魔人アリス
まじんありす
概要(真・女神転生Ⅰ)
初登場は『真・女神転生』。
メシア教が行った東京へのICBMの投下によって幼くして死を迎えるが、二人の悪魔(赤伯爵こと魔王ベリアルと黒男爵こと堕天使ネビロス)に魂を拾われ、屍鬼として蘇らせられた金髪の少女。
アリスの幸せを願う赤伯爵と黒男爵によって死人が住む街となった六本木で平穏に暮らしている。赤伯爵と黒男爵のことをそれぞれ赤おじさん・黒おじさんと呼ぶ。
年相応に無邪気で愛らしくも自由奔放でワガママな性格をしており、永遠の友達(死んでゾンビになること)になってくれる存在を求めている。ヒランヤを持ってきてほしいというお願いを聞いてくれた主人公をとても気に入り、早く死んで自分のお友達になってくれと駄々をこねだす。
と言ってもこれは悪気があって言っているのではなく、自分も周りの住人もみんなゾンビとして平和に過ごしている状況で形成された特殊な価値観によるものなので、アリス本人は良い提案をしているつもりでいる。
SFC版では作中のドット絵しか存在しないためデザインの細部が曖昧であり、メガドライブ版では縦ロールになっていたりもしたが、PS版で登場人物や主要悪魔のデザインがリファインされたことによりアリスのイラストも描き下ろされ、容姿が固まった。
GBA版では追加要素の「記憶の欠片」によって赤伯爵・黒男爵との交流の一部を垣間見ることができる。
後の作品で彼女を合体で入手するには、上記の事からベリアルとネビロスによる特殊二身合体が必要になることもある。
元人間でありながらも非常に謎が多いキャラで、生前なども含めてその全体像はまだ完全には明らかになっていない。
「わーいわーい♪」「あのねー……しんでくれる?」
各作品での扱い
真・女神転生Ⅱ
前作では消滅してしまったが、数十年の時を経た今作で“魔人”としての再登場を果たす。赤伯爵と黒男爵を模した人形を両腕に抱え、青い肌をした霊体で彷徨っている。他の魔人が特定ポイントのみの出現に対して、アリスは満月の時に宝石箱を開けた場合でも出現するという特別扱いがされている。
真・女神転生if...
他の真Ⅰキャラたちと共に魔人として登場。グラフィックは真Ⅱと同じ。ガーディアンとしても出現する一方で、PS版リメイクにて学校の物置に固定キャラとしても登場し彼女と『遊ぶ』ことでガーディアンが付け替えられるようになった。アリスを味方として扱えるようになった初めての作品である。
女神異聞録ペルソナ
御影遺跡B7F(セベク篇)と悪魔の山7F(雪の女王篇)で稀に出現するLv.99の悪魔。
PSP追加された御影遺跡B8以降でも出現する。
交渉は不可能のためスペルカードの入手は出来ず、倒すことで異教の偶像(DEVILベルゼブブ作成に必要)が一定確率で手に入る。
ペルソナ2罰
アルカナは恋人。罰では春日山高校防空壕第八区画で低確率で出現し、カルマリングを装備した状態でコンタクトする事でマテリアルカードを得る事が出来、ペルソナを作成する際に使用する事でLOVERSアリスの入手が出来る。
マテリアルカード入手後はダークアリスが代わりに出現するようになる。
葛葉ライドウ対超力兵団
種族は外法属。今作で初めてアリスが3Dグラフィック化された。鈴のような音を鳴らしながら楽しそうにスキップする歩行モーションが可愛らしい。帝都各地の公衆電話を通してアリスと会話し、ライドウとベリアル、ネビロスが共にそれを追いかけるというイベントがある。
戦闘後はアリスと暮らせる場所を帝都の何処かに見出すつもりだという両悪魔の会話から、真Ⅰよりも前の出来事であることがうかがえる。
ペルソナ3
アルカナは死神。エリザベスからの依頼の中に「メギドを持つアリスを創造せよ」というものがある。
今作でアリスの印象的なセリフである「死んでくれる?」が固有スキルとなった。この技は強力な呪殺系スキルとして後のシリーズにも登場する。
葛葉ライドウ対アバドン王
種族は魔人属。“少女A”名義で「わたしのおねがい・・・」という別件依頼を二度行う(依頼内容は一度目がヒランヤ、二度目がパール)
