概要
ある一定の職業に従事している人やその仕事に関する契約の当事者に対し、仕事上で知った秘密や個人情報を正当な理由なく開示しないように課す義務。
法律で定められる場合もあれば、企業・団体の内規、個々の契約(秘密保持契約と呼ばれる)で定められる場合もある。法律・契約・内規問わず、守秘義務に違反すれば厳しい処分が下される。ケースによっては懲役刑になることも。
法律の解釈上、仕事上で知った秘密を開示しても良いと認められる「正当な理由」は非常に難しく、不正行為に関する内部告発によって得られる公益と、その人に課せられている守秘義務のどちらが尊重されるかは時と場合による。
エンターテイメントと守秘義務
アニメや漫画・ゲームと言ったエンターテイメントも、守秘義務が非常に重要である。
公開前に内容が分かってしまったら、面白さが半減してしまう作品も少なくないからだ。公式からあえて中身を開示するときも、初見の面白さを削がないように考えている。
もちろん制作サイドとしては、内容を知らないわけにはいかないため、関係者に対しての守秘義務で対応する。
万一にも守秘義務を破ってしまったら、担当者には膨大な賠償請求と、業界で信頼をなくして二度と仕事が来なくなるという運命が待ち構えている。
声優などが自分の担当したアニメの情報をめったに書いたりせず、書くにしてもものすごくぼかしているのは、そういう事情があるからなのだ。
新しい作品の中身を知りたいからと言って関係者に対して質問で突撃するようなマネは慎まなければならない。それは関係者を地獄の底に誘う行為なのだ。