概要
CV:加隈亜衣
迷宮都市オラリオにある巨大製薬系派閥・【ディアンケヒト・ファミリア】の団長であるヒューマンの少女。19歳。
二つ名は【戦場の聖女(デア・セイント)】。
結構な古参で、ファミリアには11歳の頃からすでにいたらしい。
ステイタスはLv.2と登場人物達の中では低めな方だが、高位の治癒魔法の使い手であり都市最高の治療師(ヒーラー)として、その名を轟かせている有名人。その実力は蘇生の1歩手前の治療まで可能とのこと。
冒険者達からは、二大治療師(美少女)の名目で『銀の聖女』と呼ばれている(もう一人は【フレイヤ・ファミリア】のヘイズ・ベルベット)。
本編にも登場しているがあまり出番はなく、現段階では外伝『ソード・オラトリア』の方で活躍している。
人物像
白銀の長髪が特徴的で、喜怒哀楽は少なく基本的に無表情な人物で、その風貌から聖女と呼ぶ人間もいるという。常に大人しく物静かな女性だが、「全ての傷を癒す」という信念から怪我や病気など医療関係の事となると、態度が一変する。そのため、重傷患者に対する扱いは厳しく、無茶な冒険の結果、重傷を負ったのに後の戦闘に参加したベル・クラネル(オラリオの存亡に関わっていたため、止む得ない訳だったが)やその重傷者のベルに対して(リューの思わぬハプニングによるものだが)暴力を振るったヘスティアとリリルカ・アーデにガチギレした事もあり、「今度言うことを聞かなかったらベッドに縛って拘束する」と怒りを見せながら厳重注意するといった一面もある(追い出すと言わないあたり、彼女らしい性格も出ている)。
傲慢で性格の悪いことが有名な主神ディアンケヒトに対しては特に文句を言わずに付き従っており、ディアンケヒトもアミッドには多大な信頼を寄せているようで、ファミリアの運営をほぼ全て押し付けている。
ディアンケヒトがミアハを一方的に敵視し、【ミアハ・ファミリア】に法外な借金を掛けているため、ナァーザ・エリスイスからは借金等の事情で嫌われており、ファミリアの悪口を言われたり正面から文句を言われたりしている。しかし、お互いに腕は認め合っているのか、彼女と共にベルの治療に当たったこともあり、またアミッド本人は恨まれても仕方ないとして彼女からの敵意を受け入れている。一方、ミアハの方はナァーザと違い、彼女にトラブルを吹っ掛けるナァーザを諌めたりしており、『メモリア・フレーゼ』のイベントでは彼に対して想いを寄せているような発言をしていた。
【ロキ・ファミリア】とは金銭が絡むが、お得意様として良好な関係を築いており、アイズ・ヴァレンシュタインやヒリュテ姉妹とは金銭関係抜きの数少ない友人でもある。
本職は治療師であることから基本ファミリアで仕事をしており、迷宮(ダンジョン)に赴くこともあまりなく、単体としての戦闘能力もほぼない(Lv.2なので、下級モンスターを蹴散らす程度の力はある)ため、彼女が戦う姿を見たものも少ないという。しかし、概要欄にあるように治療師として最高位の実力を有しており、治療能力に関しては都市最高の魔導士とされるリヴェリア・リヨス・アールヴでさえ太刀打ちできないとされている。また、発展アビリティ『神秘』の数少ない所有者でもあり、やはりと言うべきか主に治療や解呪関係のアイテムを制作している。
全てを癒すと言われる回復魔法で常にパーティを支え、対階層主の戦線をたった一人で保ち、根負けさせたという逸話から【戦場の聖女】という二つ名を与えられている。
外伝『ソード・オラトリア』では、【ロキ・ファミリア】の人造迷宮クノッソス攻略戦に同行し、彼女の活躍とその実力が描かれた。
『魔道』の発展アビリティを習得していないにも関わらず、魔法円(マジック・サークル)を展開させ、闇派閥による攻撃量を上回る回復速度でパーティを治療し続けるという驚異的な能力を見せつけ、敵味方問わず驚きを隠せずにいた。「自分がいればアイテムの消費を気にする必要なない」、「補給無しでもダンジョン20階層相当の道程なら維持できる」と豪語し、その言葉を聞いたフィン・ディムナはディアンケヒトが許すなら、次回の遠征に本気で同行してほしいと頭をよぎらせた。
呪術師(ヘイサー)であり、ダイダロスの子孫のバルカ・ペルディクスとは、彼の作った呪道具(カースウェポン)の対策に身を投じた時から因縁を感じており、彼が『バルカの怪物』に変貌し、それがまき散らす呪いの体液を目にしたことで、呪道具の生産者であることを確信。その呪いを断ち切るべく自ら前線に立ち、『バルカの怪物』と対峙する。呪詛を受けて苦しみながらも、自身の魔法を解呪作用のみに絞り、『バルカの怪物』の呪いを完全に消し去りさせることに成功。周りが静寂に包まれる中、機能を停止させた呪術師の成れの果てに黙祷を捧げた。
OVAにて、彼女が入った後の残り湯には天然温泉並みの効能があると明かされ、ディアンケヒトが金儲けに使っていた。
『メモリア・フレーゼ』では、真剣な態度でおかしなことを言う場面が多々ある(主に「真夏の恋の冒険譚」など)。
また、ファッションに無趣味らしく、行きつけの服屋が彼女の事を思って女性らしい服に仕立ててるらしい。
作者曰く「色々設定があるキャラ」らしく、今後もちょくちょく活躍する予定とのこと。
ステイタス
Lv.2
発展アビリティ
- 神秘
神の十八番である『奇跡』を発動させ、魔道具を制作することが可能となるレアアビリティ。オラリオの中でも、所有者は5人に満たないとされている。彼女の場合、医療関係の魔道具を多く作っており、作中では自身の血を媒介に呪詛や呪道具の効果を打ち消す対専用呪詛(アンチ・カース)の秘薬などを生成していた。
魔法
- ディア・フラーテル
詠唱式:【癒しの滴、光の涙、永久の聖域。薬奏(やくそう)をここに。三百と六十と五の調べ。癒しの暦(おと)は万物(なんじ)を救う。そして至れ、破邪となれ。傷の埋葬、病の操斂(そうれん)。呪いは彼方に、光の枢機へ。聖想(かみ)の名をもって——私が癒す】
傷の治療、体力回復、状態異常及び呪詛の解除と比喩ではなく、文字通り全てを癒すとまで言われる最上位の全癒魔法。五Mの範囲内に純白の光輝が立ち上がり、光を受けた者に例外なく回復を行うことが出来、その効力は万能薬(エリクサー)を超えるとされる。
また回復、解毒、解呪の三種の効果を一種類ないし二種類と、任意で効力を選択することも可能。余分な魔力消費を抑えることや、一種類の効果を高めるといった万能性を持つ。『バルカの怪物』戦では解呪の効果のみを選択し、砲撃にも見合う出力で呪詛を完全に消滅させた。
関連タグ
ディアンケヒト・ファミリア ディアンケヒト ソード・オラトリア
宮藤芳佳(ストライクウィッチーズ):作中最高峰のヒーラー繋がり。しかも、実家が診療所という筋金入り。ちなみに加隈女史は、宮藤とは別のチームで主人公を演じていた。
剣の乙女:スマホアプリ『メモリア・フレーゼ』で、ゴブリンスレイヤーとのコラボイベントにて彼女のコスチュームを入手できた。