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シャルル・ジ・ブリタニアの編集履歴

2021-01-23 19:11:41 バージョン

シャルル・ジ・ブリタニア

しゃるるじぶりたにあ

『コードギアス』シリーズの登場人物。

CV:若本規夫


「人は平等ではない。生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な身体を持つ者、生まれも育ちも才能も、人間は皆違っておるのだ。

そう、人は差別されるためにある。だからこそ人は争い、競い合い、そこに進化が生まれる。

不平等は悪ではない。平等こそが悪なのだ!!

権力を平等にしたE.U.はどうだ?人気取りの衆愚政治と坐しておる。富を平等にした中華連邦は怠け者ばかりだ。

だが我がブリタニアはそうではない。争い、競い、常に進化を続けておる。ブリタニアだけが前へ、未来へと進んでおるのだ!我が息子クロヴィスの死もブリタニアが進化を続けているという証!

戦うのだ!!競い、奪い、獲得し、支配しろ、その果てに未来がある!!オール・ハイル・ブリタニア!!」


人物像

神聖ブリタニア帝国第98代皇帝

ルルーシュナナリーの父親であり、威厳と威圧に満ちた強烈なカリスマ性を放つ絶対君主。

そして、ルルーシュが打倒を誓った怨敵にして天敵

「不平等においてこそ競争と進化が生まれる」という独自に理念を持っており、それを実践する為に、皇位継承者同士をあえて争わせ、最後に勝ち残った者を次期皇帝にする事を宣言している。


一見すると貪欲な独裁者な様に思えるが、実際には意外にも政治には興味が薄く、政務の殆どを宰相である次男・シュナイゼルに任せており、自身は王宮内にある「黄昏の間」で過ごしている事が多い。


その本性は、どんな些細な「嘘」も嫌う異常に潔癖な精神性の持ち主。それは人が他人を想ってついた「優しい嘘」でさえも許せない程である。

そうなった経緯は、かつて実母を親族間の帝位の争奪によって喪い、嘘と裏切りに染まった現在の世界に絶望した為であり、果てには兄であるV.V.や妻・マリアンヌ、忠臣であるビスマルク・ヴァルトシュタインらなど、一部の信頼を置いた人間達と共に「嘘のない世界」の創生を誓うまでとなった。

108人もの妻を持つが、殆どは貴族たちから薦められた女性であり、真に心から愛したのはマリアンヌだけだった。ルルーシュやナナリーへの風当たりが強いように感じるが、自身が愛した女性との子供故に、彼なりに愛情はあった模様。兄妹を日本に追いやったのも、二人を余計な争いから遠ざけるのが当初の目的だった。


嘘のない世界を作るべく、世界各地にあるギアスに関わる遺跡を調査させ、「Cの世界」の存在を知る。そして“アーカーシャの剣”を用いて「Cの世界」を打倒し、人々の意識を“個”から“集合体”に変化させて、互いが真に意思を疎通させていける世界を目指していた(要は、コードギアス版サードインパクトみたいなものである)。

その為に、遺跡がある国家へ重点的に侵攻して、占領していった。日本も神根島の存在故に、ルルーシュ兄妹を疎開させておきながら侵略を断行している。この件でルルーシュから「守る為に疎開させた」というのはただの自己満足の言い訳だと論破された際には、2人揃って反論できずにいた事から、彼等の中では「自分達の計画>子供の命」だったのは疑いの余地はない。


決して血も涙もない訳ではないのだが、自らの計画が「死者との意識共有」も可能にすると考えていた為に、“死”そのものへの感傷が大変に薄く、我が子が危機にさらされる懸念がありながら日本に侵攻したのは、こういう思想を持っていたからである。現実で自分達が行っている侵略戦争などに対しても、この思想から感慨は希薄で、自身の子供が死んでも関心は薄い(本人としては、テレビでも見ているような感覚しかないらしい)。争いで肉親を失った事で嘘のない世界の創造を誓っておきながら、自ら争いを振りまいて肉親の死に何も感じないような人物になったというのは何とも皮肉である。


なお、今でこそこんな厳つい外見だが、若い頃はルルーシュにも負けない美男子だった。少年期は中性的な外見の美少年であり、髪はナナリーと同じ栗毛で、ナナリーや三男・クロヴィスは父親似だった事が一目で分かる。青年期の外見はシュナイゼルに似ている(シュナイゼルとは違って長髪で、より体格も大柄だったが)。

性格面の方は、親しいものへの優しさ、理想を実現しようとする野心、一度決意すると如何なる犠牲をも払う覚悟の強さ、確実に勝ちに行く権謀術数の腕前…等々、(ルルーシュは認めたがらないだろうが)ルルーシュの性格は完全に父親譲りであり、よく似た親子だといえるだろう。

