5年ぶりに再会した幼馴染は、今をときめくアイドルグループのメンバーだった!?
しかも俺の許嫁だって…!?
ほっこり笑えてキュンキュンときめいちゃう、ドキドキの二重生活ラブコメ開幕!
(作品ページより引用)
作品解説
竹書房のコミックサイト「まんがライフWIN」にて、2014年11月29日より連載が続いていた大川ぶくぶ氏の作品『ポプテピピック』が、2015年11月7日に打ち切られてしまった。
そして翌2016年の2月18日より、同サイトで連載を開始したのがこの『☆色ガールドロップ』。『ポプテピピック』の作風からは想像もつかない、これまでと様相が全く違う、アイドルもののラブコメ4コマ漫画である。
2017年4月1日にはアニメ化決定が発表され、PVが公開された。
登場人物
いたって平凡な男子高生(左にいる人物が彼)。「何事もほどほどに」がモットーの無気力な性格だが、マネージャーを頼まれてはやるなど、ある意味頼りになる一面もある。恋愛ごとに関しては、過去にトラウマがあって…。
ドロップスターズ
大地の幼馴染。高校2年生。明るくてしっかり者。
大地の高校の後輩。高校1年生。勝ち気で活発な性格だが、寂しがり屋な一面も。そそぐに気があるようで、逆にそそぐが好意を寄せている大地の事を良く思っていないが、赤点の時に勉強を教えてもらった事をきっかけに大地に対しても恋心が芽生えつつある。
大地たちの高校の3年生。少し天然でマイペース。また、相手をからかう事が好きな一面もあり、実際にそそぐから大地との仲を疑われた時は悪ふざけで仄めかすような発言もしていた。
(以上、声優以外は作品ページより一部引用)
その他のキャラクター
大地の母 CV:夏川朋子
大地の母親。夫と共に海外旅行に行くことになり、その直前にそそぐに大地の事を託す。
大地の父
大地の父親。妻と並んでOPの集合絵に登場し、また海外旅行に行く直前に大地に見送られる際も妻の横に台詞無しで出ている。
釈迦小路さん(しゃかのこうじさん)
ドロップスターズのプロデューサー兼メインコンポーザー。アニメ版ではOPの集合絵にのみ登場する。
「ドロップスターズ」のライバルグループの3人組。アニメ版ではOPの集合絵と第4星から登場。
謎の男の子
アニメ版OPの集合絵の中(しずくの左隣)に登場した謎の男子学生。大地と同じ学校の制服からして、大地のクラスメイトか、友達のような感じではあるが、真相は不明である。
大きな犬
アニメ版OPの集合絵に登場した謎の大きな犬。なぜ大きいかや本物か、もしくは着ぐるみかは不明である。
主題歌
「Twinkling star」(第1期)
- 作詞・作曲・編曲 - 吟 (BUSTED ROSE)
- 歌 - ドロップスターズ〔星降そそぐ(小倉唯)、月野しずく(水瀬いのり)、夕陽ころな(上坂すみれ)〕
「Pretty candle star」(第2期)
- 作詞・作曲・編曲 - 吟 (BUSTED ROSE)
- 歌 - ドロップスターズ〔星降そそぐ(小倉唯)、月野しずく(水瀬いのり)、夕陽ころな(上坂すみれ)〕
関連動画
君だけに教えるよ!
