概要
CV:内田雄馬
ゲッターロボ第四世代、ゲッターロボアークのパイロット。初代ゲッターパイロット流竜馬の実の息子である。19歳。好物はコンビニのおにぎり。
長年ゲッター線に晒され続けた父の影響によりDNAレベルでゲッターの影響を受けた強靭な肉体の持ち主で、暴漢にナイフで刺されても物怖じせず「こんな傷はツバでも付けときゃすぐ治っちまう」と豪語するほど。当然ゲッターパイロットとしての先天的な才能は凄まじく、人呼んで
「ゲッターの申し子」。
顔立ちもさることながら苛烈な性格もかなり受け継がれており、神隼人をはじめ在りし日の竜馬を知る人物の殆どが拓馬にその面影を見ている。
血の気が多く、特に対照的な性格のカムイなどからはバカ呼ばわりされることも多い。その一方で柔軟な思考も持ち合わせており、要所要所で会話相手にカマをかけたり大胆に裏をかくなど抜け目のなさも見え隠れする食えないヤツ。情にも篤く、意外と思いやりもある。
生い立ち
流竜馬と、押しかけ女房であった内縁の妻(原作では名称不明だったがアニメでは流りょう)の間に生まれる。父は彼が生まれる前に恐竜帝国との最終決戦で真ゲッターに乗り込み宇宙へと飛び去った為会ったことはなく、母によってやや誇張気味な父の武勇伝を聞かされつつ、父の遺した空手道場にて女手一つで育てられるという少年時代を過ごした。
かなりのボロ道場だった為門下生も少なく生活はかなり困窮しており、加えて母の教育方針もあって常に質素な食生活を送っていた。その点に関し不満をこぼすことこそあったものの、母とはひっそりと仲良く暮らしていた模様。
また、第1話でコンビニから物資を強奪しようと店を襲撃していた暴漢に対して「こんな世の中だからこそ金はちゃんと払おうぜ」と説教しており(なお当人達はその後でちゃんと金を払って買い物をしている)、粗暴に見えて結構社会的道徳や礼節を重んじている一面があったり、上記のように思いやりや思慮深さも持ち合わせていることもあって、ファンからは拓馬の人柄について母親の教育が良かったと評されることもある(実際劇中でも拓馬に対してかなりしっかりと食事作法の指導を行っている)。
ある時、道場にゲッター線の研究機関を名乗る一団が来訪。ゲッターのパイロットとしてゲッター線を浴び続けた竜馬の息子を研究したいと母に接触する。それをキッパリ拒否した母であったが、その瞬間相手は本性を現し、抵抗する母を追い詰めた末に殺害し道場に放火。
彼らが訪れた時に何かを察した母によって事前に床下に隠されていた拓馬は辛うじて敵の目を逃れることに成功。母の仇である一団のリーダーの顔をしっかりと頭に刻み込み、復讐を誓いながら逃亡した。
逃亡の最中、かつて父と共に戦ったグリーンアース教の教祖タイールの弟・山岸獏率いる僧侶集団に保護され、以来獏と行動を共にするようになる。
その後、19歳となった拓馬は母を殺した一団の手がかりを掴むべく、獏と共に彼らが自称したゲッター線の研究機関・早乙女研究所を目指す。
その道中、獏の予知能力に導かれ、敵との交戦でパイロットが死亡し墜落してきたゲッターD2と遭遇。研究所に近づく好機を得たと意気揚々で搭乗し、初めてにも関わらず本能でゲッターロボを使いこなす。
あまりの才能に機体の性能が追いつけなくなるという事態が起こるが、カムイ・ショウが単独操縦する最新機・ゲッターロボアークとの共闘で敵を撃破。その姿に竜馬の面影を認めた研究所司令官・神隼人に目を付けられ、獏と共に研究所に招かれる。
そして隼人にカムイ、獏と共にアークのパイロットとして見出された拓馬は、母の仇と巡り会う機会を探る為、人類とゲッターの未来を賭けた戦いに身を投じていくこととなる…。
余談
なお内田雄馬氏の姉である内田真礼女氏はロボットガールズZにてゲッターロボの擬人キャラクターであるゲッちゃんを演じている。
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アニメ版における結末
第11話では演出が漫画版と大きく変わり、マクドナルドらアンドロメダ流国に与していた百鬼帝国の残党がウザーラに搭乗して攻撃を仕掛けてきたため、潜入のために別行動をしていたカムイを欠いたまま獏との2人乗りで交戦することになる。
本来はアークよりも遥かに強いはずの未来のゲッター軍団ですら一蹴するほどの圧倒的な戦闘力を持つウザーラに苦戦するものの、最後はアニメオリジナルの必殺技アークシャインボンバーによって打ち倒すことに成功した。
その後敵が自爆目的で仕掛けたスターボーダー(転移システム)の暴走に対して、一か八か飛び込むことを選択する。
続く第12話では、アバンで突然、漫画版ラストシーンに倣って左腕を失うなど半壊した状態のアークに乗り、カムイの乗るバグと対峙する場面が映される。
同話の本編においては、前話のスターボーダーによる転移の後にゲッターエンペラーによって回収され、エンペラーの内部で父・竜馬の意識と邂逅する。その後未来を変えることといずれ拓馬の助けになることを予知してエンペラーに残ることを決意した獏と別れ、自身は戦いの行く末を見届けるために地球へ帰還することを決める。
しかし続く第13話(最終話)で帰還を果たした拓馬が目にしたのは、エンペラーが出現する未来を変えるべく人類を根絶やしにするため、カムイ率いる恐竜帝国が仕掛けた総攻撃によって変わり果てた地球の姿だった。
カムイの行動に驚愕し強いショックを受けつつも、彼を止めるために1人乗り状態のアークで急行してバグと対峙し、戦闘に入る。バトルショットカッター、ゲッタービーム、サンダーボンバーを次々使用するも全てバリアに防がれ、続いてゲッターチェンジでカーンのゲッターミサイル、さらにキリクのダブルドリルストームでバリアを破ることには成功するもダメージを与えるには至らず、再びアークに戻って奥の手としてアークシャインボンバーを放ったがこれも有効打にはならず、逆にバグからの攻撃によって一撃で機体を半壊させられ、12話のアバンと同じ状況となる。
そして次の瞬間、隼人によって地獄の釜が開かれ……
その後の戦いがどうなったのかは不明だが、EDを挟んだ後のCパートでは再び獏と合流しており、火星の郊外に鎮座するマシーンランドの地下牢に幽閉されていたカムイの救出に現れる。
再会した際、意気消沈した様子で自分を放っておくよう告げるカムイに対して「お前のケジメはそんなもんか」「お前を信じて戦った帝国の民はどうなる!?」と発破を掛け、彼を立ち直らせると同時に、漫画版では叶わなかったカムイとの和解とアークチームの再結成を成した。
またこのときカムイに対して檄を飛ばしつつも、自分達と同様にエンペラーが誕生する未来を回避するために人類と戦うことを決意したカムイの選択については、決して否定したり責めたりすることはしなかった。
その後3人でマシーンランドから脱出すると外でゲッター天と相対し、再び3人でゲットマシンに乗り込んでゲッターアークに合体。ゲッター天に戦いを挑む場面でアニメ版アークは完結となった。