我はタナトス・・・
概要
「ペルソナ3」における主人公のペルソナ。対応アルカナは「死神」。
死神コミュニティをMAXにすることで作成可能となる。
由来は、ギリシャ神話における死神であり、死の化身そのものと言われるタナトス。
加えて、「タナトス」は心理学用語「デストルドー」とも同義とされている。
なお、タナトスの兄弟のうち、本作でペルソナとして登場しているのはヒュプノス、モロス、ネメシスの三体。
八つの棺桶を鎖で繋いだオブジェをマントのように背負い、飾り気のない一振りの直刀を構える処刑人のような出で立ちをしており、顔には獣の頭蓋骨を模した無機質な仮面を付けている。
初期ペルソナのオルフェウスを差し置いてパッケージを飾るなど、本作の命題を象徴するペルソナとして扱われており、初登場時のインパクトやその外見も相まってファンからの人気は高い。
能力
作成条件は「死神コミュニティMAX」+「レベル64」+「死神のアルカナを持つペルソナで六神合体」。
主に闇属性・光属性の即死スキルが多い。素体となる「死神」ペルソナ全員がムド系を覚えてるため、良く考えずに引き継ぎさせるとスキルがムドまみれになったりする。各スキルの燃費も悪いのため、それほど使い勝手がいいとは言い難い側面もある。
ペルソナ3リロードでは、各シリーズのシステム環境を踏襲。継承スキルがランダムではなくプレイヤーが任意に選択できるようになった。更にペルソナに好きなスキルを覚えさせる「スキルカード」が導入された事で、任意のペルソナを好きにカスタマイズが可能。シャッフルタイムも仕様変更により、各種ステータスも効率よく上がりやすくなっている。
性能面に関しては、物理面の耐性は失ったものの、光属性以外全ての魔法に対して耐性を獲得した。そのため、光属性の弱点をカバーすることや、終盤獲得出来る物理耐性及び物理無効というスキルを習得させることで、全属性耐性を現実的な範囲で実現可能なペルソナとなっている。
これまでそのビジュアルに惚れ込み、いざ使用するもその使い勝手の悪さに戦力外に立たされるという不遇の扱いを受けていたが、今作でデメリットが完全に解消されたことで、上記の作業に取り込めば、プレイヤーが望む最強のタナトスを作成できるようになった。
メディアミックスでの活躍
P4Uシリーズ
まさかのエリザベスのペルソナとして登場。必殺技はもちろん「メギドラオンでございます」。
第2弾追加コンテンツで配信中。専用スキルは「冥府の扉」。3ターン継続の万能属性大ダメージ+高確率即死の複合効果になっている。
ペルソナQ2でも配信決定(Lv36で200円)。こちらはペルソナQ2発売日の11月29日に同時配信。
専用スキルは同じく「冥府の扉」だが、即死効果がなくなっている。
最終決戦で登場。ラスボスと大立ち回りを演じる。
とある別の物語で英雄の力になったペルソナ。ギリシャ神話の死を司る神。夜の女神ニュクスの息子。黒い衣服をまとい、手には死を招く剣を携える。寿命が尽きる人間の髪を切り、冥界に送ったのち、その者を誘うという。 |
シリーズ20周年記念DLCとして配信。
ペルソナQシリーズと同じく専用スキルは「冥府の扉」で、効果はQ1準拠の「全体に万能属性大ダメージ+中確率即死(ムド判定)」という複合効果。
専用特性「鉄の心臓」はバトンタッチを受けた時の行動でSP消費半減というものだが、表記されない効果として戦闘開始時に物理・魔法反射(各1回分)が掛った状態になる。
色違いとして「タナトス・賊神(ピカロ)」も有り、こちらは鎖と仮面は金色で、モヒカンの様な棘が追加され、刀の鞘やズボンが秀尽学園高校のチェック柄となり、服装も赤と黒を基調とした物に変わり、パンクロッカーを彷彿させるような外観となっている。
戦闘時やスキル習得時にはジョーカーが専用の台詞を言ってくれる。
関連イラスト
関連タグ
ペルソナ能力 ペルソナ3 ペルソナ3ポータブル ペルソナ 死神(タロット)
歴代シリーズ主人公の後期ペルソナ
ここからペルソナ3のネタバレあり |
---|
本編冒頭の大型シャドウ襲来時、初めて主人公がペルソナを覚醒させた際に力が暴走し、オルフェウスを食い破って中から出てきたのが初登場。
しかしその後長らく登場することはなく、本編終盤になり主人公が死神(ファルロス)コミュをランクMAXにした際に合体できるようになるペルソナ。初期レベルは64。
ここから更なるネタバレあり |
---|
実は、前述のシーンで現れたのは正確にはタナトスではない。
その正体は物語10年前、桐条美鶴の祖父や岳羽ゆかりの父などが関係する実験により造られた十三番目の属性を持つシャドウ『デス』であり、主人公の名前入力時に出会った少年と同一存在。
冒頭の大型シャドウ戦で現れたのは、その時点では主人公に大型シャドウを倒す実力が無いと判断したファルロスが力を貸したためらしい(ドラマCD『Full Moon』より)。
P3Mの最終決戦でもタナトスは大トリの一騎打ちというオイシイ役回りで登場するが、ニュクス・アバターが自身の「迷い」の具現化ではないかと零しているシーンがある。
主人公固有ペルソナのオルフェウスを差し置いてゲームのパッケージを主人公と共に飾ったり、存在自体が物語と深い関わりがあったりと、あらゆる意味でペルソナ3を象徴する存在である。
ちなみに、オルフェウスとタナトスを合体させて出来るペルソナがメサイアである。