(一応、ネタバレ注意)
王道ラブコメ漫画として順当にストーリーを展開しているかに見えた同作だが、第1-5話・1-6話にかけてのシーン(要は連載1回目の5~6ネタ目)で、事態は急展開を迎える。
海外出張に出かける両親を見送った大地は、入れ替わるように台所へ上がり込んでいたそそぐを見て 「だれ!?」とびっくり。5年ぶりに再会した幼なじみを名乗るそそぐ曰く、大地の母から出張中に息子の面倒を見てくれるよう頼まれたという。しかし大地は彼女のことをすっかり忘れている様子。
そそぐはかつて結婚の約束までした事も話に出すが、何も思い出せない大地。
「 私だよ 私!! 」
「 わかんねーよ! 」
「 私だよ 私だよ!! 」
「 だからわかんねーって! 」
(バリィ)
「 私だよ!!!! 」
そそぐの顔を引き裂いて出てきたのは、終わったはずの『ポプテピピック』の主人公ポプ子。
同時に、左上には「ポプテピピック セカンドシーズン」の文字がでかでかと登場。
……そう、この『☆色ガールドロップ』は、『ポプテピピック』復活を演出する壮大な前振りだったのである。
続く1-7話、そこにあったのはもはや『☆色ガールドロップ』ではない。何事もなかったかのように掛け合いをするポプ子とピピ美の姿――クソ4コマ『ポプテピピック』であった。
ページに併記された連載再開の理由は、「 LINEスタンプを作るための画像が枯渇したため 」との事。
なお、ポプ子の化けていたそそぐはともかく、大地については1-7話以降、完全に音沙汰が無くなっている。サプライズの為のフェイクだったとはいえ、とんでもない急旋回である。
月野しずくと夕陽ころなは、この時点では全く登場していなかった。
余談
『☆色ガールドロップ』はあくまでもフェイク(というか『ポプテピピック』の劇中劇と解釈できなくもない何か)なのだが、「まんがライフWIN」の掲載ページの仕様の関係からか、『ポプテピピック セカンドシーズン』のあらすじ・キャラクター欄には、『☆色』の物がそのまま残っている。
2017年4月1日には1話ももたなかったはずの『☆色』のアニメ化が発表され、整備された公式サイトにはなんとPVまで登場(上記の関連動画がソレである)。なお、アニメ版のタイトルは表記の関係か『星色ガールドロップ』に変更された。
……日付からお察しのとおりエイプリルフールネタで、やっぱり実際には『ポプテピピック』のアニメ化という狂気の発表の前フリだった。
例によってポプ子が自ら化けの皮を剥いだものの、アニメ『ポプテピピック』公式サイトと化したウェブページのURLは<http://hoshiiro.jp/>のまま。
『星色』仕様のサイトは別個に残され、そちらの公式ツイート欄には『ポプテピピック』の放送情報が流れてくるという不思議な光景を見ることができる。
その後、2017年4月30日に『ポプテピピック』セカンドシーズンは連載終了。しかし同年の10月には「シーズン3」としてまたもや帰ってきたのだった。
なお、2017年6月21日に発売された単行本『ポプテピピック SECOND SEASON』では、表紙を開くと『☆色ガールドロップ』単行本1巻の扉絵が現れ、ご丁寧にも該当部分が巻頭カラーになっており、『☆色』の各エピソードが掲載された嘘目次まで追加と、さらにパワーアップした状態で初見の読者を困惑させるのに充分な効果を発揮していた。
(ちなみに電子書籍の試し読み部分はこの部分のみとなっているため、もはや何の単行本なのか分からない状態に)
そして……
アニメ版『星色ガールドロップ』
前述の通り、『☆色ガールドロップ』のアニメ版である『星色ガールドロップ』は単なるエイプリルフールの釣りであった。……はずなのだが。
2018年1月、アニメ『ポプテピピック』第1話が放映されているはずの画面に映し出されたのは、『星色ガールドロップ』のタイトルロゴと、ドロップスターズが歌うアイドルラブコメが始まりそうなOP主題歌……あれ、チャンネル間違えたかな?
そそぐ「第1星 君だけに教え(ry」
バリィッ!!
ポプ子「教えねぇぇぇよぉぉぉぉ!!」(CV:江原正士or三ツ矢雄二)
…やっぱり『ポプテピピック』だった。
なお、大地とそそぐの上記のやりとりはアニメ版では行われなかった。
そしてこれで終わりかと思いきや、第1話のED終了後の「次回予告」で再び登場。
私 星降そそぐ!
私がアイドルってことはクラスのみんなに内緒なの!
色々あって退学の危機!?助けて、大地くん!
星色ガールドロップ第2星「ヘルプ、そそぐはアイドル!」
来週も恋にドロップドロップ☆
なお、第1星と第2星のサブタイトルは単行本の嘘目次そのままであった。
アニメ『ポプテピピック』第2話ではOPも本来の「POP TEAM EPIC」となり、『星色ガールドロップ』要素は完全に消えた……と見せかけてスタッフロールに「星降そそぐ 小倉唯」の文字があり、次回予告は本編に全く関係のない『星色ガールドロップ』第3星のものが流れた。さらに前述の単行本の嘘予告とは違い第3星のエピソードタイトルはアニメオリジナルになっていた。
続く第3話以降のアニメ版ポプテピピックも予告だけは『星色ガールドロップ』のものが続投となっており、しかもアニメ『星色ガールドロップ』があたかも実際に放送されているかのように物語が週ごとに進行している体で作られた、事実上のアニメオリジナル作品となっている。
ただし、次回予告だけで本編が無いまま話が進んでいる関係上このままだと、ポプテピピック第11話での次回予告の時点で最終星(最終回)となってしまう為、ポプテピピック最終回ではアニメのセオリーだともう次回予告が無い事を表してしまう…
第2星以降の次回予告では主題歌「Twinkling star」のアレンジが使われている。ただし、第11星の次回予告ではシリアスなアレンジになっている。
そして最終星ではそそぐのソロ曲が…。
次回予告では「星色ガールドロップやれよ」とかのコメントも毎回出ている始末。
また、第7話以降のツッコミどころ溢れる展開やタイトルに対しては「そうはならんやろ」→「なっとる!やろがい!」というやり取りや「は?」というコメントも見られた。
ところが最終星予告の超展開には様々な意味で衝撃を受けた視聴者も多く、「ぶくぶを信じろ」や「(星色)11話ショック」といった語句が誕生、無料公開の1話ではこれらのコメントが書き込まれるなどさながら某アニメであった出来事に似た現象が起きていた。
最終星の先にあったものは…?
