概要
“死んでくれる?”は、RPG真・女神転生の登場人物アリスのセリフ。
アリスは大破壊後のロッポンギの支配者赤伯爵、黒男爵と共に暮らす少女であり、二人の寵愛を受けていること、自分が欲しいものを何でも与えてくれることから、少々わがままな性格である。
主人公がロッポンギに訪れた際、アリスは『お願い』としてヒランヤを買って来てくれるよう要求する。
これに応えると、アリスは主人公にもう一つの『お願い』をする。
ねぇねぇ も一つお願いがあるのー あのねー・・・ お兄ちゃん
死んでくれる?
上記の言葉は、主人公が死んでゾンビとなり、ずっと自分の友達としてそばにいてくれることを意味するもので、アリス自身は何の悪気もなくお願いをしているのである。
“はい”、“いいえ”どちらを選んでも主人公は死ぬという選択はとらないため、アリスは泣きだし、赤伯爵は彼女のお願いを叶えるために主人公に襲いかかる。
無邪気な少女がいきなり「死んでくれる?」と言う上記のイベントは、多くのプレイヤーに衝撃を与え、アリスが後のシリーズ作品で“魔人”として登場していることから、悪魔に愛された少女アリスを象徴する言葉として彼女の登場の際に度々使われている。
デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団では「死んでくれる?」という言葉をセリフ枠に時間をかけて一文字ずつ表示したり、真・女神転生 STRANGE JOURNEYのEXミッションで「死んじゃえ!」という新たなスタイルもある。
真・女神転生TCGで初めて「ねぇ、死んでくれる?」という表記でスキル化され、2/3の確率で敵1体を葬るという中々に凶悪な性能を発揮。
そしてペルソナ3では、ついにTVゲームでも「死んでくれる?」が彼女専用の攻撃スキルとして登場。
上空から槍を構えたトランプの兵隊が落下してきて、敵全体に超高確率で闇属性の即死効果を与えるという強力無比な性能を持ち、後の作品でも同効果のスキルとして扱われる。
余談だが、上手くいくとコイツにスキルを継承させることも可能である。
ペルソナ4でも同じ演出が使われている。
ペルソナ5では効果は同じだが演出が変更。ファンシーな背景の中、背中にダイナマイトを括りつけられた複数のクマの人形が特攻していくぶっ飛んだものになった。
P5Rではアリスの初期特性「はやくしんでよ」が即死系魔法のSP消費を踏み倒す代物であるため、通常アタックと同じ感覚でクマが特攻させられることも……。
P5Sでもクマ特攻は健在。
女神転生Vではランダム対象に2~5回の呪殺属性攻撃の後に、弱点を突いた場合確率で即死を付与という効果になった。
そして、またまた演出が変更。時計が高速で回転しながら大量のトランプ・赤バラの花びらが降り注いだ後、地面から大量のトランプ兵の槍と巨大フォークを出してとどめという不思議の国のアリスをイメージした描写になっている。(トランプはハートの3ばかり、トランプ占いでハートの3の正位置は小さな愛や片思いが発展していく意味を持ち、逆位置は過剰な愛や裏目に出る愛などの解釈がされる。)
ちなみに、女神転生Vの破魔属性・呪殺属性の魔法のほとんどは、属性魔法でダメージを与えた後に、弱点を突いたときに確率で即死を付与という効果になっている。
ペルソナ3リロードでは効果はリメイク前や近年のペルソナシリーズ同様、「敵全体に超高確率で闇属性の即死効果を付与」に戻った。
演出は大量の巨大な飴玉とキャンディケーンが爆発しながら降り注ぐというものになった。
なお、デビルサバイバー2においてはアリス自身が特殊条件下で出現する隠しボスという扱い故か、『被撃者の現在HPおよびMPに100%ダメージ』という、万能耐性などの軽減方法がある事を鑑みてもチート性能と呼べる万能属性全体攻撃となっている。
関連タグ
死んでくれる?:別表記(末尾の?が大文字)