わたくしはただ、ステージに立つ歌い手、
観客たちのために輝く光に過ぎない。
プロフィール
概説
Ver5.7「深罪の歌」にて実装された十三英傑の一人。
序列は第四位、刻印は「黄金」。
かつてはモデル、芸能人、音楽家、ブランドオーナー、デザイナー……などと言った世界のスーパースターだった。
人類のために希望をもたらすために融合戦士となった彼女は、貴族のような立ち振舞いで楽園の来訪者をもてなす。
人物
穏和で鷹揚な佳人。
赤みがかった長い黒髪に、豊満な肉体美をドレスで包んでおり、その片手にはよく盃を携えている。
慈愛に満ちた瞳と微笑を絶やさず、何処か超然とした風体は、清楚さと妖艶さの絶妙なバランスを醸し出し、女神のような印象すら感じさせる。
5万年前におけるトップエンターテイナーだけあって、円熟した人間性を備えており、十三英傑内でも彼女を露骨に避けようとする人物はほとんどおらず、組織内の仲介人として火を追う蛾の人間関係の鎹となっていた。
特にエリシアとは、公私共に通じ合える親友であり、彼女を「エリ」と呼び慕っている。
またエリシアを通じてアポニアとも交友が深く、己の特殊能力に臆せず向き合ってくれるエデンは、アポニアにとってエリシアに並ぶ心の支えでもあった。
一時代の頂点を極めただけあって巨万の富を築いており、火を追う蛾の資金源&広告塔として重要な立場にあった。
しかし当人は数々のコレクションを保有しながらも、物欲に薄いところがあり、親しい間柄には気前よく金品を差し出し、喜ぶ姿を見て満足していた。
果てはパルドフェリスの泥棒癖にさえ寛大に対応し、多少の宝飾品が盗まれたとしても笑って見逃していたようである。さすがにこの人の好さゆえ、パルドフェリスも物をくすねる際には、出来るだけ無難な品を選んで持ち去っていたらしい。
一方で、作中最強クラスの酒豪。
そのレベルは、艦橋(トップ画面)で交流している中で、夜明け前にログインしているとその時間までずっと飲み続けていたという、姫子の比ではない領域にいる。
おまけに酔いが回ると、少々悪戯好きな面が顔を出すらしく、その被害は主に酒の弱いメビウスが被っていた。
経歴
両親ともに音楽家であり、幼い頃からクラシック音楽の英才教育を受けて育っていった。
しかしある時から、クラシック音楽の格式張った価値観に徐々に窮屈さを覚えるようになり、両親の強い反対を押し切って大衆音楽の門を叩き、持ち前の音楽性と歌声でトップシンガーの道を駆け上っていった。
程なくしてその美容にも注目が集まり、やがて演劇やファッションの世界にも手を伸ばしていき、様々な事業で成功を修め、世界最高峰のエンターテイナーとして誰もが知る存在になっていった。
この頃、まだ世界を旅していたエリシアと知り合い、彼女の屈託ない人柄に魅了され、お互いに友誼を深めていった。
だが世界はやがて、「崩壊」という牙を人類に突き立て、時代の寵姫たる彼女にも容赦なく襲い掛かった。
彼女もやがて「火を追う蛾」の一員として参画し、融合戦士となって最前線で戦い始める。
戦いは熾烈を極め、文明の栄華は容赦なく蹂躙されていった。
彼女の故郷であるムー大陸も、岩の律者の生み出した疑似ブラックホール現象で消滅し、さらには第十「約束の律者」によって「火を追う蛾」も壊滅的な打撃を被って後退を余儀なくされる。
そして「十三英傑」結成後、第十二「浸食の律者」によって残存戦力にすら致命的なダメージを与えられ、直後に親友のエリシアもある経緯からこの世を去ってしまった。
終焉の律者との最終決戦に敗北した人類は、「聖痕計画」「方舟計画」「火種計画」の3つの計画を発動し、次代の人類に未来を託すことを決断した。
ケビン・スウ・華・グレーシュは、それぞれの計画遂行に当たって長い眠りに就く道を選んだ。
だがエデンだけは、文明と時代に愛された者として、人類の終焉を見届ける役を自ら請け負い、前文明の最期を看取りながらこの世を去った。
能力
学芸おいて多様な才能に恵まれ、その才は武の面でも開花した。
融合戦士として崩壊獣「ヴォルウナ」の力を得て、音律に崩壊エネルギーを乗せて広範囲の敵を攻撃することが可能。
劇中で彼女の詳細な戦闘能力を知る機会は少ないものの、経済力を含めての序列四位とはいえ、決して彼女の実力が単なる資金力や発言権によるものでないことは確かである。
ゲーム上での性能
黄金・光輝の歌
虚数属性・A級・雷元素のサポーター。
武器は「二丁拳銃」。
「補給」によるガチャだと、現状ではピックアップ期間を待つことになるが、ショップで「戦乙女の欠片」を買い集めることで簡単に入手できる。
味方全体に対してEPを供給し続けることができ、必殺技で一定範囲にフィールドを形成し、雷元素攻撃の威力を増幅させつつ、攻撃で獲得できるEP量を増幅させることができる。
KPゲージが2段階操作になっており、半分まで充填した時点で一度攻撃ボタン長押しによる分岐攻撃を発動させる必要がある。ゲージMAX時に分岐攻撃を発動させることでモーションが変化し、ゲージが空になるタイミングでボタン長押しを止めることで、さらに攻撃が発展してEPを大幅に獲得できる。
自身はあくまでサポーター性能に寄っておりアタッカー向きではないものの、虚数属性のアタッカーがいない場合に臨時でメインアタッカーを張れる程度の地力は持ち合わせている。
またモチーフ聖痕は、時間こそかかるが「万象虚境」でアイテムを獲得することで製造可能であり、凡その雷元素アタッカーとも噛み合わせも良い。
関連人物
十三英傑の序列二位であり、英傑の発起人。
公私に渡る親友であり、お互いの人生に大きな変化を及ぼし合っている。
「古の楽園」においてもその関係は変わらず、芽衣の到来によって始まった楽園の崩壊においても、その解決において重要な鍵をエリシアから預かっていた。
十三英傑の序列三位に当たるカウンセラー。
「人の心を読み解き、発言によって誘導する」特異能力を持つ一方、その力の使い方に苦悩する彼女とエリシアを通じて交友を深め、エリシアに並ぶアポニアの大切な理解者となっていった。
時折、エリシアと共にティータイムや細やかな酒宴を催し、アポニアの心をほぐす意味で彼女を好く持て成していた。
十三英傑の序列十位に当たる科学者。
英傑の記録を保存する仮想空間「古の楽園」は、本来エデンが持っていた「黄金の庭」を媒体として使っており、メビウスがそれを現在の「古の楽園」へと大きく改造した。
エデンに対しても居丈高な態度を崩さないが、関係は良好。酒が入ると途端に面白おかしい状態になるため、たまにこっそりと宴の席で彼女の飲み物に酒を混入させていた様子。
ヨルムンガンドの幹部であり、かつての「古の楽園」の来訪者の一人。
それなりに楽園の深部までは辿り着いたものの、楽園からの洗礼を断り、そのまま立ち去った。
しかしエデンとはその後も交友を続けており、時折エデンの元を訪れては、地上世界で手に入れた高尚な品々の鑑定を依頼しに来る。