「それが、お前の真実か──」「真実を暴く者VS正義を貫く者 魂がぶつかり合う極秘任務(シークレットミッション)ミステリー」
概要
爆破事件の容疑者となった毛利小五郎の逮捕を巡り、江戸川コナンと安室が正義のあり方の違いからまさかの激突をする。
警視庁、警察庁、検察庁にそれぞれ存在する「公安」部署の人々の思惑が複雑に絡み合うハードかつシリアスな展開で、フィクションとはいえ名探偵コナンとしては警察行政を大いに批判的に描写した全くの異例作である。
原作で黒の組織のNo.2「ラム」の候補とされている警視庁捜査一課管理官黒田兵衛が劇場版初登場を果たした。
主題歌は福山雅治が歌う「零 -ZERO-」。
ストーリー
東京サミット開催の地となる東京湾の新施設「エッジ・オブ・オーシャン」。日本の観測人工衛星の帰還と時期が重なるサミット当日には2万2千人もの警察官が出動するというこの超巨大施設で、突然大規模爆破事件が発生。
そこには応援要員として、全国の公安警察を操る警察庁の秘密組織、通称「ゼロ」に所属し、現在はバーボンとして黒の組織にも潜入している安室の姿もあった。
サミット前日に起きた爆破事件と、秘密裏に動く安室の不可解な行動にコナンは違和感を覚える。
そんな中、現場の証拠物に残された指紋がかつて警視庁に在籍していた小五郎の指紋と一致したとされ、容疑者として安室の部下風見裕也らに逮捕されてしまう。
これは何者かによる陰謀なのか。小五郎の逮捕を巡ってコナンと安室は敵対し始める。
ゲストキャラクター
名前 | 声優 | 備考 |
---|---|---|
日下部誠 | 川島得愛 | 東京地検公安部所属の検事。小五郎の事件を担当 |
岩井紗世子 | 冨永みーな | 東京地検公安部の統括検事。日下部の上司 |
橘境子 | 上戸彩 | 所属事務所のないフリーランスの弁護士。逮捕された小五郎の弁護を担当 |
羽場二三一 | 博多大吉 | 裁判官を目指していた司法修習生。故人 |
余談
本作では安室や風見など公安警察関係者らが中心人物となっており、小五郎や毛利蘭、警視庁刑事部の警察官らの出番はかなり抑えられている。
お笑い芸人の陣内智則が手掛けたコント「映画館の予告」の中で、コナンの映画の予告で「犯人は毛利小五郎」とネタバレをされるというネタが存在する。ある意味本作の内容を予言していたと言えるかもしれない。