主人公
- 小林さん(こばやしさん)
(CV:田村睦心)
いつも化粧っけのない疲れた顔をしている女性で、地獄巡商事北千住事務所に勤める自称底辺システムエンジニア。フルネームは不明。腰痛と貧乳が悩み。
普段は外見同様の冷めた性格だが、酔うとメイドや執事に対するオタク心を解放してトールに「メイドとしてなってない」とメイド服を脱がしたり、説教する。また性格も男前になる。
(CV:桑原由気)
小林さんの家に棲みついた異世界の雌ドラゴン。元ネタは北欧神話に登場する雷と農耕の神…ではなく、人間世界の作家(トールキン?)からとったらしい。
普段は人間の女の子の姿にメイド服を着ているが、頭に2本の角が生えていたり、尻尾がスカートから見えるなど、人外である事を完全に隠してはいない。ちなみに人間の姿の時の胸のサイズはDカップ(曰く、「ドラゴンのD」)。
元々いた世界で神々に戦いを挑んで聖剣をつきたてられる重傷を負い、小林さんの世界へとドラゴン姿のまま逃げてきて山に隠れていた。そこへ偶然やってきた泥酔した小林さんと遭遇し、彼女にたすけられて意気投合した。その際行き場が無いことを伝えたところ、小林さんに酔った勢いで「じゃ うちくる?」と言われたため、彼女の家でメイドとして働くことを決めた。
助けてくれた小林さんには恩義を感じている為、メイド服で料理・洗濯・掃除等を担当しているが、小林さんの服の匂いを嗅ぐ等、恩義以上の感情を持っている。
特定の宗教と何か因縁があるらしく、クリスマスが誰の誕生日を祝う日かを小林さんに教えてもらった際に「え?あいつの息子の?」と嫌悪感を顔に出す事がある。
ドラゴン
(CV:長縄まりあ)
異世界の雌ドラゴン。元ネタはアイヌ神話に登場する雷神(ちなみに男性)。
トールを慕って人間世界にやってきたドラゴン娘で、トールと異なり小学生ぐらいの外見をしている(実際、ドラゴンの姿もトールに比べてかなり小さい)。愛称は『カンナ』。
電気が主食だが、人間世界にやってきた当初は電気切れとマナの薄さにより本来の力を出せずにいたが、コンセントから充電することで回復。
トールと、人間基準ではどうみても殺し合いにしか見えない遊びを楽しんだ。
当初は小林さんのことを敵視していたが、実はイタズラが原因で家を追い出されてトールのいる世界にやってきたことを小林さんに看破され、「一緒にいよう」と声をかけられて以降は、露骨に敵視するようなことはなくなった。
後に『小林カンナ(こばやし カンナ)』の名で小学校に通うようになり、才川と仲良くなる。
(CV:髙橋ミナミ〈※テレビアニメ第1期では本名の「高橋未奈美」名義〉)
異世界の雌ドラゴン。元ネタはアステカ神話に登場する蛇神。
一人称は「僕」で、親しい人には『ルコア』と呼ばせている。
当初からトールの相談相手の世捨て人なドラゴンとして、名前や電話の相手として登場していたが、トールが開いたクリスマスパーティに出席した際は、トールを上回る爆乳な胸に痴女っぽい衣装のお姉さんの姿で現れた。
自分達の世界にいた時のトールはあまり笑わなかったが、小林さんと一緒に生活するようになって笑うようになったと、小林さんに感謝した。
(CV:高田憂希)
異世界の雌ドラゴン。
額に一本角を生やした、秩序を重んじる調和勢のドラゴンでトールとは犬猿の仲。
生真面目で融通が利かない性格だが、食べ物に目がない。
トールを元の世界に連れて帰るためにやってきたが失敗し、自分も帰ることができず人間世界で暮らすことになる。
『上井エルマ(じょうい エルマ)』の名で小林さんや滝谷と同じ地獄巡商事北千住事務所に就職し生計を立てつつ、時折トールと喧嘩をするようになる。
(CV:小野大輔)
異世界の牡ドラゴン。元ネタはゲルマン神話に登場する竜。
当初から、トールの相談相手の1人のひきこもりとして名前が登場し、トールが家の門番をするよう小林さんに命じられ、実際何をしたら良いかと電話で相談した際に「コロセ」と言っていた。
トールがクリスマスパーティを開いた際は、悪魔のような姿で小林さんの家を訪れた為、トールが用意した写真を元に悪魔で執事っぽい姿に変身し直した。
前記の通り簡単に「コロセ」なんて言ってしまうのだが、やっぱり酔った小林さんと滝谷には敵わなかった。
人間世界に暮らすことにした際、家が決まらず、『大山猛(おおやま たけし)』の名で滝谷の家に居候することになった。以降、滝谷の趣味に染まりつつある。
(CV:嶺内ともみ)
異世界の雌ドラゴン。
人間姿は巨乳な少女だが、当初腕はドラゴンのままで尻尾も隠せていなかった。
