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スポーンの編集履歴

2021-11-10 14:01:34 バージョン

スポーン

すぽーん

トッド・マクファーレン原作の大人気アメリカンコミック兼同作品の主人公。アニメ化や実写映画化もされて話題を呼んだ。

概要

SPAWN(Painting)

CV大塚明夫

『スポーン』とは、1992年アメリカの「イメージ・コミック社」から出版された、トッド・マクファーレン原作の漫画作品と同作品の主人公のことである。世界120カ国で約1億3000万部以上出版されている。

トッドの独特なキャラクター造形が遺憾なく発揮されており、奇抜でなおかつ格好いいキャラクター達は絶大な人気を集めている。


タイトル継続中。2018年11月現在、通算290話越え・・・あれ、以前に100話で終わらせるってマクファーレンは言ってたような・・・。


アニメ実写など映像化のメディアにおいて…

1997年にはアニメ化され、日本においてはカートゥーン ネットワークにて『SPAWN スポーン The Animated Series』というタイトルで放映された。

その同年、元格闘家のマイケル・ジェイ・ホワイトの主演で実写映画化もされている。

また、マクファーレン自らが監督した新作映画が、ジェイミー・フォックス主演で2019年に公開予定で今度はR指定作品になるとのこと、だったが続報は無い…

ストーリー

優秀なCIA工作員であったアル・シモンズは、魔界第8階層の支配者マレボルギアの目に止まり暗殺された。魔界に送り込まれたアルは最愛の妻ワンダと再会するためにマレボルギア(メルボージャ)と契約を交わし、魔界の軍団構成員”ヘルスポーン”となり、再び現世に飛ばされるのであった。


アルにとっては驚きと悲しみの連続。

スポーンのコスチュームを脱いだ醜く焼けただれた顔と体。

スポーンの能力の一つである魔法を使ってみたものの自分の思う姿に変身できずじまい。


そして、現世はすでに彼の死後五年を経過。

妻であったワンダは親友テリーと再婚してしまっていたのであった・・・


登場人物

アル・シモンズ

本作の主人公、元々優秀な兵士ゆえ重火器といった武器の使い方には詳しい。

悪魔マレボルキアにその魂を見出され、地獄の先兵「ヘルスポーン」として現世に蘇る。


妻はかっての親友と再婚し幸せな家庭を築いていた。

彼に残された目的は自分を地獄に落とした元上司ジェイソンへの復讐である。

バットマンと対戦した経験もある。


前述の通り素肌は醜く焼けただれており、代わりに「ネクロプラズミックアーマー」と言う寄生生物がコスチュームに変身することで全身を覆い隠している。風もないのにマントがうねうね揺らめくのはこの為。この変形自在のコスチュームはスポーンの武器でもあり、刃の付いた鎖に変身させるのは十八番。


またマレボルキアから貸し与えられた魔力、緑色のネクロプラズムを用いた魔法の行使も999回に限り認められているが、彼が全てを使い切った時その魂は永遠に地獄に隷属される……と言う設定だったが、途中からカウント描写が無くなり、更にマレボルキアを倒して以降は正式に無限に使えるようになった。


バイオレーター/クラウン

バイオレーター

地獄の悪魔。

魔王マレボルギア(メルボージャ)から直々に名を受け、歴代ヘルスポーンを監視し導く役として現世に派遣されている。

しかし、地獄生まれの生粋の悪魔として『人間あがりであるヘルスポーンの世話役』という立場に対しては不満を持っている。そのため、一応の仕事はするものの、邪魔をする事もしばし。

当初はマフィアやギャングの大物を次々に惨殺し、その犯人をスポーンだと思わせて抗争を起こさせた(そうする事で悪人の魂をより多く収穫し、自らの手柄にしようともしていた)。

