マリアンヌ=フォン=エドマンド
まりあんぬふぉんえどまんど
プロフィール
概要
エドマンド辺境伯の養女。もともとはレスター地方の領主の娘で、遠縁の辺境伯家に引き取られた。
女神への祈りを欠かさない信心深い人物ではあるが、極端なネガティブ思考かつ、あまり他者とかかわろうとしないため、声すらも聞いたことがない者も多いとか。任務に関しても他人とのかかわりを避けるため補欠を希望している。一連の件を挙げると何かと内向的な印象だが、決して気弱ではなく、むしろ自分の意思をはっきり主張するタイプ。
何らかの紋章を宿しているが、名簿を見ても詳細が分からず、本人もこの紋章を嫌っている。この紋章はセイロス教の宗教画に描かれてはいるものの、フォドラ十傑や四聖人、さらにセイロスや炎の紋章とも異なるようだが…
養父のエドマンド辺境伯はマリアンヌとは逆に優れた弁論術を持ち、重商主義政策で財を成したかなりのやり手であると言われている。他のルートでマリアンヌをスカウトして5年後に入ると、自分がスカウト先にいるのは戦争がどう転んでもエドマンド家が潰れないようにという養父の意向であることを教えてくれる。
なお、士官学校には紋章学の権威たる人物がいるが、家の方から「紋章を調べないで欲しい」と多額の寄進と共に頼み込んでいる。つまり、事情を知ったうえであえてマリアンヌを引き取ったツワモノである。
人物
水色の髪に目が陰っており隈もあるため目つきは悪い。実際俯きながらこちらを睨むと結構怖い。暗い場所から急に出てきた時は何かしらのホラーものに出てくる幽霊や人形のような雰囲気。
全体的に暗い雰囲気を醸し出しており微妙に近づき難いがローレンツなどが言うようによくよく見ればかなり美人な部類である。
だが、本人のネガティブな性格と人と話すのが苦手というのも合わさって気づける者は少ない。口調は動物以外には常時敬語。
このように同じクラスのヒルダとは髪色からしてもいろいろ対照的なキャラであるが、彼女たちの仲はとても良く、マリアンヌにあらぬ疑いがかけられた時にもヒルダは傍にいて否定している。
片付けが苦手で部屋を片付けようものなら余計に汚くなるほど。
ガルグ=マク大修道院にドルテという名の仲の良い馬がいる。
2部の姿
五年後も内向的な性格は変わらないが、目の下の隈がなくなり、全体的に前向きかつ穏やかなイメージに変わる。敬語の口調も変わらないものの、前述の前向きで穏やかな雰囲気と相まって奥ゆかしい感じになっている。
戦闘セリフも後ろ向きさがなくなっている。これも主人公と共に歩いているからだろう。
というのも、他学級の生徒はスカウトしなかった場合、敵あるいは第三勢力となって現れることが多いが、彼女は三学級の全生徒の中で唯一、どのルートでも味方でない限りは五年後のストーリーに一切登場しないからである。
主人公が居たからこそ前向きになれたのであって、主人公が居なければ、そのネガティブさを克服できず、あるいは……。
このため、五年後に敵対して関連のあるキャラと戦闘前台詞を見るということができないので、基本的には他ルートでもスカウトしておく方が得策。
本作では全ルートを通してプレイヤーの敵にならないが、彼女の心を救えるかどうかはプレイヤー次第という特別な立ち位置のキャラとも言える。
ちなみに他学級でスカウトした場合、第二部開始後に自分がここにいて良かったのかどうか思い悩んでいる様子が見られる。
また、馬のドルテは五年後も健在である。
紋章の詳細
彼女の紋章は、「持っている者が忌み嫌われる」といういわくつきの「獣の紋章」で、歴史から存在を抹消された英雄モーリスの紋章である。彼女の実家は途絶えたと思われていたモーリスの血と紋章を継ぐ家系の1つであった。
外伝で修道院にやってきた紋章学者によると、エドマンド辺境伯領の南の森で彷徨える獣が徘徊しているらしく、獣の紋章を持つ者が獣化すると噂されていたため忌み嫌われていたのである。実際その影響で両親が失踪するにまで至っている。
