「馬鹿な…何者にも破れぬ筈の盾が…む、む、矛盾だぁぁぁッ!」
CV:宇垣秀成
概要
両肩から頭部にかけての上半身がそれぞれマストの折れて大破した難破船、そしてその中央にある頭部は船を飲み込もうとする青い高波の形をし、両足は真ん中からへし折れたタンカーとなっている。無論頭部にはオルグ特有の2本の角が生えており、目も複数付いているのが特徴。両腕も深い毛のような海藻で覆われており、その牛を思わせる角の形状と相まって牛鬼すら連想させる悍ましい姿を持つ。
性格は他のオルグの例に漏れず凶暴その物で、船らしく鎖付きの錨と舵輪型の「操舵輪シールド」をで武装しており、戦闘力も非常に高い。ただ、こうした自身の高い戦闘力が災いしてか、幹部達の援軍すら邪魔と突っ撥ねたり、巨大戦でも上記の台詞の通り、自身の武装する盾を「何者にも破れない」と豪語する等、自らの実力を過信する慢心気味な面が強い。とは言え、劇中でブルーが奇策で角を切り落とし、弱体化させると言う搦め手に出る事によって漸く倒せた所から、当時のガオレンジャーでは正面から戦っても勝つのが難しい強豪オルグであった事は確かである。
活躍
海で漁船を襲っていると、其処へガオレンジャーが現れた為に交戦。初戦では持ち前のパワーと自慢の盾で圧倒し、ブルーに変身解除させる程のダメージを負わせて退ける。
今度は港に出現して暴れ回っていると、その最中に再びブルーが駆け付けた為に圧倒。すると其処へ残りの4人も駆け付ける。
ヤバイバとツエツエが貸し与えたオルゲットも「邪魔」と攻撃して一蹴すると、劣らぬ戦闘力でレッドを苦戦させるも、隙を突いてクレーン車から垂直に落下するブルーに片方の角を切り落とされた為に弱体化。その隙に繰り出された破邪百獣剣を受け、「難破船が、またまた難破しちまったぜ…」と言い遺して倒される。
直後にツエツエの放ったオルグシードによって再生巨大化すると、巨大戦では持ち前の戦闘力でソード&シールドとなったガオキングを凌ぐ戦いぶりを見せる。だが、ブルーの心の呼び掛けに応えたガオジュラフがクレーン車から正体を現して出現。そのままガオキングがガオジュラフを百獣武装した事でガオキングスピアーとなった為に形勢は一気に相手に傾き、最期は悪鬼貫徹・ネックスラストで自慢の盾ごと貫通され、上記の断末魔と共に爆散した。
余談
これは本来難破船オルグとしてデザインされた名残であり、等身大時の断末魔もそれに由来すると考えられる。
帆船オルグの登場したQuest7はガオジュラフの初登場回となった。
声を演じた宇垣氏は『星獣戦隊ギンガマン』のリグロー以来、3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となり、翌年の『忍風戦隊ハリケンジャー』でも重力忍者オモ・カルの声を担当している。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) オルグ魔人
ゴーストシップマイナソー:18年後に登場する帆船繋がりの後輩。