「イエローマン~星の王子様~」は1999年3月25日、サザンオールスターズ43枚目のシングルCDタイトル曲として発表された楽曲。作詞・作曲桑田佳祐。
2018年に発売されたベストアルバム『海のOh,_Yeah!!』にも収録されている。
『サザンオールスターズ公式データブック』(リットーミュージック、2019年)では「サザン史上、最大の問題作とも言われる作品である。」と評価され、CDの売り上げ枚数がサザン名義の楽曲としては比較的多くないのは事実である。
一方で「”カオス”にしたことで、彼らは次の時代を書き込むまっさらなノートを手にしたのだ。」とも記述されており、翌年の2000年にはかの「TSUNAMI」が発表されている。
松田弘曰く「桑田はマンネリ化を嫌って、ある程度のサイクルで考えもしなかった曲を出してくる」として、当初は「こんな曲をサザンでやるのか⁉」と驚いたが、のちに「自分たちの枠を壊していく革新性がサザンの楽しさ・面白さ」であるとして、「変身していく過程でもあった」と述べている(サザンオールスターズ公式YouTubeチャンネルの動画にて)。
桑田自身の評価としては、「ヒット」という意味ではあまり振るわなかったことは認めつつも、「TSUNAMI」と比べて作品として劣っているわけでもなく、とても好きな作品であるとバンド40周年のインタビューで本人が述べている。
アルバム『さくら』の収録曲を中心にした1999年のライブ『セオーノ・ルーハ・ナ・キテス~素敵な春の逢瀬~』ステージ本編の〆にもってこられたのを皮切りにして、ライブで演奏される頻度もしばしばあり、その際には「煽りのコーナー」の山場に「ボディ・スペシャルⅡ」や「マンピーのG★SPOT」などの直前に配置されることが多い。
なおデビュー30周年かつ無期限活動休止が発表された2008年のライブ『真夏の大感謝祭』で演奏して欲しい曲を募ったところ、この曲は11位に到達した(比較対象として「勝手にシンドバッド」が17位、「ミス・ブランニュー・デイ」が20位、「エロティカ・セブン」が29位など)。
2004年時点のミュージックビデオ映像を収録したDVDでも、桑田が肥体漢の人気歌手に扮したこの曲のMVがHOTELPACIFICに次いで2位となっている。