「生まれ変わったら、俺もそっちにいれるかな?」
CV:中村獅童
概要
東城会直系白峰会会長。東城会若頭補佐を務める東城会の大幹部の一人で東城会六代目会長堂島大吾と直接兄弟の契りを交わしている。
元はIT企業のサラリーマンであったが、とある理由から極道の世界に興味を抱き、当時は錦山組の一組員にすぎなかった神田強の誘いでこの世界に入った。
ITビジネスや株取引(非合法なもの含む)で莫大な利益を上げた成金で、劇中では神田から10億円を要求された際に面倒がりながらもあっさり了承する程の大富豪。
その膨大な財力を力にして東城会の金庫番を務める。
格闘スタイルは総合格闘技。その実力は神田を一蹴し、桐生同様の3種類のヒート状態を使い分ける等、シリーズの歴代ラスボスの中でも屈指の強敵の一人に数えられる程。
大吾の負傷という事態を前に、会長代行として四代目に戻ってきてもらう事を提案した風間組の柏木修に賛同したり、常に好戦的かつ過激な言動が多い神田を諌めるなど冷静沈着な物腰を崩さない理論的な穏健派で、神田からは「西洋かぶれ」「インテリヤクザ」「成り上がり」と一方的に舐められているが、実際には極道らしい凶暴性とそれに相応しい実力の持ち主であり、一度理性のリミッターが外れると風間組に武装ヘリをけしかけて柏木を殺害、神田をフルボッコにした挙句、部下に始末させて、切り落とした生首をアタッシュケースの中にブチ込む、東城会の末端傘下の玉城鉄夫を引き連れて桐生が営む養護施設『アサガオ』を破壊(この時、それを止めようと立ち向かってきた澤村遥に対し、容赦なく手を上げている)、大吾を嘲弄する様な会話を交わした自分の部下の手の甲にミートナイフを突き立てて恫喝する等、劇中では表立って粗暴な神田や陰険だった浜崎豪を凌ぐ程の数の凶行を起こしている。港区にある高級マンションに構えたオフィスの片隅にはサンドバッグやバーベルといったトレーニングマシンが並んでおり、日々鍛錬を積んでいることもあって本人も「結構強い」と神田を叩きのめした際に自負している(実際は結構どころではないのだが)。
背中の刺青は麒麟。仁徳に篤い神聖な生き物とされ、王が仁義ある政治を行なう吉兆として現れるとされる。
身長185cm、体重80kg、血液型はA型。
桐生一馬より1cm高いが、体重は8kg軽い。ガタイのいいキャラクターが多い中、比較的シャープな方だと推定できる。
経歴
子供の頃から学業成績が非常に優秀であったものの、当人曰く「現代にあって戦災孤児並の生活しか出来なかった」というほどの壮絶な極貧生活を余儀なくされ、身寄りも「おじさん」唯一人という家庭環境に育つ。
更に、他の子供達からは貧乏である事と、子供らしからぬ優秀ぶりに対する僻みから仲間外れにされる等の陰湿ないじめを受けていた。
こうした悲惨な幼少時代の中、唯一峯に対して愛情を注いでくれた「おじさん」が病死した事をきっかけに「何者よりも富を得て偉くなる」という目標を持ち、以来金の為だけに働き続けた。
結果、膨大な富を手に入れたものの、そんな峯の周りに集ってくるのは金目当ての連中ばかりであり、深く失望し、以来人間不信に陥ってしまう。
それでも本物の絆を求め続けた峯は、“裏”の世界であれば、それが見つかるのではないかと考え、刑務所から出所したばかりの神田を金で釣り、極道の世界に足を踏み入れた。 当初は錦山組に在籍し、持ち前の経営手腕で財政を立ち直す。しかし、義理や人情を無視して動くため反発が大きくなる。その活躍から峯は錦山組若頭補佐となり、さらに活動していく。その時二代目代行から厄介者扱いされるため、神田と共に二代目代行をハメた。二代目代行をハメた後に7億のも上納金を用意して、東城会幹部へと進む途中に二代目代行に拉致され、死に瀕する。その時堂島大吾に助けられる。
そこで出会った大吾から、初めて一人の人間として接して貰えた事にいたく感動した事で、以来半ば盲目的な信仰をする様になった。
