海のOh,_Yeah!!

うみのおやー

『海のYeah!!』以来20年ぶりに発売されたサザンオールスターズのベストアルバム。

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目次 [非表示]

1 概要

2 収録曲

2.1 DISC1 “Daddy” side

2.2 DISC2 “Mommy” side

3 関連動画

4 関連タグ

5 外部リンク

概要

前作『海のYeah!!』から20年ぶりのサザンオールスターズのベストアルバム。2018年8月1日にCD、同年8月6日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が始まった。

デビュー40周年を迎える2018年の活動を決めた際にスタッフが本作発売の提案を出した事がきっかけで発売が決まった。『海のYeah!!』(海の家にかけたタイトル)と同様に今回もタイトルは駄洒落となり、桑田佳祐がスタッフに冗談半分で「“生みの親”はどう?」と提案しそのまま使われた。

1997年から2018年までの曲が収録されている。シングル曲の他にもアルバムでは『さくら』『キラーストリート』『葡萄』の収録曲が多く選ばれた。選曲のほとんどは桑田の好みによるものであり、その結果「PARADISE」「この青い空、みどり〜BLUE IN GREEN〜」「君こそスターだ」などが収録曲から除外された。今作では新曲が3曲(ボーナストラックを含めると4曲)収録された。

また、「TSUNAMI」が一曲目にされたのはディレクターの勧めによるもので、桑田も実際に聴き納得した。この曲は東日本大震災で甚大な津波被害が発生して以降は被災者の感情への配慮および桑田自身への戒めとしてライブでの演奏が行われなくなったが、東北のリスナーや多くのファンから「曲に罪はない」と認識され現在も高い評価を得ている。

桑田はこれを踏まえ当時レギュラーラジオ番組『やさしい夜遊び』でその事への感謝と「サザンのメンバーやスタッフは東北の事を忘れない」「まだ震災は終わっていない」と語った上で震災後初めてワンコーラスではあるが自らの口で紹介しこの曲をかけている。

本作の利益の一部に関しては2018年7月に起きた西日本豪雨や東日本大震災などさまざまな自然災害の被災地復興支援の寄付金として使われ、桑田は音楽番組や『やさしい夜遊び』で被災したファンにお見舞いの言葉とエールを送った。

ジャケットはタイトルにかけて紋付を着た“タコ”と白無垢の“マグロ”の結婚写真。メンバー内で本作のタイトルと「夏っぽいもの」「1980年代っぽいもの」などのキーワードをかけてイメージしたデザインになった。歌詞カードにはマグロが赤ちゃんを身ごもっているバージョンの写真も収録されている。

本作は完全生産限定盤と通常盤の2種類があり、前者にはボーナストラックとして「弥蜜塌菜のしらべ」が収録されているほか、40周年を記念したポスターと前作の通常盤と本作を収納できる「海の幸ケース」が付属。ちなみに前作の初回限定盤はスリーブケース仕様になっており、「海の幸ケース」に収納する際にはそれを外さなければならない事態が発生する。

発売前である2018年7月27日の時点でCDの売り上げが下がっているといわれる時代にもかかわらず累計出荷枚数が60万枚を突破。同年12月12日には70万枚を超えた。オリコンアルバムランキングはデイリー・週間ともに初登場1位であり、同年8月20日付の売上枚数は375,367枚だった。

桑田は前作『海のYeah!!』を「英語と日本語を融合させようとあれこれ格闘している跡が見てとれます」と語ったことに比較して、本作に対しては「やっぱり日本語を大切にして歌いたいという気持ちが、全面に出ていますね」と20年間での作風の変化を『文藝春秋』のインタビューで振り返っている。