概要
『仮面ライダーセイバー』に登場する時の聖剣。
オーシャンヒストリーワンダーライドブックをセットすることで、所有者を時の剣士たる仮面ライダーデュランダルへ変身させる。また、刀身を分離して上下を逆転する事で剣形態の『カイジソード』と槍形態の『カイジスピア』の2モードに変形が可能。
11本の聖剣の中でも特別な剣士にしか扱えない高難度とされる聖剣であり、そのため現在はマスターロゴス直属の剣士である神代凌牙が所有している。
「聖なる時を刻み、正確な運行を守る力を持つ」とされ、時の経過と共に切れ味を増していく特性を持つ。こちらも煙叡剣と同様、聖剣の全てを把握できている者はごく僅かである。
全知全能の書復元の儀式においては、セフィロトの10番・マルクトの座に配置される。
聖剣の構造
ワンダーライドブックを装填したのちに、一度刀身部分を分離して上下を逆転する事で変身する。
必殺技の発動時には、再度刀身部分を分離して刀身の逆転を繰り返す。
変身・必殺の為に聖剣の分離と合体を繰り返すというのは機構としては風双剣翠風と類似している。
時間制御時は「界時抹消!」、解除時は「再界時!」と流れる。
界時抹消
時国剣界時の刀身を分割する事によって時間を抹消する能力。デュランダルの胸部装甲「シーデュエルソナー」により一時的に使用者のみが時間の流れと無関係な特殊空間に移動することが可能。この空間内はまさしく深海の如く音も光も遅れて届く特性があるため、敵の動きをじっくり見極めつつ浮上する場所を選ぶ事ができる。時と言うよりも水に関連の深いオーシャンヒストリーを使って変身するのは、この解釈によるものと思われる。
現実世界に戻る「再界時」を使用した際には特殊空間内の移動が完全に省略される形となるので、第三者からすればあたかも瞬間移動やワープをしているようにしか認識ができない、極めて恐ろしい能力を持つ。
例えばA地点からB地点までデュランダルが移動したとする、するとデュランダル以外には(一応飛羽真は自前の眼力で見えちゃってる)A地点からB地点まで瞬間移動したように見える。
液体を垂らしているといつの間にか垂れた液体の数が増えるアレである。
ただし、その特殊空間内は高負荷が掛かる為デュランダル自身も無制限に動ける訳では無いらしく、その空間内では相手に対して攻撃までは不可能(その為、相手への攻撃時には、再界時で必ず現実世界に移動する必要がある)という弱点もある。デュランダルの攻撃が基本的に背後に回ってからの攻撃なのはこの弱点によるものと思われる。
時間が抹消されている間は他の物質に干渉出来ないとされているが、何故かワンダーライドブックを手元に引き寄せていたりする。
これは飛羽真がデュランダルに『アイテムを渡す』という工程があったなら説明はつく。
また、界時抹消を行った範囲内は敵味方関係なく時間の流れを把握出来ないので、一歩間違えば味方と同士討ちしかねない危険性も孕んでいる(時国剣が高難度に位置する剣と呼ばれる由縁はこれに当たると思われる)。
第32話ではユーリが囮になって効果の範囲外に避難した飛羽真に瞬間移動ではないと見極められていたり、第34章では事前に絡繰りを教えて貰ったからかタテガミ氷獣戦記のブレイズに背後に回って攻撃される事を予測されて対策をされており、対策法が分かってしまうと一気に攻略されやすくなると言う弱点も露見している。そもそも攻撃をかわされてしまう敵にも不意打ちスタイルという真価をあまり発揮できない。
以上の事から、時国剣界時は高い攻撃力に加え、時間を削る能力による高い防御・回避性能を仰せ持つ非常に強力な聖剣である一方、使い方を間違えれば仲間にも危機が及ぶ非常に扱いが難しい聖剣とされている。
玩具版
初登場から2ヶ月近く音沙汰無かったが2021年5月17日にプレミアムバンダイで予約開始となった。
発売早々妹の聖剣共々一時受注が終了し、セイバーのプレバン玩具では初めて二次受注まで行ったアイテムとなった。
また、他の聖剣とは違う点として、ボタン操作によりオーシャンヒストリー以外の本を使用した場合の別冊モードも搭載されている。
余談
- 聖剣のモチーフとしてはライダー名や変形機構の由来であるデュランダルの他に、槍形態時の形状が三叉槍であることと、デュランダルの基本形態が海または海洋生物の力を持つことから、ギリシャ神話の神ポセイドンが持つトライデントも含まれていると考えられる。また、ギリシャ神話には時間を司るとされる神クロノスが存在する。
- この聖剣で攻撃した際には、何かを逆再生したような特徴的なSEが流れる。
- 時間制御中は潜水艦のソナー音に酷似した音が響き渡る。これは上記の解釈から空間内を『潜航』しているからであると思われる。
関連タグ
キング・クリムゾン:「時を消し飛ばす」能力や発動時の演出が酷似している。