しかし、マレボルギアの怒りを買い、一時期その魔力及び変身能力を封じられた。

そのような経緯もあり、スポーン=アル・シモンズとは敵対している。

ただし、悪魔サンスカーのような共通の敵が現れた時には、一時的に敵対を解き、スポーンに助言をしている。


大きな角とひょろ長い身体と手足を持ち、口から吐く地獄の炎は単なる火炎放射を凌駕する凄まじい破壊力を持つ。その造形は中世の民話などに出てくる、ドラゴンのモデルである(ただし、よく見たらあまり似てはいないが)。

人間の臓物が好物で、子供より大人の方が好みらしい。曰く「ガキの臓物は青臭くっていけねえ」。


クラウン

普段は小太りで短躯なピエロ「クラウン」となり、下水道やダウンタウンなどに潜み暗躍している。

クラウンはバイオレーターの人間態であり、中世においてもこの姿になって人間社会に紛れ込んでいた(服も自分の皮膚を変化させたものであり、時代ごとのファッションに合わせている)。本物のクラウン=道化師として、王族や貴族社会にも紛れ込み、その動向も見張っていた事もあった。クラウンの状態ではほとんどの能力及び戦闘能力は無くなり、魔力による攻撃も出来ないが、それでもギャング相手に奮闘し何人かを血祭りにあげた事がある。


残虐にして極悪、かつ下品な性格だが、どこか人間臭く愛嬌がある。


1巻だけではあるが彼を主人公としたサイドストーリーも創刊された。ストーリーはなんとあのアラン・ムーア。アル・シモンズへの嫌がらせが過ぎてマレボルキアから悪魔の能力を取り上げられてしまい、能力を使えなくなったバイオレーターの元に四人の異母兄弟『フレビアック家』が復讐に来るが、最終的に人間の傭兵である「アドマニッシャー(訓戒者)」がフレビアックを地獄に追い返すという内容である。


アンジェラ

あんじぇら

その名とおり天界の天使(エンジェルの別読み)。

ヘル・スポーンの狩人で、過去に何度もスポーンを狩っていた。

天界に属する天使にして、神に仕える戦士の一人。それゆえに秩序側に立ち、正義の味方的な立ち位置に居るはずだが、その性格は好戦的かつ容赦がない。

天使というより、女戦士(アマゾネス)に近い。そして、魔界側の存在、及びヘルスポーン相手ならば、勝利してその首を獲るために、なかば卑怯な手を用いる事も厭わない。

スポーン狩りを生業としており、過去には中世の騎士のスポーンを罠にかけ、ハントしたことがあった(他に、巨人のスポーンも狩ったらしい)。それ以外にもハンティング自体を趣味として好んでいる様子で、自分の誕生日には希少種のドラゴンを(各方面に許可を取る事で)自分の為にハントし、その首を落として自分のものとした。

アル・シモンズに狙いを定めていたものの、失敗に終わる。

女性ゆえに彼に、アル・シモンズに恋して、一緒に寝たこともある。

後に、恨みを持つ天使仲間の罠にはめられ、無実の罪を着せられた。結果、天界の戦士の資格を失うも、天界および魔界、どちらにも属さないフリーの傭兵(というか、何でも屋)のような稼業を始める。


その肉体は、人間のような有機体というより、光のエネルギーの集合体が実体を持ったような存在である。元は、死んだ無垢なる女性たちの複数の魂(戦争に巻き込まれて死んだ女児、善人だが一般人として死んだ老婆、男に殺された女性など)で、彼女たちの魂が死後に天界に導かれた後、合体した事でアンジェラが誕生している。


今現在は大人の事情ゆえに本作の登場を許されていない。

1996年の東京おもちゃショーにおいて、マクファーレントイズの日本総発売元のレッズ(現在は倒産)が、宣伝の際にコスプレイヤーによるコスプレを披露した。

衣装の制作がJAP工房であることも含め、マクファーレン側のスタッフたちは感銘を受けたという。


チャペル

『アル・シモンズを殺した男』。

上司の命令で任務中の事故と見せてかけて彼を暗殺した。

原作アメコミでは黒人男性、アルの友人であった。また、ヒーローチーム「ヤングブラッド」のメンバーの一人であり、(一応は)正義側の陣営に属して、ヴィランなどと戦っている。