ついに迎えたアニメ版ポプテピピック最終回においてあの星色ガールドロップはどうなってしまったのかというと、いくつか予想されてきたポプテピピック最終回の内容の一つに「本編で星色ガールドロップをやる」というものがあったものの、想像の斜め上を常に行くアニメ版ポプテピピックでそんな事はまず無かった。
スタッフロール後のいつもの星色ガールドロップ次回予告はもはやそこには無かったのである。
次回予告だけで進むアニメにとっては、最終星予告そのものが最終回だったのだから…。
※ポプテピピック最終回でのネタバレがあります!
確かにAパートには星色ガールドロップの次回予告は無かった。しかし、ポプテピピックには「再放送」というBパートがまだ残っている。そして、本当の最後であるBパートのスタッフロールのキャストに「星降そそぐ:小倉唯」の名が連ねてある光景が…もしや!?
そしてスタッフロールの後、Aパートに無かったはずの「特報」が表示、あの星色ガールドロップの次回予告が再び現れた。なんと星色ガールドロップシーズン2 「第1星 アイドルか花嫁!選ぶのはどっち?」が発表されたのである。
しかもポプテピピックではなく、星色ガールドロップのシーズン2の特報である。
…本当にそれがあるのかは現段階では十分怪しいのだが、ポプテピピック本放送最終回から1週間後の土曜25:00(正確には日曜午前1:00)はなんと前年に星色ガールドロップのアニメ化発表があったこの日である。。
偶然なのかそれとも…?
そして時は流れて、一年後の2019年4月1日のポプテピピックTVスペシャルで放送された新作第14話で、OP限定だが再び星色ガールドロップが帰ってきた。今回のOPはアスラフィルムが担当している。前回OPとキャラクターデザインが変わったのはその為。…しかし変わったのはこれだけではなかった。
Bパートで驚愕の事態は起こった。なんと突如AC部作画、つまりボブネミミッミに侵食されるといういきなりギトギトの油を飲まされるような悪夢の展開に。そのままOPをジャックされ歌唱まで乗っ取られてしまった。しかもラストで大地とそそぐまで滅茶苦茶濃い外見にされ、タイトルも「火曜ドラマ劇場ワールド HOT SEAL GOLD LOOP」にされてしまった。…どうすんだよこれ。
ちなみに視聴者からは「星色ガールドロップ返せよ!」とのコメントまで飛び出す程の衝撃であった。
オリジナル版とボブネミミッミ版はよく見ると展開の構図は両方ほぼ同じである。ある意味でアスラフィルムとAC部のコラボレーションである。
なお、エピソードタイトルコールや恒例の次回予告は全く無かった。
余談
第1星のサブタイトル時に流れていた曲は番組オリジナルではなく著作権ロイヤルティフリー楽曲販売サイト「Nash Music Library」の『NSF-439-05 ララル・ラ・ルリラ』である(試聴)。
そのため本作以前に何処か意外なところで聞いた人もいるかもしれない。
(例:あんハピ♪のイメージPV(参照)など、その他多数存在)
星色ガールドロップでポプテピピック要素があったのは第1話OPで月野しずくがやっていた「エイサイハラマスコイおどり(のポーズ)」ぐらいしかない。
ちなみにドロップスターズの中で唯一、夕陽ころなを演じた上坂すみれだけはポプテピピック本編でピピ美で出演している。
ポプテピピック本編OP曲「POP TEAM EPIC」とED曲「POPPY PAPPY DAY」の歌詞は実は星色ガールドロップの大地とそそぐの事も暗喩しているのではないかという説も一部で浮上している。
また最終星は再修正の暗喩ではないかとの説もある。事実、大地が行おうとしていた事や最終回のポプテピピック本編はAパートが迎えた結末の修正がBパートで行われている。
なお、アニメ版星色のコーナー監督がTwitter上でお祝い描き下ろしイラストを出しており、それによると最終星はめでたくハッピーエンドで終わったらしきことが窺える。
そそぐ「私だよ 私だよ 私だよ♪」
大地「もう忘れねーし」
また会えるまで 恋にドロップドロップ!
