概要
世界征服を企む悪の組織、RX団の女幹部であるブラックジェネラルは正義のヒーロー、ブレイブマンの大ファン。彼女は大好きなブレイブマンと近づきたいがために悪の組織の幹部となり、毎回ブレイブマンにズレてはいるが猛烈なアプローチを仕掛けるも、いつも空回りしてしまう。そんな残念な女幹部が主人公のヴィラン・ミーツ・ヒーローコメディである。
2017年にタテアニメでアニメ化された。
登場人物
主要人物
CV:田中あいみ
RX団の女幹部であり、この物語の主人公。ナイスバディでギザギザな歯が特徴的である。ちなみにブラックジェネラルを直訳すると「黒将軍」となる。正義のヒーロー、ブレイブマンの大ファンであり、毎回彼に猛烈なアプローチを仕掛ける。そして、処女である(重要)。
そのアプローチのやり方が毎回常軌を逸しており、日々ブレイブマンと部下達を悩ませている。また、行動の一つ一つや言動なども奇天烈であり、それらが残念な女幹部たる所以である。反面、嫁性能が高く部下らへの思いやりもあって性格自体は非常に良い。
ただ、20歳前後で幹部に出世していたり、ブレイブマンの攻撃をまともに食らっても平気な顔をしていられるほどの耐久力を持っているかなり優秀な人物。なお、戦闘力も本気で怒らせると野良の怪人を蹴りの一撃で倒すほどの実力を持っていたことが発覚し、ブレイブマンも彼女の事を甘く見なくなった。
他の幹部と異なり特殊能力は持たないが、ブレイブマンへの執念であらゆる障害を乗り越えてゆく。
ブレイブマン
CV:酒巻光宏
ブラックジェネラルに付きまとわれている哀れなヒーロー。見た目が完全にアメコミのコウモリ男であるが、筋骨隆々のたくましい青年であり、正義感が強い。27歳。
なお、素顔は怖すぎてよく通報される。
日々自分にストーカーまがいのことをしてくるブラックジェネラルに手を焼いている。
最初はブラックジェネラルの破天荒な行動に手間取っていたが、最近は軽くあしらうまでに成長した。
ブラックジェネラルのことは苦手ではあるが、嫌ってはいない様子。ちなみにマスクを取るととてつもない悪人相になり、よく警察に職質されたりしている。
ブラックジェネラルに訊かれた「好みの女性」への回答は「強いて言うなら大和撫子」
(この回答に花粉症でグロッキーになっていたブラックジェネラルは更に精神的に致命傷を喰らい、思わず首吊り自殺を考えた)。
RX団
世界の秩序に×(ペケ)を示すために結成された秘密結社。
基地はゴミ山の中にある。常に財政難。
- 戦闘員トリオ
ブラックジェネラルの部下三人組。顔の部分に×のデザインがあしらわれた全身黒タイツの姿をしている。ブレイブマン同様、最初はブラックジェネラルの奇想天外な行動に困惑していたものの、今ではすっかり慣れてしまっている。
徐々に等身が小さくなっている。全員何故かプライベートでもマスクをしている。
-1号
ツリ目の人。リア充を憎んでいるが最近科学者サンと良い感じ。
-2号
丸目の人。気遣いのできる優しい性格。GGちゃんと付き合っている?模様。
-3号
タレ目の人。
- ボス
CV:白石兼斗
フードと仮面をつけている。27歳。強力なサイコキネシスを操る。
部下思いの上司で、特に秘書サンには感謝している様子。
ブレイブマンと互角にやりあえるほどの実力者であり、その振る舞いは余裕すらも感じさせる。
反面、組織の財政難に私物を購入したり会議の予定変更を連絡し忘れたりとブラックジェネラルに負けず劣らずの残念な人でもある。
モデルはファンタスティックフォーのドクター・ドゥームらしい。
CV:望田ひまり
ボスの秘書を務めている女性。23歳。作者曰く、主人公のブラックジェネラルを食らうぐらいの人気キャラらしい。見た目はクールで冷徹そうだが、実際はおしとやかで優しい性格。