しかし外伝でマリアンヌ自らが先生に導かれて彷徨えし獣の元に赴き、獣の正体はモーリス本人だと突き止め、戦いの末1000年以上に及ぶ呪縛から解放。白骨化したモーリスが持っていた剣「ブルトガング」を回収したことで、それを見た紋章学者は「私が間違っていた」と謝罪、晴れて誤解が解けることとなった。
このブルトガングはモーリスの紋章に対応する英雄の遺産であり、モーリスの紋章を持つマリアンヌが装備することでその力を正しく引き出して専用戦技「獣牙」を使用できる。
また魔法武器なのでそのまま振るうだけでもいい威力が出せる。
なおこの外伝、章の開始直後からマリアンヌが孤立している上に付近に彷徨える獣がいるため、早急に自軍と合流する必要があるのだが、他の魔物達もいるかつ霧も出ているのでノーマルであっても難易度が高い。
また、外伝をクリアした後でもハンネマン等との支援Cは発生するので「紋章のことが解決したにも拘わらずまだ紋章で悩んでいる」という矛盾が発生してしまう。
ユニット性能
得意技能 | 剣術/信仰/飛行/騎馬 |
---|---|
苦手技能 | 格闘術/重装 |
才能開花 | 槍術 |
紋章 | 獣の小紋章(武器攻撃時、まれに威力上昇) |
個人スキル | 動物愛(ターン開始時、騎馬・飛行の味方と隣接していると自分が最大HPの20%回復) |
固有習得スキル | 回復の陣 |
固有習得戦技 | 魔法剣/氷槍 |
理学習得魔法 | ブリザー/トロン/シェイバー/フィンブル |
信仰習得魔法 | ライブ/リザイア/リブロー/サイレス/オーラ |
スカウト条件 | 魔力10・馬術C |
成長率 | HP | 力 | 魔力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 魅力 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
% | 35 | 20 | 50 | 40 | 40 | 35 | 15 | 45 | 40 | 320 |
信仰心が強く鳥獣と話すのが好きという設定を反映して信仰・飛行・騎馬が得意で、剣術も得意、槍の才能を秘めている。格闘・重装は苦手。
ヒーラーとして運用する場合、遠距離回復魔法である「リブロー」が使えて便利。「リザイア」と「オーラ」があるので攻撃のほうも白魔法でこなせる。
また貴重な「サイレス」を習得でき、効果は1ターンだけだが驚異の基礎命中率100%を誇るため、魔防が弱い前衛壁役を守ることができる。本人の魔防成長率も高いため魔法系の釣りだしも可能な魔法職対策のエキスパート。育てておけば特に後半出現する遠距離魔法持ちに対して良い仕事ができる。
このように信仰だけでも仕事はできるのだが、実際には上級職などを見据えて理学の育成も可能な限りしておきたい。こちらの方も、3マス先を狙える「トロン」、命中率の「シェイバー」、必殺率の「フィンブル」と、おおよそかゆい所に手が届く性能。
か弱い見た目に違わず物理戦闘は不向き。
火力は魔法武器や魔力系戦技で十二分に補えるが、HP・速さ・守備があまり伸びないためどうしても打たれ弱さが否めない。
前述の通り騎兵にも飛行にも適性があるため、打撃要員として使うならば再移動による一撃離脱を徹底する運用が基本となるだろう。戦技の多用による武器の消耗が気になるなら、錬成した「鋼+」系の武器、もしくは槍の場合は「三日月の鎌」を持たせると良い。
外伝で入手できる紋章一致の英雄の遺産は「ブルトガング」。サンダーソードと異なり1距離限定だが魔法攻撃ができる剣であり、魔力が高いマリアンヌとの相性は良い。専用戦技「獣牙」は威力+10、必殺+30の補正が入る騎兵と竜に有効な攻撃である。
前述の通り前線に向いたステータスではないが、自身の紋章は武器攻撃時に発動するため、使ってみると思わぬダメージを叩き出すことも。
