概要
2019月11月より配信。2021年3月31日にサービス終了。
格闘家のマネージャーとなった主人公と、ファイターたちとの絆や恋愛模様を描くストーリー。
当初の攻略対象キャラクターは15人(後述)。2020年の4月から七枷社とクリスが加わり、17人となった。
KOFの世界とは異なるパラレルワールドが舞台であり、原作シリーズで彼女や想い人がいるキャラクターとも恋愛をすることが可能。こうした設定のため原作の女性キャラクターは基本的に登場せず、原作女性キャラクターとの恋愛遍歴などはリセットされている。
女性キャラは一部がセリフなどでわずかに言及される程度に留まっている。
本作のためにオーディションが行われ、大半のキャラに新規声優があてられた。矢吹真吾とマキシマはKOFの初登場から1度も担当声優が変わることなくKOFGにも続投。草薙京、テリー・ボガード、八神庵はKOF14で変更された声優をそのまま起用している。
プレイヤーのランクアップなどで順次解放されるメインストーリーの他に、キャラごとに区切ったサイドストーリー、イベントごとのストーリーイベント、カードの入手と上限突破で見られるカードストーリーの4種で物語は展開された。
特にストーリー上の進行とは関係ないが、ファイター達が歌うイメージソングアルバムなども作られており、WEB上でのライブイベントも行われた。2020年11月にはサービス開始1周年を記念して、ファイター同士のデュエット企画「SING SENG SONG」が始動。
下記はロバートと紅丸に使われた実際のイラスト。
一方でゲーム内の動向は徐々に鈍り、翌年3月にサービス終了が告知された。
わずか1年余りの運営であったがKOFシリーズが女性ファンを中心に新たなファン層を獲得したのは事実だろう。
乙女ゲームではあるが、運営サイドは「全ての乙女たち(性別不問)へ捧げる」としており、実際に男性のKOFファンが乙女ゲームをプレイするきっかけにもなった。格ゲープレイヤーとしても知られる歌広場淳が実況プレイをしたり、KOFのノベライズを多数手がけた嬉野秋彦もプレイしていた。
乙女ゲームには珍しく、登場キャラクターが格闘家らしいたくましい肉体をしているというのもアピールポイントの一つだった。
一応ストーリーはキリの良いところで終わっている。
ライセンス契約について
上記の通りビクターエンターテイメントゲームスがSNKとライセンス契約を結んで製作している。
つまり本ゲームはSNKの製品ではない。これは本ゲームのオリジナル部分(キャラクターやKOFGのオリジナル衣装、BGM等々)の権利はSNKにはないことを意味する。
ビクターエンターテイメントゲームスとSNKの間にまた何らかの契約が結ばれない限りKOFGのキャラクターが正式な形でSNKのゲームに登場する可能性は極めて低い。
またサービス終了後にSNKが単独でKOFGのグッズを出したりKOFGの再始動をすることも無理だろう。
なおライセンス契約は『KOF2002UM』となっており、登場キャラクターもそれに準じる。ただし姿と名前を出さずに「もしかしてあのキャラでは?」と想像させるレベルで他作品のキャラらしき存在がにおわされたケースはある。
サービス終了について
サービス終了の発表から僅か1ヶ月での完全終了はソシャゲの撤退として唐突で急すぎる幕引きであるとの見方が強い。
2ndストーリーからはアイテムを引き換えにする先行配信という形式を取っていたが、結局この仕様のままサービス終了となった。ストーリーの解放に必要なアイテム数がかなり多く、中途半端な形でストーリーの閲覧を断念してしまうプレイヤーが続出したのである。
ファンから期待されていたものは一切無く、対応は完全に事務的なものとなった(ストーリーの解放以外には、一部キャラクターだけであった抱き枕の継続販売、「SING SENG SONG」のアルバム販売、突然受注が終わった画集やグッズの再販などが期待されていた)。
終了の発表後にも「SIN SENG SONG」の新曲が2曲発表されたが、終了前日にはアルバム「KING OF FIRE」の音楽配信が終了している。おそらく3月末でライセンス契約が終了するため、暖めていたコンテンツを公開しただけと思われる。