だが、そんな中で発生した大吾銃撃事件をきっかけに、勝手に東城会の跡目を狙って各々勝手な行動に走りだす神田や浜崎をはじめとする周囲の行動を目の当たりにした事で盲目的な信仰心が悪い方向に増長。
大吾の居場所である東城会を守る為、そして大吾が万が一にも会長に復帰できない場合は、自分がその意志を継いで見せる為という、度が過ぎる忠誠心から、前述の凶行に走ってしまった。
終盤、大吾の入院先である東都大病院へと乗り込んだ峯は、そこで未だ危篤状態の大吾の姿を目の当たりにし絶望。
「こんなチューブに繋がれて生かされているのは人間じゃない」と、大吾を病室から連れ出し、屋上へと拉致した上で殺そうとするが、すんでのところで桐生が駆けつけてくる。
そこで自分の過去を明かし、自分と同じ境遇ながら自分とは正反対の生き方をしてきた桐生に対する嫉妬心を激情と共にぶつけてくる峯に対し、桐生はその心中を察しながらも、峯の心内に潜む矛盾を指摘し、本当の『人を信じる気持ち』とはどういうものかを教える為にタイマンを挑み、堂島の龍と壮絶な拳の応酬を繰り広げる。
戦いの果てに敗れた峯は、大吾以外で唯一信頼していた白峯会の秘書ですら金目的で自分についてきていた事に気づき、気持ちの上でも桐生に完全敗北したと、虚しさに打ちひしがれる。
それでも自分を見放さずに「やり直せる」と励ましてくる桐生や、直後に自身と桐生を殺すべく現れた一連の事件の真の黒幕 ブラックマンデーのボス「アンドレ・リチャードソン」とその一味から自分達を守るべく意識を取り戻した大吾の姿を見た事で、自分のしてきた行動が神田や浜崎達となんら変わりなかった事に気が付き、目が覚める。
最後は自分の犯した過ちに対する『ケジメ』をつけるべく、桐生と大吾を殺そうとしたリチャードソンに立ち向かい、彼を羽交い絞めにした状態で屋上から身を投げた。
その直前、桐生に対し「もう少し早くあんたに会って、教えてもらいたかった」という後悔と共に、上記の言葉を残した。
まず無事ではいないだろうが明確に死亡したと印象付けるシーンが無かった事から、生存説も囁かれており関西の龍同様続編での復帰が期待されていた。
…が、龍が如く6のカメラ機能を使うと心霊写真として彼が映り込む。
こんな形で死亡が確認されるとは……しかしながら、同作において同じく心霊写真として登場し、生存はほぼ絶望的と見做されていたある人物が、後にまさかの本編で復活・再登場するという奇跡の事例が起こった為、彼の例と同じパターンがあれば、もしかしたら峯も……
ラスボスとして…
ラスボスとしての強さは文句無しであり、今でこそ人気は高いが発売当初は「錦山や龍司に劣る」という意見が多かった。 シナリオでも遥にビンタをかますなどの小物じみた描写がある。
だが、今までが武闘派ヤクザであったのに対して峯がサラリーマン風のインテリヤクザであるため、比較してしまうのは仕方ないだろう。ムービーにも体を鍛える描写もある。
だが、中村獅童の演技の評価は高く、好評する者もいる。
そして「維新」へ
意外性のあるキャラクターが人気を博した峯。そんな人気に後押しされるように、行われた龍が如く人気投票で10位。ファミ通の強敵ランキングでは1位と好成績を残している。
そして、その結果を受けたかは定かではないが、龍が如くのシリーズの人気キャラクターが再集結した龍が如く維新!では土方歳三という形で再登場することとなった。他の敵対していた登場人物と違って最後まで竜馬(桐生)の仲間として戦った。違う形であるが、彼が本当に欲しかった物を手に入れる事を出来たと言えるだろう。
小ネタ
華麗かつ多彩な戦闘モーションを持つ峯だが、そのモーションには同社の名作アクション「スパイクアウト」からの流用が散見される(とくに振りかぶっての渾身ストレートはチャージ4攻撃と同じなのでわかりやすい)。シリーズ総合監督が関わった作品だからこそなせる技だろう。
関連イラスト
関連記事
龍が如く 哀しき悪役 ヤンデレ 極道 インテリヤクザ 龍が如く維新! 土方歳三 ラスボス 堂島大吾 桐生一馬 アンドレ・リチャードソン