他の女性キャラに比べたら胸の大きさは目劣りしてしまうが、決して貧乳ではない。美乳である。
触れたものを爆発させることができる能力を持っており、実力者であることが窺える。
基本は大人しいが、怒らせるとすぐに能力を使うという困った癖がある。プリンが大好き。
- 科学者サン
CV:佳穂成美
萌え袖の白衣にぐるぐるメガネをかけたボサボサ髪のナイスバディな女科学者。24歳。
自身が発明した生物に殺されそうになっていたところをスカウトに来たブラックジェネラル一味に助けられ仲間になった。実に様々な発明品をブラックジェネラル一味に提供するが、その発明品を使った者は大抵ひどい目にあうことに。常に予算が底をつきそうなR×団において研究や発明の活動資金はどう捻出しているのかは不明。ファッションについては無頓着である。
メガネを外すと意外とピュアな瞳をしている。寝る時は全裸派。
- ペケくん
科学者サンが試作した人間の知識と身体能力を付与したスーパーキャット。オス?生意気な性格。
最近ふてぶてしくなった。
- GGちゃん
科学者サン製怪人第1号。19歳。ネガティヴな性格をしている。スタイル抜群の褐色の女性怪人。ゴキブリの能力を持っているため、走るのは早い。本人はゴキブリの能力をあまり快く思ってはいない様子である。繁殖力も強化されているらしいが、本人はそうした話題は苦手としている。安産型。
怪人であること以外は、普通の女子専門学生。
- 黒獅子君
科学者サン製怪人第2号。巨体だか小心者のライオン怪人。もふもふな黒い獣の姿をしている。だが怪力を生かした戦法を得意とし、新人ヒーローを打ち倒し、ついでにブレイブマンをも苦しめた。
元々は虚弱体質で小食でスレンダーな体をしていたが、RX団の募集チラシを見て科学者サンに改造してもらった様子。彼にとっては、体が超人的にでかくなれば、RX団に対して善悪は問わないらしい。意外と常識人でもある。
- くまむーちゃん
RX団のニューフェイスのクマムシ怪人。生物最強レベルの耐久度を誇るクマムシの因子を組み込まれた怪人だが、見た目は眠たげな幼女。眠ることでどんな攻撃も一切受け付けない無敵の状態になるが、よく考えれば何の益にも害にも成らない存在である。
なお本来クマムシは様々な環境には耐えられるが肉体は弱く簡単につぶれてしまう。明らかに素材以上の能力を持つ怪人である。
- Xちゃん
科学者サンによって作られた人造人間。大人状態で生まれたため知識はまだほとんどない。
クリーチャー花の触手を持つ。
荒薔薇(ローグ・ローズ)
エレガントな世界のため世界征服を狙う組織。
アジトは西洋風の屋敷。
- 薔薇姫
荒薔薇の首領。メカクレのグラマーな女性。
秘書さんに惚れている。
- 薔薇霧
幹部の女性。剣の達人。人の話も切ってくる。
薔薇姫への忠誠心は高く秘書さんに嫉妬している。
- 魔・タドール
その名の通りマタドール風の怪人。戦闘能力は非常に高い。
メカ山組
ロボットで構成された極道。ロボットのための世界征服を狙う。
町中に事務所を構える。機械でありながら血気盛んな人物が多い。
- メカ山 重三
組長。脳筋で頭が固い。スーパーロボが理想。
必殺技は「極道スマッシャー」。
- ロボヶ峰 竜己
若頭。組の中では冷静で話しやすい人物。
怪人互助会
自然発生した野良怪人達が集まり自分たちが生きやすい世界を作るため結成された組織。1匹狼の集まりなので新人教育ができまい他、怪人らしい見た目の者が多いため隠密行動に向いていない。工事が中断されたビルを勝手にアジトにしている。
- スライム田中