破壊と支配を望む混沌勢の過激派で、トールにつられて人間世界にやってきて街を破壊しようとするが、あっけなくトールにノックアウトされた。その後、調和勢の(エルマとは別の)ドラゴンに殺されそうになったところを、小林さんとトールに救われ、小林さんちの三人(三頭?)目の居候になった。後に駄菓子屋で店番を任されるようになる。
(CV:菅生隆之)
トールの父親。混沌勢の筆頭格であり、「終焉帝」の異名で畏怖される牡ドラゴン。
テレビアニメ第2期のトレーラーでは、中の人繋がりで某缶コーヒーのCM風のナレーションを担当した。
カンナの父親。「山獣神」の異名を持つ牡ドラゴンで、先代のカンナカムイ。人間の姿は面長で大柄な体格の中年男性。本来の姿はトールの倍はある巨躯。
エルマの祖母(実際にはエルマとは何世代も離れており、ダモクレスやキムンカムイよりも年上。本人は「エルマの姉」を自称している)。「始祖竜」の異名を持つ牝ドラゴンで、調和勢のNo.2。
(CV:杉田智和)
異世界の牡ドラゴン。人間の姿は面長で痩せ型の青年男性。
調和勢の中でも過激な「屠竜派」というグループの一員であり、敵対勢力のドラゴンを殺すことを自己目的化している。エゴを押し通すためならば不干渉の掟すらも都合のいい解釈でねじ曲げる危険思想の持ち主。ただし、ドラゴンとしての実力はそこまで高くなく、万全の状態ならイルルでも難なく勝てる程度である。
トールとの戦いで弱っていたイルルを発見し、徹底的に甚振り殺そうと執拗に追い回すが、そこへ偶然通りがかった小林さんがイルルを庇うように立ちはだかる。その際、「掟を重んじるはずの調和勢のドラゴンが、『人間に害をなすドラゴンを庇い立てするから』という理由で人間を殺してもいいのか?」という矛盾を小林さんに指摘されても、「形ばかりの掟に意味などなく、あったところでドラゴン同士が取り決めた掟に人間は適用されない」と語り、小林さんにも容赦なく手をあげる。だが、小林さんを傷付けた上に「神」という言葉(小林さん曰く「神はトールにとってNGワード」)を口走って自分の言動を正当化したことがトールの逆鱗に触れ、徹底的に叩きのめされた(具体的には全身を骨折させられ、角の片一方を付け根からむしり取られた)挙句、記憶を抹消させられて異世界に送り返された。
異世界の牡ドラゴン。調和勢に属する大物であり、「白竜公」の異名を持つ。
人間界の人間
- 滝谷真(たきや まこと)
(CV:中村悠一)
小林さんの会社の同僚の男性。
小林さんの呑み仲間であり、酔った小林さんと執事・メイド関係のオタク話に花を咲かせられる。その際、瓶底眼鏡をかけ語尾が「ヤンス」になる。
本人的には、小林さんは女性として気を使う必要が無いのと共通の趣味を持っているのでウマが合うことから飲みに誘うのだが、トールからは少々誤解されてライバル視されている。
ファフニールを家に居候させてからは、彼をオタク趣味に染めつつある。
- 才川リコ(さいかわ リコ)
(CV:加藤英美里)
カンナのクラスメイト。お嬢様で高飛車な女子小学生。
カンナが転入してきた当初は何かとつっかかっていたが、根は良い子ですぐに仲良くなる。
カンナに対して友情以上の感情を抱きつつある。
(CV:後藤邑子)
自称・才川家のメイドだが、実は才川の姉の中学3年生。
本名は『才川苗(さいかわ さなえ)』。
メイド好きでそのように振る舞っており、小林さんとも気が合う。
- 会田タケト(あいだ タケト)
(CV:下野紘)
16歳の男子高校生で、商店街の駄菓子屋「おぼろ商店」の女店主の孫。祖母の店でアルバイトを始めたイルルのフォロー役として、同じ時間を過ごすようになる。
異世界の人間
- 真ヶ土翔太(まがつち しょうた)
(CV:石原夏織)
小学5年生の男の子。人間界で暮らしているが、実は魔法使いの家系であり、ドラゴンの存在も知っている。召喚の儀式を行なった際、ルコアを喚び出してしまう(厳密には危険な悪魔を召喚しようとしていたため、ルコアが代わりに召喚に応じた)。
そのためルコアのことを悪魔(サキュバス)だと思い込み、彼女の激しいスキンシップに耐える日々を送っている。
- 真ヶ土(まがつち)
翔太の父親で、小林さんが勤務する会社の専務。下の名前は不明。息子や専業主婦の妻・沙織と共に人間界で暮らしているが、その正体は魔法使いであり、アーザードの兄弟子。ダモクレスとも旧知の仲であり、トールの人間界での様子を細々と彼に伝えている。
キムンカムイが率いる軍の軍師を務める、金髪で美形の青年。異世界人の魔法使いであり、翔太の父親の弟弟子。
ある事情からドラゴンを強く憎んでおり、自軍を含めた両勢力のドラゴンを騙して武力衝突を引き起こそうと目論んだ。
人間世界では『浅戸建(あさどけん)』の名で探偵活動をするようになる。