サービス終了の要因は表立っては不明だが、ファイター同士の戦いやトレーニングが見るだけであり、ノベル形式のストーリーを読む以外にはゲーム性が全く無かったこと。限定ガシャの頻度が高い割に、排出率が非常に低く闇鍋が多かったことなどが指摘されている。
またサービス終了の数ヶ月前から、原因不明のログインエラーが発生し、人によっては長期間ゲームをプレイできなかったという報告も複数上がっていた。
キャラクター
メインキャラクター
- 主人公(デフォルト名:三峯ゆかり)
ゲーム開始時点で勤務していた会社が突然倒産し、大門の道場で住み込みで働くことになる。
穏やかな性格で料理上手。
一見普通の女性だが、実はイザナミ神の生まれ変わりである。転生が不完全だったため前世の記憶は持たないが、ナギとの衝突を経て穢れを浄化する能力に目覚めることになる。
プレイヤーの分身として用意されたキャラクターだが、容姿の設定がある。片方だけのお団子ヘアが特徴。
名前は埼玉県秩父に実在しイザナミノミコトとイザナギノミコトを祀っている三峯神社からと思われる。
京チーム
最初に道場で出会うチーム
おなじみ炎使いの格闘家。
自信家で不遜なところもあるが仲間思い。
京の友人の御曹司。ナルシストであり女好きなので
原作以上に甘い口説きぶりを主人公に披露する。
京の弟子の少年。まっすぐとした性格で主人公ともすぐ仲良くなる。
炎を出すためイベントでは火炎放射器使いになりかけた。
テリーチーム
前回大会優勝チーム
伝説の狼と呼ばれる前回チャンピオン。
明るく気さくな性格の人気者だがその境遇は壮絶である。
本作では特にビリーとの確執で強調されている。
テリーの弟。兄とは対照的に真面目で冷静な性格。
修行が好きで主人公を滝へ連れて行くことも。
ボガード兄弟の親友でムエタイチャンピオン。
とにかく明るい性格で豪快。
ワニが好物でありバナナワニ園とのコラボで生き生きしていた。
リョウチーム
極限流空手の師範。硬派かつ厳格な性格。
妹思いで作中でもその思いが触れられている。
家庭菜園での野菜収穫が趣味。
リョウの親友で師範代。
チームのムードメーカーとして明るく振る舞う一方、実は実家の財閥との確執に悩む面も。
超能力使いの少年。メインキャラでは最年少。
明るく振る舞っているが出生にはある秘密が・・・
K'チーム
ネスツの改造人間。昔の記憶を失っている。
本作ではゲーマー設定であり包とはゲーム友達である。
誕生日は不明だが、本作においてはゲーム配信日である11月8日にバースデーボイスが実装された。
ネスツにサイボーグにされた改造人間。K´の保護者。
甘党であり、本作でも様々なスイーツを堪能する姿も。
神世界チーム
KOF出場チームとしてはヨミ、ビリー、山崎竜二の三人のチームのことを示すが、攻略対象としてはナギ、ヨミ、ビリーが「神世界チーム」である。
- ナギ
本作におけるKOF主催者。自然現象を自在に操る。
実はイザナギ神の生まれ変わりであり、イザナミ神の生まれ変わりである主人公のことをヒメと呼ぶ。主人公とともに暮らす世界を築くために新世界に不要な人間を消滅させようとするが、主人公の懸命な説得により、一人の人間として生きていくことを決意する。
- ヨミ
ナギの従者の格闘家。父親から厳しい訓練を受け育つが、実態は虐待に近く、瀕死に陥っていたところをナギに救われた。非常に忠誠心が高く容赦のない性格。
今は亡きギースの側近。
ある理由からナギらと行動を共にすることになる。
八神庵
おなじみ京に殺意を向けるバンドマン。
猫好きな部分が強調されており、ある猫との出会いで主人公と思わぬ展開になる。
オロチチーム
第二部メインストーリーより登場。
サブキャラクター
主人公の働く道場の管理人。
肉まん好きの少年。包とは修行仲間にあたる。
様々なバイトをしており、包や主人公たちのサポート役。
二部から登場
クリスマスイベントに登場。銅像のコレクションに飽き、代わりに善良な市民を誘拐するサンタコレクションをしていた。