基本的にはヒーラーとしての方が使い勝手がいいが、回復ばかりさせていると経験値の入りが少ないため、クラスで一人だけレベルが出遅れてしまうことも。魔法の撃ち合いやうち漏らした敵への追撃なども行わせて少しでも経験値を多く入れるように心がけよう。
尚、その影のある容姿と性格に似合わず、踊り子への適性がトップクラス。剣術が得意で、魅力が高めのユニットなので、戦技「剣の舞」を存分に生かせ、また、低い耐久もスキル「剣回避+20」によって補う事が可能。しかも踊り子は魔法の使える兵種である事を踏まえれば、如何に彼女が踊り子向きか分かるだろう。
とはいえ、本作の踊り子は成長率がものすごく低いのでその点は注意。一応戦えるとはいえ、実際には貧弱過ぎて踊り専属になりやすい。
また「剣回避+20」はかなり強力なスキルで、踊り子の運用を諦めこちらを目当てにした方が良い場合も多い(特にフェルディナントやフェリクスを一軍採用している場合)と言う点にも注意。
それ以外の最終職候補は、魔法系女性ユニットの常としてグレモリィが筆頭候補となる。それ以外では、DLC職のダークペガサスも候補に上がるか。魔法回数を取るなら前者、移動力を取るなら後者と言う所。
攻撃性能を求めたいなら、ダークナイトやエピタフ、ヴァルキュリア(DLC)辺りも一応候補に上がる。成長率の低さが難点だが、上記の職にはない長所がある。
なお、育成に手間をかけたくないならホーリーナイトも有りだが、育成難易度以外はダークナイトの劣化である事を覚悟しておこう。
外伝で入手できるお家騎士団は「エドマンド辺境兵」。物攻と魔攻の両方に補正が入る「グロスタール騎兵」に近い性質を持つが、何より目を引くのが命中+40という全騎士団の中でも最高の命中補正。入手できるのが第2部に入ってからと遅く、指揮レベルBという低くない技能を要求されるものの、誰に配備しても腐らない強力な騎士団である。
なお、個人スキルの「動物愛」は隣接キャラが騎馬or飛行だとターン開始時に自分のHP20%回復。騎馬や飛行の味方と足並みを揃えやすい職の方が比較的活かしやすい。とはいえ、そもそも脆さを考えると殴られないように運用するべきなので、必ずしも活かす必要はない。
余談であるが、幸薄そうな見た目とは裏腹に幸運の伸びはヒルダやラファエルと同じで高くもないが低くもない。
※括弧内は支援レベルの上限
第5回英雄総選挙では女性1位を獲得し、2021年夏には総選挙版の実装も確定している。2021年6月にはヒルダとの比翼英雄として水着姿で実装され、被弾絵では原作にはない髪を下ろした姿が見られる。
エドマンド辺境伯家 マリアンヌ
属性 | 青 |
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兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | 氷槍フィンブル(専用) |
奥義 | 氷槍 |
A | 青の死闘・歩行4 |
B | 攻撃魔防の凪3 |
C | 魔防の相互大紋章 |
総選挙版実装に備えるように2021年3月から第1部の容姿の通常版が登場。
専用武器の「氷槍フィンブル」は自分のHPが25%以上なら戦闘中、敵の攻撃魔防-6。追加効果に周囲三マス以内に騎馬か飛行の味方がいる時、絶対追撃かつ自分の攻撃でダメージを与えた時、自分のHP5回復。原作にある彼女の固有紋章スキル「獣の小紋章」を再現した効果となっている。
攻撃はかなり高く青魔の中でスキル込みでセライナと同率一位(青魔・歩行は一番目)。魔防も下げる効果も含め、火力と魔法壁に期待の出来るユニット。
ただし騎馬か飛行を入れるのが必須。守備は紙耐久、速さも中途半端で有利不利問わずに近接武器に接近されたら為す術がない。見切り・追撃効果持ちに追撃を封じられるのも痛い。