リーダー。フレンドリーな性格。自身がスライムであることにコンプレックスを持つ。ショック吸収能力をもつがそれ以上の奥の手が無い。
- 鉄子
サブリーダー。互助会では珍しく人間らしい見た目の女性で体を鉄に変える能力をもつ。鬼のような仮面をかぶるが素顔を見られるのが恥ずかしいのが理由。
- バロール
新人。外見は恐ろしいが臆病で礼儀正しい性格。
B・D・S(ブラック・ダーク・シャドゥ)
上記4組織を含めた会合「ヴィランリーグ」を統括するもっとも大規模な組織。行動目的はざっくりいうと「好きに中二病炸裂できる世界を作る」だがトップらしく情報集能力は高い。
- シュバルツ・ファントム
ヴィランリーグトップ。重度の中二病であることや相談無しで勝手な行動をとるため周りからの扱いは悪いが、頭脳・戦闘能力共に高い。
中二病が深まるほど攻撃力が高まる能力をもつ。
- ヴァイス・サラマンダー
側近の女性。サングラスをかけ上半身はビキニ。
唯一中二病ではなく仲間たちに辛辣なツッコミを入れる。
- グラウ・ゴーレム
岩のような体を持つ男性。土を操る。
ファントム同様中二病。
- ヴァイオレット・アクエリアス
ローブ姿の女性。水を操る。
同じく中二病。
- グリューン・ハリケーン
紳士風の男性。風を操る。
やっぱり中二病。
ヒーロー
- 仮面ソルジャー
黒獅子君に敗れるまでは無敗記録を日々更新していた新人ヒーロー。
ナルシストであり、とかく目立とうとする。本名は鈴田中山太郎といい、本人は芋臭い自分の名前を嫌っている。
基本的にヒーローネームや怪人名、通称や愛称などで呼び合う本作において、作中数少ないフルネームの本名が判明している人物でもあるが、敵味方とわず彼の本名を正確に呼んでくれる者はおらず、もともと珍妙な名前を、さらに珍妙に呼び間違えられて絶叫するのがお約束。
オーネストレートをサイドキックにしているが、第一印象の悪さと素行の悪さとその他様々な間の悪さから、彼女からは蛇蝎の如く嫌われている。
- オーネストレート
スタイルのいい女性新人ヒーロー。真面目な性格であり、ブレイブマンと同じく、ブラックジェネラルには苦手意識を持っている。研修生だったがのちに卒業した。
仮面ソルジャーのサイドキックとして現在活動中だが、彼のヒーローらしからぬ言行に愛想を尽かし、時には名前を聞いただけでキレるほど嫌っている。
- ライトニングマン
CV:白石兼斗
ブレイブマンの友人であり、同期のヒーローでもある。さっぱりした性格をしている。
一時会長に洗脳され手駒にされていた。
- シリアスグラス
眼鏡にオールバックといった知的な外見の男性上級ヒーロー。
ブレイブマンからは「頼れる上司」として信頼されているようで、基本的にはできるだけ自分の手で解決しようとする彼が、手に負えない(主に事務系の)仕事を遠慮なく丸投げする珍しい相手。
ヒーロー連盟の騒動の後、不在となった会長の代理を無理やり押し付けられ、強いストレスで今は胃薬が友達。
- インパクト
ヒーロートップ3。着物姿の女性ヒーロー。
非常にマイペースで大食漢。衝撃を操る。
- マシュマロヘッド
ヒーロートップ3。名前の通りマシュマロの頭部を持つ。
外見に反し残虐な性格。
- メタルプリズナー
ヒーロートップ3。脱ぐことができない特性スーツを身にまとう。
スーツを着る原因となったマッド博士を非常に怨んでいる。
- マザー・ジャスティス
ヒーローチーフ。圧倒的なパワーや飛行能力をもつ。
かなりの脳筋で洗脳事件の際活躍できなかったトップ3に制裁を加えた。
- リヒト
ジャスティスの息子で反抗期まっただ中。Xちゃんに一目ぼれした。
「ヒーローでもヴィランでもない、一番おいしいポジション」が理想。
- マーシャルタートル
