対怪獣防衛チームDASH
たいかいじゅうぼうえいちーむだっしゅ
概要
DEFENSE ACTION SQUAD HEROSの略。
作中に登場する地球防衛連合・UDFの日本支部に所属する対怪獣防衛チームのこと。UDF隊員の中でも、様々な分野におけるエキスパートたちが集まっており、日本支部が置かれているベースタイタンから出撃する。
前作のナイトレイダーがアレだった反動か、全体的にアットホームなイメージを持っており、科学特捜隊やZATを足して割ったようなチーム。時にシリアス、時にコミカル。
戦績はなかなか優秀で、彼らの活躍あっての勝利が少なくない。(後に再生するものの)グランゴンにエレキング、ラゴラスエヴォなどを撃破している。
UDF
21世紀に頻発し始めた怪獣の出現や宇宙人の侵略に対処すべく国連が設立した国際組織で、DASHの上層組織。厳密にはベースタイタンはUDF日本支部のもので、DASHは全線で活躍するUDFの一部にあたる。劇中では日本支部以外はほとんど登場しなかったが、こちらもDASHのメンバーとの仲は良好である。
本部はパリにあり、日本支部含めた12の支部から成っている。
日本支部のメンバーを演じた役者がウルトラシリーズにおける大御所揃いなのも特徴。
マリアナ諸島近海に浮かぶミノス島に設営された太平洋支部は「ベースポセイドン」と呼ばれ、海底資源の開発と環境調査を目的としている。
主な戦力
- ベースタイタン
東京湾上にある基地。
最上階層に指令室が置かれ、その付近にダッシュマザーが直結されている。
宇宙化猫の襲来時に大パニックに陥った。
本編終盤ではデロスが発動したバーサークシステムにより破壊されたが、50年後の時点では再建されている。
デザインモチーフは「盾」。プレックスによるデザイン案では、母艦発進時の変形ギミックや母艦への小型メカ搭載ギミックなども検討されていた。
- FMAC―DM―01 ダッシュマザー
スペック | ノーマル/アタック |
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全長 | 40m/25m |
全幅 | 30m/42m |
最高速度 | マッハ3/マッハ5 |
定員 | 6名 |
メインカラーは赤。ベースタイタン上部から発進する、劇中世界初の小型空中機動母艦。
通常時は40メートルものサイズを誇る機体で、内部にダッシュバードを格納し、マザー自体も空中司令室兼大型戦闘機として戦いに参加する。なお、コアはベースタイタンの中に格納されており、出撃に際してダッシュマザーと合体する。
このマザー含め、DUSHのメカはアタックモードへの変形機構を有する。主な武装は両翼に備わったレーザー砲「ブラストバスター」、アタックモード変形時に機体内部からせり出すビーム砲「ファイナルエクストリーム」、コックピット近くの発射口から放つ「ラグナロックミサイル」の三つ。また、バーニアを片方だけ展開してターンをする事も可能で、DASHのメンバーが宇宙化猫によって記憶を消された際にはその場をぐるぐると回転してしまった。
デザインはノーマルモードが「盾」、アタックモードがB-2爆撃機をモチーフとしている。
- VMAF―DB―01 ダッシュバード1号
スペック | ノーマル/アタック |
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全長 | 18m/11m |
全幅 | 19m/22m |
最高速度 | マッハ5/マッハ7 |
定員 | 2名 |
赤い機体色を持つ主力戦闘機の1つ。
スピードを重視しており、基本的に2号と共同で任務に使われる。
アタックモードでは主翼に現れるブレードでの接近戦を行うトンデモ機。
初期案では「ソード・ファイター」という名称で、「剣」をモチーフとしていた。
武装はエネルギー波「ブレイクショット」のほか、ダッシュバード2号と同じ装備を持つ。ノーマルモードでは黄色い部分から多種多様な特殊弾を発射する。
アタックモードのミニチュアは撮影開始初期に破損しており、作り直されるまではCGで描写された
- VMAF―DB―02 ダッシュバード2号
スペック | ノーマル/アタック |
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全長 | 18m/11m |
全幅 | 19m/22m |
最高速度 | 不明/マッハ3(成層圏内)・マッハ5(成層圏外) |
定員 | 2名 |
こちらは青いボディを持つ、1号の兄妹機。安定性や運動性を重視している。
こちらもアタックモードでは接近戦を可能にし、怪獣に刺さったことがある。
武装はミサイル「スネークウィザード」、展開したブレードから放つ「アロービーム」、電磁砲「プラズマショット」、カッタービーム「ウィングブレード」。
初期案では「アックス・ファイター」という名称で、「斧」をモチーフとしていた。
- VS―DB―03 ダッシュバード3号
スペック | サブマリン/フライト/ドリル |
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全長 | 14m/14m/16m |
