「この町まるごと難破させてやるぜ!」
「馬鹿な…何者にも破れぬ筈の盾が…む、む、矛盾だぁぁぁッ!」
CV:宇垣秀成
概要
Quest7「夢が語る!!」に登場した邪気が帆船に宿って身体を作り出したことで誕生したオルグ魔人。
両肩から頭部にかけての上半身がそれぞれマストの折れて大破した難破船、そしてその中央にある頭部は船を飲み込もうとする青い高波の形をし、両足は真ん中からへし折れたタンカーとなっている。無論頭部にはオルグ特有の2本の角が生えており、目も(口内を含めて)複数付いているのが特徴。両腕も深い毛のような海藻で覆われており、その牛を思わせる角の形状と相まって牛鬼すら連想させるおぞましい姿を持つ。
左肩にはかつて沈めた船員が持っていたメッセージボトルが確認できる。
性格は他のオルグの例に漏れず凶暴その物で、船らしく鎖付きの錨と舵輪型の「操舵輪シールド」をで武装しており、戦闘力も非常に高い。ただ、こうした自身の高い戦闘力が災いしてか、幹部達の援軍すら邪魔と突っぱねたり、巨大戦でも上記の台詞の通り、自身の武装する盾を「何者にも破れない」と豪語する等、自らの実力を過信する慢心気味な面が強い。とは言え、劇中でブルーが奇策で角を切り落とし、弱体化させると言う搦め手に出ることによってようやく倒せたことから、当時のガオレンジャーでは「正面から戦っても勝つのが難しい強豪オルグ」であったのは確かである。
活躍
海で漁船を襲っていると、そこへガオレンジャーが現れたために交戦。初戦では持ち前のパワーと自慢の盾で圧倒し、ブルーに変身解除させる程のダメージを負わせて退ける。
今度は港に出現して暴れ回っていると、その最中に再びブルーが駆けつけたために再交戦。するとそこへ残りの4人も駆けつける。
ヤバイバとツエツエが貸し与えたオルゲットも「邪魔」と攻撃して一蹴すると、劣らぬ戦闘力でレッドを苦戦させるも、隙を突いてなぜか勝手に動き出したクレーン車から垂直に落下するブルーに片方の角を切り落とされて弱体化。その隙に繰り出された破邪百獣剣を受け、「難破船が、またまた難破しちまったぜ…」と言い遺して倒される。
直後にツエツエの放ったオルグシードによって再生巨大化すると、巨大戦では持ち前の戦闘力でソード&シールドとなったガオキングを凌ぐ戦いぶりを見せる。
だが、ブルーがAパートにおいて夢のお告げで聞いた「まだらの槍」の存在を思い出し、それが突破口だと気づいたテトムが古文書の残骸に該当する記述を発見。
これを聞いたブルーの心の声にこたえ、先ほどのクレーン車に擬態していたガオジュラフが正体を現して出現、連続頭突きであえなく転倒させられてしまう。そのままガオキングがガオジュラフを百獣武装、「ガオキングスピアー」となったことで形勢は一気に逆転、最期は悪鬼貫徹・ネックスラストで自慢の盾ごと貫通され、上記2段目の断末魔と共に爆散した。
『VSスーパー戦隊』でも幻影オルグ軍団の一体として登場。
相変わらずの攻撃力と防御力で単独行動を強いられたガオレッドを苦しめるが、ブルーの垂直落下攻めを思い出したレッドが空中からライオンファングを連続で浴びせた為に攻略される。
ガオレッドが彼を単独で倒せたのも、いくら強豪とはいえ、所詮は過去の虚像であり、ガオレンジャーが日々成長している証左に他ならない。
余談
これは本来「難破船オルグ」としてデザインされた名残であり、等身大時の断末魔もそれに由来すると考えられる。
帆船オルグの登場したQuest7はガオジュラフの初登場回となった。
声を演じた宇垣氏は『星獣戦隊ギンガマン』のリグロー以来、3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となり、翌年の『忍風戦隊ハリケンジャー』でも重力忍者オモ・カルの声を担当している。
プレイステーション版では第1話のボスとして登場。
帆船オルグの登場したQuest7以降バンクシーンを除き、合成カットが完全にデジタル合成に移行した。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) オルグ魔人
ゴーストシップマイナソー:18年後に登場する帆船繋がりの後輩。