概要
1998年2月11日に「LOVE_AFFAIR_-秘密のデート-」のカップリング曲として発表された。
サザンオールスターズ名義であり、編曲にもそのようなクレジットがなされている楽曲だが、基本的には桑田佳祐のギターとブルースハープだけで構成されている。他の楽器に関しては7番で原由子がオルガンを弾いている程度である。これについて桑田自身は「“ソロの曲でしょ?”って言われそうだけど、俺もサザンの1人。そこに境界線は無い」という見解を示している。
歌詞はサラリーマンからの視点で見た、暗く虚しい当時の世相を淡々と詠った内容であり、タイトルは2000年を迎える世紀末に、自分の心理や悩みをカルテにして歌詞を綴っていることから来ている。
その時々での歌詞の変更
1999年の全国ツアー『セオーノ・ルーハ・ナ・キテス~素敵な春の逢瀬~』では2番以降がその時の時事ネタや、ツアー先の土地のネタ、藤圭子のファンであった桑田が当時からブレイクしていた宇多田ヒカルを聴き始めたこと、ファンへの感謝の気持ち等を盛り込んだ歌詞などに変えて歌われた。
2000年初頭にサザンが「TSUNAMI」「通りゃんせ」を引っさげてNHK『ポップジャム』に出演した際には、当時のMCであり既にサザンとの親睦を深め合っていた爆笑問題と共に「私の世紀末カルテ」の替え歌を作って歌うコーナーが行われた。
事実上の封印とその後
この曲はまさに世紀末である2000年12月31日の年越しライブ『ゴン太君のつどい』で演奏された後に、サザンのファンクラブ会報『代官山通信』で桑田自身が「世紀も変わったことだし、もう唄えないでしょう」とこの曲を封印する趣旨のコメントをした。
しかし、その後もこの曲は桑田自身が出来栄えに満足していることもあってレギュラーラジオ番組『やさしい夜遊び』の生歌のコーナーにて大幅に割愛した上で歌われたり、2018年に発表されたサザンのベストアルバム『海のOh,_Yeah!!』に収録されてもいる。
また、2011年から2012年の桑田のソロライブ『ライブ in 神戸&横浜 2011 〜年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会〜』でギター1本で3番まで歌われている。2番の内容は桑田が食道がんでの療養から復帰したことへのファンや周囲からの励ましに対する感謝、3番は東日本大震災からの復興に向けた励まし及び「互いに持てる智恵を束ねて命を守りましょう!!」「元気にいこうぜ!!アナタもアタシもこの国も」などといったエールになっており、この曲の後に東北および日本全体への応援歌「明日へのマーチ」を歌っている。なお、神戸公演では阪神・淡路大震災の被災者に寄り添う歌詞も披露している。
関連動画
関連タグ
LOVE_AFFAIR_-秘密のデート-:表題曲。
福山雅治:所属事務所の後輩で且つこの曲を気に入っており、2003年初頭にはニッポン放送『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』のコーナー「魂リク」の中でカバーしている。