CV: 上戸彩
「私、橘境子に『眠りの小五郎』を弁護させてください!」
概要
『名探偵コナン』の劇場版第22作『ゼロの執行人』に登場するゲストキャラクター。
少しハネたショートヘアとツリ目、丸眼鏡が特徴の女性弁護士。29歳。
事務所を持たず、携帯電話で仕事を取る通称「ケー弁」。
逮捕された小五郎を救うべく、身内故弁護を担当できない英理が必死に他の弁護士を探す中、唯一名乗り出たのが境子であった。
これまで数多くの公安事件を担当しているが、検察が起訴した事件の裁判で勝てる確率はわずか0.1%ということもあり、結果は何と全敗。小五郎の弁護を任せるにはあまりにも頼りない印象だが……?
この先ネタバレにつき注意!
実は風見裕也もとい公安警察の影の協力者の一人(俗に言う『エス』)で、管理番号(コードネーム)は『2291』。
サミット会場爆破騒動に事件性を持たせるため、その間の「時間稼ぎ役」として容疑者に仕立てあげられた毛利小五郎を解放するために送り込まれていた。
しかし、境子は下記する羽場二三一の件で風見たち公安を密かに恨んでおり、小五郎を有罪にする事で面子を潰してしまおうと目論んでいた。
二三一とは、公安(降谷)が司法修習生を罷免された彼を『要監視対象者』として境子に見張らせるため、表上は事務員として彼女の事務所に雇用させた事で知り合い、次第に惹かれ合うようになる。
その矢先に二三一が窃盗事件を起こし自殺。境子は自分の無力さと不甲斐なさ、そして彼を過剰に犯人と決めつけた公安のやり方に憤り、表上は協力者として従いつつも密かに復讐の機会を窺っていた。
なお、境子自身は二三一が検察側の協力者だとは最後まで知らず、公安の監視下で生き延びていたことを知ると愕然。その姿と真意を知った降谷は彼女を協力者の任から解くことを宣言する。
だが、境子は風見が手渡した二三一が保護されている阿笠博士の住所を書いたメモを「(二三一を愛した事も、公安に加担し裏切ろうとしたのも)全ては私の判断!」、「全部が全部アンタたちの思い通りだと思わないで!!」と糾弾しながら跳ね除け、二三一とは完全に決別した。
(一方の二三一はさほど驚いていない事から、全てを知っていた可能性が高い)
以上の事柄から一連の犯人である日下部とは似た部分があり、もし一歩でも間違えていたら、彼女が同じ事件を起こしていた可能性も大いにありえただろう。
余談
声を担当する上戸彩は、かつてアニメ『コナン』10周年時のスペシャルサポーターを務めており、本人役でTVシリーズに出演したこともある。