新作OPの冒頭のところをよく見ると日曜6時半のアニメでのEDに出てくるあの家が混じっている。きのことたけのこもあるが…。
一部では最終星で大地が記憶を取り戻す方法をどうやって知ったのかと、新作OPがボブネミミッミに侵食されたのは彼の時間跳躍によって起こった奇跡と弊害ではないかとも言われているが・・・?
コミックアンソロジー
また、同年1月7日のテレビアニメ第1話放送直後に竹書房から『星色ガールドロップ コミックアンソロジー』の発売告知が突如なされ、同月11日にスピード発売されている。
こちらも中身は結局『ポプテピピック』だろう…… と思わせて実はそうではなく、徹頭徹尾「漫画『☆色ガールドロップ』が実際に連載され何巻も発売されており、アニメ版も絶賛放映中である」という体で編集されたアンソロジーで、大川ぶくぶ氏自身も別名義で参加している。
なお、『ポプテピピック』要素は帯や広告ページに至るまで完全に排除されている(広告までもご丁寧に架空のアニメ『星色ガールドロップ』の宣伝である)。
例えるなら「漫画『☆色ガールドロップ』が大人気のパラレルワールドの世界線からアンソロジーだけが時空を超えて飛んできた」といった感じであるため、読んでいると実際に本作が存在するような錯覚を覚えるほど。
すなわち、『☆色(星色)ガールドロップ』は次回予告とアンソロジーだけで成り立つ本編の存在しないアニメ作品だと言える。当たり前だが、このような作品はアニメ界史上初。むしろそうじゃないと困る。
一応、架空の作中劇アニメとして過去にも『げんしけん』内の『くじびきアンバランス』などの例があるものの、そちらは一応きちんと正式にアニメや小説が作られたのに対し、『☆色』はまともな本編が存在していないのに二次創作のアンソロジーだけが発売という点で異彩を放っている。
原作が原作( )のため、アンソロにしても登場人物のキャラ付けの振れ幅が大きい(特に月野しずくは作家ごとにほぼ別人)のはご愛嬌。その中でも、ポプ子・ピピ美に勝るとも劣らない絶対権力者の生みの親さまが描かれたそそぐちゃんはやはりとんでもない思考を持っている…
ただし設定協力として神風動画のクレジットがあり、OPの集合絵に出ていたライバルグループ「デビルボルケーノ」の3人や、プロデューサーの釈迦小路さんなどの基本設定は共有している模様。
もっとも一般的なアンソロジーの例に漏れず「既に原作をよく知っている人向け」のスタンスを保っているため、キャラクター紹介は設定が大幅改変されたパロ系作品のひとつで見ることが出来るのみであり、一部のキャラクターについては我々からするとそこで初めて名前や設定を知ることが出来る(もちろんパロ作品なので設定は怪しいが)という謎な状態である。
エピソードリスト
原作コミック(単行本より)
- 第1星 君だけに教えるよ!
- 第2星 ヘルプ!そそぐはアイドル!
- 第3星 用心棒にご用心!
- 第4星 ランチブッフェ・パニック!
- 第5星 おまかせ!?ころなパイセン!
- 第6星 パパラッチSOS!
- 第7星 しずくの名探偵!
- 第8星 アイドル稼業も楽じゃない!?
- 第9星 火の用心!恋するハートは炎上中!
- 第10星 ペルシャは見た
- 第11星 シンデレラは誰だ?
- 第12星 ナイショのドロップ・サマー!
- 番外編 密着!アイドル24時
アニメ(第1話OPおよび各話次回予告より)
- 第1星 君だけに教えるよ!
- 第2星 ヘルプ!そそぐはアイドル!
- 第3星 大地くんが新しいマネージャー?
- 第4星 デビルボルケーノ登場!二人だけのライブ!
- 第5星 しずくのライバルハート炎上中!
- 第6星 三角関係!?強敵はころなパイセン
- 第7星 部屋が一緒なら、戸籍も一緒に♪
- 第8星 ドロップスターズ、解散の危機!?
- 第9星 あなたに届け、私たちの新曲!
- 第10星 満天のキス
- 第11星 突然の別れ
- 最終星 星降る大地、大切な約束
アニメ シーズン2
- 第1星 アイドルか花嫁!選ぶのはどっち?
公式まとめ
関連項目
星色ガールドロップ……表記揺れ。アニメではこちらの表記。