※警告※
この記事は『崩壊3rd』ストーリーに関連する重大なネタバレを含みます!!
「私は総てを変えます……!」
概説
miHoYoのスマートフォンアプリ『崩壊3rd』の符華(フカ)の変身形態。
5万年の歳月が生み出した、最も旧く、最も新しい律者。
第八律者「符華」
聖フレイヤ学園の生徒・フカ。
彼女の正体は、5万年の太古に壊滅した前文明の対崩壊組織「火を追う蛾」の十三英傑の一人である。
彼女は崩壊獣のコアから生成された「神の鍵」と呼ばれる超兵器の適合者であり、その体内には第八の鍵「渡世の羽」を宿している。
この渡世の羽は前文明で猛威を振るった「識の律者」の律者コアが利用されており、相手の意識に干渉して幻惑することはもちろん、その気になれば相手の精神を打ち壊して生きた屍とすることも可能。また応用で他人の精神に介入して深層心理へ働きかけることも、さらには意識を電気信号に変換することでネットワーク世界へ侵入することさえ可能となる。
そしてもう一つ、彼女は「融合戦士」と呼ばれる崩壊獣のコアと同化したサイボーグ戦士なのだが、その手術の結果として不老不死となった。
仮に殺されたとしても、崩壊獣のコアさえ無事であれば時間をかけて肉体を再生させることが可能であるが、同時にその副作用として一切の記憶の忘却が不可能になってしまった。
一見すると便利な「完全記憶」能力だが、最終的には脳の記憶領域を圧迫し、頭痛などの肉体への負担や精神の混濁を引き起こし、そのまま放置すれば人格が崩壊する危険性をはらんでいる。
この対処として、「火を追う蛾」の主任研究者であるメイ博士により、「渡世の羽」の精神操作を利用して記憶を羽根状のエネルギーとして凝縮して切除・分離し、脳と精神への負担を軽減する手段が提案され、前文明の崩壊後からさらに1万年後、冷凍睡眠から復活した時点からフカは徐々に記憶の切断を始めることになる。
わたしはだあれ?
前章
オットー・アポカリプスによるキアナ・カスラナ(K-423)の第二律者復活計画「シーリン計画」の一環として、フカはオットーの同盟者としてキアナの監視役となるべく聖フレイヤ学園の新入生としてまぎれ込んだ。
そしてオットーの計画通り、キアナは「仲間を得る喜び」と同時に「それを喪う恐怖」を学習し、オットーの計略で第二次崩壊の記録をシミュレーターで追体験させられ、この戦いで戦死した母セシリア・シャニアテを救うもしもの世界を体験することで感情が爆発。同時に彼女に眠る第二律者「シーリン」の意識も覚醒する。
シミュレーターで暴走するキアナを抑え込んだフカは、オットーの指示でキアナを天命本部へと護送。その後、しばらくして聖フレイヤ学園の面々がキアナ奪還に強襲をしかけるが、フカは自身の指導者である無量塔姫子を拘束する。
そして遂にシーリンがキアナの肉体の支配権を掌握し、完全復活を遂げる。
だがオットーの真の狙いは「キアナが学園の誰かが犠牲になる哀しみでシーリンを超越する」ことであり、真相を聞かされたフカは学園の友人たちの命をただの生贄にしか考えないオットーの本質を知って絶望。同時に自分も彼にとっては心願成就の手札でしかないと覚り、裏切られた哀しみと義憤からオットーの野望を阻止すべく襲い掛かった。
しかしオットーは神の鍵「虚空万象」で神の鍵「天火制裁」を模造し、彼女の頭を撃ち抜いた。
律者新生
そして半年後――。
フカはオットーによって回復ポッドに保護されて傷を治療され、意識の回復を待つ状態にあった。
この空白の中、「渡世の羽」を核として第八律者が覚醒する。
ところが「崩壊の意思(GOD)」さえ予期せぬ事態が発生する。
第一の変異は、フカの精神があまりにも堅固だったために、「崩壊の意思」に新たな人格を生み出す隙を与えなかったこと。
そして第二の変異は、フカが「渡世の羽」を操る融合戦士であるために、肉体に記憶のバックアップをセットして万一の事態に備えていたこと。
この二つの不安材料を前に苦慮した「崩壊の意思」は、熟考の末にフカの深層意識に働きかけてまっさらな人格を急造させるという策に打って出た。
こうして生まれたのが、識の律者の新たな人格である。
生まれた律者は、「崩壊の意思」に促されて肉体を眠りから目覚めさせる。
そして回復ポッドの水槽を蹴破り、迎えに現れたオットーを問答する隙さえ与えず殺害。さらにフカの記憶を検索することで戦い方と能力を学習し、天命本部を半壊状態へと追い込んだ。
ところが殺したはずのオットーは予備の肉体を使用して即座に復活し、再び律者の前に現れる。そしてオットーの言に唆された律者は、かつての盟友であったヨルムンガンドの盟主ケビン・カスラナへ自分への仕打ちを糾弾すべく飛び去った。
ところがケビンと邂逅した律者は、彼とのやり取りの中で「過去にこだわる」ことを馬鹿馬鹿しいと感じ始め、「新たなフカ」として自由に生きることを目指し始める。
同時にキアナとその学友ブローニャ・ザイチクが、律者の力を制御するヒントを探して精衛仙人の聖地である太虚山を目指していることを知ると、彼女たちへの挨拶も兼ねて太虚山に結界施して迷宮化し、「渡世の羽」の欠片をばら撒いて自身の肉体の過去を追体験させるというアトラクションを仕掛けた。
私とわたし
しかしながら律者の傍らには、肉体が死ぬ前に残したフカのバックアップ用の「渡世の羽」の一枚(=以前からのフカ)がついて回った。
羽根は律者にその在り方を問い質し、彼女を「人として正しい道」へと導こうとした。
しかし律者は過去の記憶から、人事を尽くして誠実に生きてきたフカの人生を悲劇と看做し、その生き方を真っ向から否定すると共に、力を使って好き勝手に生きることを目指し始める。
その意見から、律者は「どちらが本当のフカなのか」を証明すると言い出し、自分の正しさを示す手段を講じようとする。
このタイミングでキアナとブローニャが太虚山に来訪したため、彼女たちにかつての精衛の弟子の幻影を案内人に据え、太虚山中にばら撒いた羽根を集めさせるアトラクションで二人を翻弄する。
そしてすべての羽根を集め終えたところで、二人の前に正体を現してネタばらし、羽の意識も召喚して二人に「本当のフカはどちらなのか」を問うた。
当然ながら、キアナとブローニャは委員長として接してきた羽根の人格を選択。
それに不満を表した律者に対し、キアナは機転を利かせて「自分と共に委員長の軌跡をなぞらせる」ことを提案し、律者はその提案に乗って再び幻境を作ってシミュレーションを開始する。
だが律者は何事も力任せで解決しようとするため徐々に理論に破綻をきたし、ついにボロを出して駄々をこね始め、羽根を自身から切り離してキアナたちに突き出した。
そしてキアナを幻境へと引きずり込み、自分こそ新しいフカであることを示すため一対一の勝負を仕掛ける。
キアナは羽根の援護を受けながらも、律者と互角の戦いを演じて律者を精神的に追い詰める。
一進一退の攻防を繰り返す中で、とうとう痺れを切らせた律者は「渡世の羽」の定形出力【太虚剣心】を発動。対するキアナもフカの教えを結集し、空の律者の力を加えて太虚流武術奥義【太虚剣心】で迎え撃つ。
そうして律者に引導を渡したキアナだが、羽根は決着の瞬間にキアナから離れて律者の意識を封印するための人柱になる道を選んでキアナを幻境から追い出す。
この結論に「もう二度と大切な人を犠牲にしない」と誓ったキアナは反発し、幻境の深層へ向かって飛び込み、フカの背負う過去と哀しみを全て受け止め、羽根=フカと一緒に生きていくことを力強く諭して現実へと二人で帰還した。
帰還の寸前、フカは勝負に負けた律者と語り合った。
負けてしょげ返り、へそを曲げる律者にフカはもう一度これまでの生き方を貫いてみることを宣言する。
律者はフカの肉体を離れ、好き勝手に生きることを宣言。それは「崩壊の意思」に生身をさらし、敵の手に落ちる危険行為だったが、自分の強さを信じる律者は出ていくの一点張りでフカの説得には応じなかった。
別れの間際、再び互いの道が交わることを祈り、フカは律者を見送ってキアナたちの元へと帰った。
性格
知に明るく大胆不敵な点はフカと共通するが、一方で何事も力任せで傲岸不遜なところは違っている。
……と言えば手強そうだが、実態はわがままでやんちゃな幼い子供そのもの。
フカの知識と過去の記憶を掌握しているため、知識と理論については人一倍強い一方、それは単なる「本で読んだ知識」程度の習熟度しかないため、実感を伴わず理詰めで問い質していくと徐々にボロを出し始める。
また非常に悪知恵も働き、気分屋で自分の楽しいことを優先するなど、本質はガキ大将そのもの。
知恵比べで勝てないと判ると、ちゃぶ台返しをかまして駄々をこねた挙句、力で証明しようと喧嘩を売ってくる。
相手が文句を言ってくれば屁理屈をまくし立てて煙に巻き、相手の怒りの感情を有耶無耶にし、隙を窺って遁走をかます。
おどれは斉天大聖かい。
能力
あらゆる存在の意識を操作・掌握し、その認識や精神を意のままに操る。