そして上記依頼をこなすと赤伯爵と黒男爵から「あの子の幸せをねがって・・・」という別件依頼が入り、弓月の君高等師範学校の女学生に取り憑いていたところをライドウに突き止められ交戦する。
本作では女神転生世界のアリスという存在の一端がほのめかされる。
アリスはかつて神の定めた運命によって幼くして死を迎えた少女だったが、ベリアルとネビロスはそれを見て神の理不尽さに憤り、魂を奪ってアリスを復活させた。しかしアリスは悪魔としての肉体を維持できず、魂のみが様々な時空へと散ってしまったという。
その為に“アリス”は過去の世界(if...、葛葉ライドウ)や本来繋がりのない世界(真・女神転生SJなど)に存在できるのである。
葛葉ライドウ対コドクノマレビト
ライドウを異界に引きずり込み無邪気さゆえの残忍な悪戯心で翻弄する。
ネクロマンサーとして強力な力を持っておりマッドアリスという名前の悪魔を使役する。
2話丸ごとメイン回、原作には無い不思議の国のアリスになぞらえた戦闘方でライドウを追い詰めるなど明らかに優遇されていた。
最終的には赤伯爵と黒男爵に見つかり彼らに回収されていった。
ペルソナ4
ネビロスとベリアルによる特殊合体で生み出せる。
アッパーバージョンであるペルソナ4ザ・ゴールデンではスキルカードシステムに代表される、お手軽になったペルソナ育成システムによって誰もが最強のアリスを作ることも夢ではなくなった。
また、仲間であるクマによる文化祭イベント時に女装時(と言って良いのか分からないが)の外見がアリスそのまんまであるほか、その姿での歩行時の動きも葛葉ライドウシリーズ等のアリスの移動モーションに酷似している。
クマのこの女装姿は白鐘直斗プロデュースによるものだが、直斗が魔人アリスのことを知っていたが故のこの女装姿なのか、はたまた偶然の一致なのかは不明。
クマの女装姿についてはペルソナ4ザ・ゴールデンにて戦闘でも使用することができる衣装として、文化祭以降使用することができるようになった。
真・女神転生 strange journey
種族は魔人。アリス自身が依頼するEXミッション『ウサギをつかまえて!』で登場。
主人公がアリスのお願いに従って、セクター・フォルナクス内で逃げ回るイナバノシロウサギを追いかけるという「不思議の国のアリス」を彷彿とさせる内容。だが、“カワハギの刑”と称してイナバノシロウサギを殺そうとする。
なお、シュバルツバースにおけるアリスは“悪魔に愛された少女の記憶”がフォルナクスの力で具現化したものと説明されている。
真・女神転生Ⅳ&真・女神転生ⅣFINAL
種族が魔人から屍鬼に変更された。初登場の真Ⅰではゾンビなので原点に還ったとも言える。
魔人になる以前、無邪気に“永遠の友達”を求める「真・女神転生」の頃の性格が強く、主人公が早く死んで友達になることを望む発言をする。
基本は女の子口調だが、合体時と迷子からの帰還、すれ違い通信専用の台詞が用意されている。
なお、初期スキルの構成が前述のSJと同じである。
特殊合体でしか生み出せないが特にイベントはない。
が、スキルを覚えさせずにキャンセルすると「死んでくれる?」という台詞が見れる
真・女神転生 SYNCHRONICITY PROLOGUE
貪欲エリアのボスとして登場。
ジャックフロストとジャックランタンに一緒に遊ぶようせがみ、戦闘に突入する。なお、本作の舞台はシュバルツバースであることから、“悪魔に愛された少女の記憶”とジャックランタンが言及するシーンがある。
アリスの攻撃は大きく分けて4種あり、
・斜め下方へのカード投擲
・トランプの兵隊を召喚(ハートとダイヤは火炎、スペードとクラブは氷結の弾幕を放つ)
・広範囲へのカード拡散
・「死んでくれる?」の言葉と共にアイアンメイデン召喚(最大三体まで)
である。また、ワープ時はアリスの絵柄が入ったトランプの後ろに隠れるモーションをとる。
高難易度になると、カードの攻撃範囲が増大、トランプの兵隊の攻撃順がランダム化、アイアンメイデンが横移動して避けにくくなるという強化がなされる。