全幅 | 14m/15m/13m |
最高速度 | 不明/マッハ5(成層圏内)・マッハ7(成層圏外)/不明 |
定員 | 2名 |
黄色い可変特殊潜航艇。「3」と言うのは劇中で勝手に命名されたのが採用される形で付いた名前で、型式名や「潜航艇」の言葉が示す通り厳密には1号2号と全く異なる。主な武装は魚雷と機首から放つビーム砲。
潜水艦と地底戦車、そして戦闘機の3つに変形する。このうち潜水艦と戦闘機については、水中→空中(逆も可)への移動と同時に自動で行える。地底戦車形態は基地で換装を行う必要性がある為、劇中で未登場に終わった。
開発者はベースポセイドンの主任であるダテ博士。
- VRC―DA―01 ダッシュアルファ
スペック | ノーマル/フライト |
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全長 | 4.5m |
全幅 | 1.8m |
最高速度 | 時速750km/マッハ2.5 |
定員 | 5名 |
可変特装車。普段は地上メカとして活躍するが、タイヤを収納して主翼を展開することで飛行形態になれる。様々な機能も有し、ダッシュバードに匹敵する重要な戦力。短時間だけ潜水する「サブマリンモード」、高速で走行できる「チェイサーモード」、バリアを張れる「プロテクトモード」、車体を透明化させる「インビジブルモード」、遠隔操作状態「ゴーストモード」、認証者以外は走行できなくする「セキュリティモード」などが存在する。
その名の通り、開発元はあのアルファロメオ社。武器はバンパー付近に併設された「オートバルカン」とルーフから放つ「ルーフレーザー」、ミサイルランチャー「ストライクヴァイパー」など。
玩具版が発売されており、塗装も細かいが、フライトモードに変形しても前輪だけは劇中のように変形できないと言う弱点がある。
- MC―DD―01 ダッシュドゥカ
スペック | ノーマル/フライト |
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全長 | 1.3m |
全幅 | 0.5m(ハンドル幅0.9m) |
最高速度 | 時速500km |
定員 | 1名 |
2バルブ・デスモドロミック・ツインエンジン(999c)という高性能エンジンを搭載したバイクで、移動手段に使われる他、カウルに搭載されたレーザー砲と後部のミサイルバズーカで怪獣と戦うこともできる。
開発元はあのドゥカティ社であり、ベース車は「ムルティストラーダ」。
- ダッシュバードβ
1号のバリエーション機でカラーリングはモノトーン。単座式の実験機で、より速度を追求した機体となっている分、パイロットに掛かるGも激しい。実験飛行の最中にヘイレンに外敵と認識されて撃されると言う出オチっぷりを見せつけた。
- ダッシュパッド
携帯電話のように折り畳むタイプの万能通信機で、タッチペンやUSBコネクタを搭載。
なんと音楽も聞ける。
- ダッシュライザー
隊員共通装備の拳銃タイプのレーザーガン。赤色。リボルバー式の銃を思わせる形状で、シリンダー部分を取り換えることで多彩な機能を発揮(レーザーガンモード、フリーザーモード(冷凍弾)、パラライザーモード(麻酔弾)、スタンガンモード、スプレーガンモード(ペイントマーカー弾)、ストロボモードが存在する)。
コバ隊員のみ通常のダッシュライザーとは別に、銀色の専用モデルを装備、二丁拳銃で戦う。ケルス率いる宇宙工作員との戦いで活躍した。
ウルトラマンマックスがカイトの姿に変身した際にはダッシュライザーを使用しており、彼とカイトを繋ぐ形見になっている。
- ダッシュデリンジャー
ショーン隊員の発明品。カードリッジ式の大型ビーム砲で、怪獣に大ダメージを与えるほどの威力を持つ。
デザイン画では、ロングライフルタイプや巨大リボルバータイプのものも描かれていた。
カートリッジにはバラージの青い石など特殊な物体を装填することも可能。
- A,G,メイザー(ANTI GEOMONSTER MAZER)
上記と同じくショーン隊員の発明品。対ラゴラスエヴォ用に開発されたもので、その体内にあるマグマコアを自壊させる光線を発射するプログラム。発射装置まで自壊させてしまう欠点を持つが、バード1、バード2にそれぞれ別の光線を発射させ、ターゲットの目前で合成させることで解決した。
- 防衛衛星ガーディアン
中盤から度々登場した、地球の周りをまわる人工衛星。基本的に名前のみの登場で、出てきてもキングジョーに落とされたりとロクな目にあってないが、最終回で活躍した。
余談
使用されたロケ地は『ウルトラマン』第32話、『帰ってきたウルトラマン』第14話、最終回、『ウルトラマンA』第18話、『ウルトラマンタロウ』最終回、『ウルトラマンレオ』第4話、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティスTHE FINAL BATTLE』、『ウルトラマンオーブ』 最終回などで多く使用されたお台場晴海埠頭である。しかし2021年に開催予定の東京オリンピック開催後に老朽化と新しいクルーズターミナルが開業された事により、解体が予定されている。ロケ地を見学したい人は早めに見学しよう。