因みにギアスの性質もかなり似ている(相手の目を見つめて発動する事、相手の思考に干渉し思うがままに操る事などが共通)。


活躍

コードギアス 反逆のルルーシュ

クロヴィスの葬儀で衛星中継による演説を行い、己の息子の死を「帝国の進化の証」と豪語してみせた。……が、これ以降は特に大きな出番はなかった。

ユーフェミアによる日本人の大虐殺直後にワンカットのみ登場したが、実の娘を襲った悲劇をも意に介さず「あやつめ、やりおったわ!」と叫び大笑いしていた。これらは先述の「死への感傷の薄さ」が原因である。


余談であるが、クロヴィスの葬儀で行った演説はその威厳と凄味から若本ファンに、そして若本規夫という声優を知らなかった視聴者に大きなインパクトを残したという。


コードギアス 反逆のルルーシュR2

“相手の記憶を改竄するギアス能力者”である事が発覚し、ルルーシュの記憶を改竄した他にも、アッシュフォード学園の生徒会メンバーの記憶を書き換えている。

そして、黒の騎士団がギアス嚮団を襲撃した際に、兄・V.V.がかつて嫉妬からマリアンヌ暗殺を企てた事、そして今度はルルーシュの暗殺を独断で遂行した事を追求して、自分に二度までも嘘をついた報いとして彼から不老不死のコードを奪い去り、死に至らしめている。


そして、ルルーシュとの直接対決に至り、ギアスを掛けられたがコードを所持していた為に無事だった(後述の行動を考えると、ルルーシュを誘き出す為にわざと抵抗せずギアスを受けたのかもしれない)。暫く死んだふりをしていたが、ルルーシュが死亡を確認しに出てくると起き上がり、自分が不死であるという事実を突きつけて心を折っている。

その後はC.C.からもコードを奪おうとするが、C.C.がルルーシュの説得を聞き入れてコードの譲渡を拒否して、更に蜃気楼の乱入によってアーカーシャの剣を壊され、そのまま行方不明となる。


しかし、ゼロによる「超合衆国日本」の宣言と時を同じくして本国に復帰する。

シュナイゼルの進言を「俗事」と取り合わなかった事から、シュナイゼルを初めとしたメンバーから不信感を抱かれ、クーデターを計画されるも、それを無視して神根島に向かい、嚮団の残党を率いてアーカーシャの剣を修復する。そこで再びルルーシュと対峙し、自らの計画の全てを語って聞かせて、後から来たC.C.、マリアンヌ、枢木スザクらの前でアーカーシャの剣を起動させる。


しかし、ルルーシュに彼の求める世界が「自分たちに“だけ”優しい世界」だと論破され、更にルルーシュがギアス能力を昇華させて「Cの世界」にギアスを掛け、アーカーシャの剣の起動を強制的に停止させてしまう。これによりアーカーシャの剣が崩壊を始め、「Cの世界」からコードに干渉された事で自身の肉体が崩壊を開始。最後の力を振り絞ってルルーシュへ襲い掛かり、シュナイゼルの作ろうとする世界の危険性を訴えるも、ルルーシュに改めて拒絶され、最期は怨嗟の声をあげながらマリアンヌと共に「Cの世界」に取り込まれて完全消滅した。


上記の通り、本質的にはルルーシュと非常によく似た面も多い人物だったシャルルだが、彼とルルーシュが決定的に違ったのは、ルルーシュがあくまでも「未来」を求めて世界と向き合う事を選んだのに対して、シャルルは自分達がもう取り戻せない「過去」だけを見て、自分達に都合の良い世界だけを求めて、世界と向き合おうとしなかったという点である。この点は、シュナイゼルやC.C等からも指摘されており、「目の前の現実を見ようともしていない」「結局は自分が大事なだけ」というシャルル・ジ・ブリタニアという男の本質を見抜いたからこそ、この2人はシャルルから離れる事を決意した。

要するにシャルルは本質的には、都合の良い記憶を見続けられるリフレインの麻薬に逃避したカレンの母親などと、何も変わらないような人物なのである。


しかし、コードギアスの世界の現状を考えれば、リフレイン麻薬中毒者やシャルルとマリアンヌが過去だけの世界に救いを求めるのも無理も無い話だったのも事実とは言える(ただし、そもそもコードギアス世界の現状は少なからずシャルル達自身が作ったものである事や、シャルル自身のこのような在り方は一人の父親としても一国の皇帝としても、大いに問題があった事もまた言い訳のしようがない事実だが)。


一方で、彼が欲した「嘘のない世界」による平和への理念は、ルルーシュの思想にも少なからず影響を与えており、それらとこれまでルルーシュとスザクが失ってきたものを思いあぐねた末に、後にカタチを変えて、平和な世界の創造の試みは決行される事となった。


ちなみに、ドラマCDでは大量の人生相談に対し、「悩みなど無い」というギアスをかける事で強引に解決するというギアスの無駄遣いを披露した事がある。


関連タグ

コードギアス

ルルーシュ・ランペルージ V.V. マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア

ビスマルク・ヴァルトシュタイン


ギレン・ザビ 専制政治を行う国の指導者であり、親類の葬儀で国威発揚の演説を行うところが共通する。というかおそらく演説シーンの元ネタになった人物。

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