従するので表面を傷つけずに除雪できるのが利点。

積もり始めの雪や空港滑走路などでほかの除雪車両で取り損ねた雪を取り除く際などに使われる。

あまり深い積雪の場合は目詰まりを起こすので使えない(せいぜい15センチ程度)。

ジェットエンジン式編集

ジェットエンジンの高温、高圧の排気を利用した方式。海外では実用例がある。日本では苗穂工場航空自衛隊千歳基地から借りたジェットエンジンを搭載したものが試作されたが、いろいろと問題があったため程なく開発は中止されたという。

ササラ電車編集

北海道路面電車で使用されている車両。竹を裂いて束ねた「ササラ」を回転させて雪を跳ね飛ばす。上記のスノースイーパの一種ともいえる。詳細は該当項目を参照。

その他編集

雪を飛ばすというわけではないが、凍結を防止するための凍結防止剤を散布する車両もここに含まれる場合がある。


関連タグ編集

雪かき 除雪 キマロキ編成

除雪機

関連記事

親記事

車両 しゃりょう

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 45544

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました