火を追う蛾とは、miHoYoのスマートフォンアプリ『崩壊学園』、及び『崩壊3rd』に登場する組織である。
概要
作品によって構成員や組織のあり方は異なるが、命を賭して崩壊に抗い続けている点は共通している。
『崩壊学園』における「火を追う蛾」
第三次崩壊によって誕生した律者により人類文明が壊滅し、最後の抵抗を試みるべく結成された反崩壊レジスタンス組織。
地下駅を改造した基地を本拠として極東の生き残りが集まっている。
メンバー
かつてネゲントロピーの一員として活動し、現在では火を追う蛾の実質的なリーダーとなった少女。
ブローニャの右腕であり、彼女の『妹』。
明るいムードメーカーであり、前線で果敢に戦う戦士。
記憶を失った主人公。
崩壊した世界で生き残ってきただけあって、新人でありながらかなりの実力を持つ。
外部調査を行い、崩壊状況の監視と基地の補給に使える資源の捜索をする灰蛾部隊の隊長。
動力炉の損傷で飛べなくなった軌道戦艦ハイペリオンの艦長でもある。
聖フレイヤ学園時代の面影は消え、崩壊を憎む鬼と化している。
臆病なメカニック。
メカニックなのに危険な場所へ引きずり出されることが多い。
男勝りな衛生兵。
本名はエミザ・レイだが「可愛いから」という理由でエミザと呼ばれることを嫌う。
その他の登場人物
世界を滅ぼした律者。
九霄の夢に現れる。
世界を滅ぼした律者。
完全に崩壊の使徒と化しているが、キアナを守るために彼女のそばにいる。
かつて聖フレイヤ学園の学園長だった少女。
律者となった教え子たちと戦うことができず、ブローニャたちを置いて一人逃げた。
以降は長空市の廃墟で生活している。
『崩壊3rd』における「火を追う蛾」
5万年前の前文明において、崩壊現象と戦った対崩壊組織。
劣勢の中で勇猛果敢に崩壊に抗い続けたが、それ故「見敵必殺」の思想に凝り固まっていった事が仇となり、侵蝕の律者によるサイバー攻撃で文明の崩壊が決定的になってしまう。
その状態から建て直せないまま終焉の律者との戦いに敗れ壊滅し、残った人々は世代の人類に望みを託すべく冷凍睡眠に入った。
既に滅び去った存在であるが、ヨルムンガンドがその系譜を受け継いで活動しており、前文明最強の戦士であるケビン・カスラナによって率いられている。
メンバー
前文明最高峰の頭脳を持つ女性。
最終的に火を追う蛾の実質的なリーダーとなるが、支配の律者との戦いで崩壊に侵されており、病床から指揮をしていた。
月での決戦の後、ケビンが帰還する前に死亡した。
前文明で作られた人工知能であり、メイ博士の友人。
終焉の律者との戦いの後にとある計画を実行し、陰ながら現文明を支援していた。
メビウス博士の助手。
博士の唯一の理解者であったが支配の律者として覚醒し、討伐された。
彼女の死後、メビウス博士によってクラインをモデルにした武装人形が製作された。
前文明が滅んだ後、武装人形は5万年の間古の楽園のメンテナンスを行っていた。
痕
火を追う蛾の古参の戦士。
ブランカとの間にグレーシュを授かった。
融合戦士にもなり頼れる兄貴分として戦っていたが、第八律者によってブランカが殺され、失意の中第九律者との戦いで戦死した。
ブランカ
メビウス博士の元助手。
痕と婚約しグレーシュを授かる。
しかし第八律者のミームウイルスに感染したことで死亡した。
メビウス博士の助手だった双子。
基本的に仕事はサボっていたのでその分クラインが働くことになった。
最終的にメビウスが第十二律者を使った実験を行ったことで彼女のもとを離れ、華とともに火種計画の執行者となる。
エイマー
千劫の副官。
何故か千劫の命を狙っており、そこを気に入られて千劫自身に副官に選ばれた。
毒蛹にも所属していたが支配の律者となり討伐された。
アーウィン
噂好きの男。
火を追う十三英傑
約束の惨劇で生き残った融合戦士13人をエリシアが招集した集団。
火を追う蛾の上層部はこれを認めることはなかったが、彼らの活躍は人々の心に残り、英傑と称えられた。
階位が存在するが、あくまで指標的なものでしかなく、全員がほぼ対等な関係にあった。
ある人物曰く「ヒーローになれなかった13人」。
第一位「救世」ケビン
僕たちは ヒーローにならなければならない
融合した崩壊獣:パールヴァティー
冷気を操る能力を持つ前文明最強の戦士。
体温がマイナス30度となったがその心までは凍りきっていない。
現文明ではケビン・カスラナとしてヨルムンガンドを率いており、聖痕計画の執行者としての役目を果たそうとしている。
第二位「真我」エリシア
これほど美しい花は 咲く前に枯れるべきじゃない
融合した崩壊獣:大自在天
十三英傑の副リーダーであり、「古の楽園」の案内人。
花のように美しい少女であり、人々に愛されていた。
第十三律者の一件で死亡したが、彼女の行動は残された者たちに大きな影響を与えた。
第三位「戒律」アポニア
「私が 哀愁の城へ入り…… 私が 永劫の苦に堕ちる」
融合した崩壊獣:ミトラ
慈悲深く憂いを帯びた美貌を持つ心理の誘導者。
「至深の処」と呼ばれる場所で過ごしており、人々からは恐れられているエリシアの友人。
生まれながらにして運命を『糸』として認識できる能力を持ち、エリシアの死後に自身を古の楽園に溶け込ませた。
第四位「黄金」エデン
時が残り続け 星々が永遠に輝きますように
融合した崩壊獣:ヴォウルナ
前文明時代の世界的な大スター。
エリシアの親友であり、歌も服のデザインもこなす資産家。
前文明が滅亡した後、崩壊した世界で歌い続け、運命を共にした。
第五位「螺旋」ヴィルヴィ
聞いて 噛み合う歯車の喝采を
様々な人格を持つ天才発明家。
人を驚かすことを快感とする自称「魔術師」。
月での決戦でムーライトスローンを使用するが、終焉を倒すには至らず死亡した。
第六位「鏖滅」千劫
彼らの死には 「意味」がなきゃいけない
融合した崩壊獣:非天
仮面を被り、常に怒りを漲らせる屈強な戦士。
彼が戦い続けるのは、過ぎ去ったものが忘れられないようにするため。
毒蛹にも所属していた。
月での決戦でエイマーのコアを使った軒轅剣を使って終焉に挑み死亡した。
第七位「天慧」スウ
心ひとつで存在し 意識ひとつで変わる
融合した崩壊獣:マーユーリー
達観した視点を有する善良な青年医師。
『覚者』の名の通り十三人の中で最も多くの知識を持つケビンの親友。
現文明では先行者の一人として活動していたが、意見の違いからケビンと決別。数千年後、現文明の人々に希望を託し、自分は謎の上位存在と対峙する。
第八位「刹那」サクラ
刹那 森羅断絶
融合した崩壊獣:夜叉
極東出身で毒蛹の暗殺者。
暗闇に身を置いていても、その心には温かさがある。
第十二律者となった妹と対峙し、相討ちという形で引導を渡した。
第九位「旭光」コズマ
長い黒夜でも 旭光は常に明るい
融合した崩壊獣:ヴィシュヌ
頭に四本の角、背に翼を持つ異形の少年。
寡黙で不愛想だが、本質は多感で聡明。
月での決戦で死亡した。
第十位「無限」メビウス
わたしたちは 「人類」とは何かを再定義する
融合した崩壊獣:シェーシャ
天才科学者にして、最恐のマッドサイエンティスト。
しかしその本質は素直になれない女の子。
前文明の滅亡後、危険な『綱渡り』を行い消息を絶った。
第十一位「群星」グレーシュ
見て 私たちの色 ここに残ってるよ
幼い容姿と純真な心を持つ少女画家。
人との『色』を絵の具にする不可思議な感性を持つ。
現文明では宇宙船に乗り方舟計画を執行していたが、突如として連絡が途絶えた。
第十二位「浮生」華
人生というものは、失敗を経て成功するものです
融合した崩壊獣:迦楼羅
故郷を崩壊で失い、努力と信念で戦士へと変貌した少女。
心優しく、何度傷ついても崩壊に立ち向かう覚悟を持つ。
現文明では火種計画の執行者として活動していたが、ある一件をきっかけに火種計画を放棄し、「精衛仙人」と呼ばれるようになる。
後に死者の復活を目論む愚者と出会い、戦乙女「フカ」として崩壊の戦いに身を投じる。
第十三位「空夢」パルドフェリス
人生は結局「空夢」みたいなものだ
気まぐれで気楽な商売人。
対価を払えばあらゆる品物を「仕入れ」てくる十三英傑最弱。
月での決戦で確実に死ぬ計画を行い死亡した。
※フェリスのみ公式紹介無し
関連技術等
融合戦士
メビウスが発案した超人を作る技術。
崩壊獣の遺伝子を適合者に埋め込む超変手術を行い、人類を超越した戦士を作り出す。
成功率はあまり高くなく、多くの犠牲者を出したが後述のMeta-Morphによって改善される。
Meta-Morph
神の鍵
律者コアを利用して製造された超兵器。
詳しくは当該記事で。
聖遺物
武装人形
人類の犠牲を減らすため、ムー大陸で製造された自律機械人形。
詳しくは当該記事で。