引退した元ヒーロー。亀っぽい見た目のせいで怪人に間違われるので山奥に暮らしている。かなりのスケベだが人を見る目は確か。
警察の怪人対策課刑事ウサとは古い盟友だが、犬猿の仲。
- オーバー
引退した元ヒーロー。マーシャルタートル、ウサらとは古い盟友で、ヒーロー草創期を支えた偉人であり、トップスリーの一人インパクトの祖母。
孫と同じく衝撃波を操る能力で、普段は小柄な老婆だが能力を使用する時だけスタイリッシュな若い女性の姿になる(原理は不明)
かつての盟友二人や、現役最強ヒーローであるマザー・ジャスティスからも畏怖をもたれている作中最強の存在だが、腰痛に苦しんで入院するなど年齢相応に衰えてもいる。
- カベドンマン
誰かが思わず壁を殴りたくなるほどのやり場のない怒りを抱いたとき、さっそうと現れ体を張って受け止めるヒーロー。コンクリブロック(?)で出来た頭部を「ボクの顔をお殴り!」と差し出し、粉々に粉砕されるのがお約束。作者がPIXIVに投稿していたオリジナル漫画三白サンと山田くんから続投しているが、同作での役回りもだいたい同じ。
クローンジェネラルトリオ
クローンジェネラルのうち欠陥があり破棄される予定だった3人。
脱走に成功するもホームレス生活を余儀なくされる。
- ジェネワン
ブレイブマンと接触した影響でオリジナルそっくりの性格になってしまった個体。
- ジェネツー
ショートヘア。気弱な性格で動作があざとい。
制御不能な怪力を持つ。
- ジェネスリー
目つきが鋭く左目に火傷がある。他の2人より胸が小さい。
喧嘩っ早いが戦闘能力は異様に低い。
かわりに手先が器用で適当な材料で爆弾が作れる。
怪人対策課
ヒーロー協会の信頼が落ちたのをきっかけに組織された警察の特殊部隊。
ゴリゴリの武闘派が揃っており、特殊能力をもたない普通人の警官でもかなりの強面。
- ウサ
兎の能力を持つベテラン刑事。見た目は完全に兎。
ヒーロー連盟設立以前のヒーロー草創期を支えた偉人の一人だが、連盟には参加せず独自の道を歩んでいる。
「ベッタベタな昭和のベテラン刑事」のパロディ的言行をするキャラで、しばしば状況にそぐわない頓珍漢なことを言いだすが、本人は常に大真面目。
マーシャルタートル、オーバーとは古い盟友。
- 赤熱 カエン
熱血漢の婦警。火炎を操る能力をもつが戦闘形態がほぼ裸であるため周囲から痴女扱いされている。
組織
組織名や大きな目的を持たず欲求のまま悪事を働く集団。
「計画は仲間で共有すること」「後片付けはちゃんとすること」が決まり。
- ジェスター
リーダー。犯罪を楽しむ愉快犯。
ジェネラルさんからはその外見や性格から別の危険を感じている。
常に余裕たっぷりの大物悪役風だが、部下であるルヤンデの事を持て余しており、彼女に迫られたときは本気で嫌がる一面も。
- プロフェッサー
マッドサイエンティストで組織のブレイン。
非常にテンションが高い。戦闘能力は無い。
- ルヤンデ
機械部隊長の女性サイボーグ。ジェスターの事を常軌を逸したレベルで病的に愛している。
この性格は改造人間によくある精神不安定の類かと思いきや、実はもともとのモノ。
それを聞いたジェスターは「なんで(アタマを)いじっといてくれなかったんだい」と嘆いた。
- ブレイク
高い耐久力を持つ怪人。1度受けた攻撃には耐性ができる。
ファントムに一撃で倒された。
- ヒーロー協会会長
前任の会長から経緯不明で会長職を譲られ、新たに会長となった男だが実は組織の一員。
洗脳能力があり動画配信を利用して世界征服を企む。
秘書サンを洗脳し手駒にするも、そのことでヴィランリーグを敵に回し計画は失敗、逮捕される。仲間にも内緒で行動したためジェスターに粛清される。