戦いに赴く際には、その顔にドクロのメイクを施している。


映画版では都合により女暗殺者ジェシカ・プリーストに変更された。のちに設定変更され、原作でも彼女が登場する。


サム・バーク&トゥイッチ・ウィリアムズ

サム&トウィッチ

元は、NYの二人組の刑事。上記イラストの、太った方がサム、痩せた方がトゥイッチ。

サム・バークは太った男で、見た目どおりだらしなく、さらには下品かつ粗野。しかし強い正義感を持ち、同時に機知に富み、鋭い観察眼をも有する熱血漢。正義を執行するためには、若干乱暴な手を用いる事も厭わない。更には権力者の事情や派閥争いといった事を無視しているため、上司からは煙たがられる事もしばし。ドーナツが好物で、その他にサラミやパストラミたっぷりのサンドイッチやピザなど、カロリー高めの食べ物を好む。

トゥイッチ・ウィリアムズは、ヒゲとメガネがトレードマークの痩せた男。美人の妻と多くの子供を持つ。

熱くなりがちなサムを抑え、相棒として彼と行動を共にしている。感情はやや抑え気味だが、サムに劣らず強い正義感の持ち主で、優れた拳銃の腕前を持つ(オーバート・キルの頭部に命中させ、混乱させ退散させたことも)。

二人ともただの一般人で、特殊能力は有していない。当初はスポーン(実はバイオレーター)が起こした、暗黒街の顔役たちの連続惨殺事件を追っていたところ、スポーンの事件に巻き込まれるようになる。

悪魔サンスカーの事件で、トゥイッチは襲われ入院し、そこから直接的に巻き込まれるように。

また、後にマフィアが警察と裏で繋がっている証拠書類をスポーンから渡された時、それが元で刑事を解雇させられた。しかしその後も私費で私立探偵事務所を開き、独自に正義を守るようになる。

後に刑事に復帰し、スポーンとともに自分たちなりに人間界の悪へ対抗している。


オーバート・キル

過剰殺戮

マフィア雇われのサイボーグ。

怪力と頑丈なボディを持ち、マフィア間の抗争における戦力として各所に出向している。その戦闘力は軍隊の一個部隊に匹敵し、スポーンですらそのパワーの前には一度敗退させられた。

しかし後に、近代兵器・火器を奪い武装したスポーンと再戦。一度完全に破壊されたが、何度も復活し、スポーンと対戦している。

製作者は、科学者である彼自身の兄。元はギャングの弟が死にかけた際、兄がそのギャングのボスに出資させ、最強のサイボーグとして蘇生させたもの。そのため、何度も破壊されても、兄の手によって復活している。言うなれば「最強の鉄砲玉」。

裏社会で殺し合いの仕事をしているゆえに、粗暴で脳禁な印象を与える。しかし休日には兄とともに湖畔にある自然の中の別荘に赴き、クラシック音楽を嗜むといった知的かつ穏やかな一面を有する。


「ヘルスポーン」

バイオレーター=クラウン曰く、

卵とかヒヨッ子って意味もあるけどよ、あんたの場合、地獄の兵士ってとこかな


魔界の魔王の一人、マレボルギア(メルボージャ)の兵士。

生前に見込みのある存在※(悪人、殺人鬼、殺戮を好む兵士など)に目を付け、死亡した後に魂と引き換えに契約を迫る。

契約を結ぶと、寄生生物であるネクロプラズミックアーマーのコスチュームを着用するように。また、とりわけ優秀な個体は、現世に蘇らせ活動させた後、改めて地獄に堕とし、そしてそのうえで地獄の戦士たちを率いる将軍として活動させられるはめになる。アル・シモンズも、目を付けられた優秀な者の一人。

※ちなみに、この「見込みのある存在」だが、現世では極悪人であっても地獄では雑兵でしかない。連続猟奇殺人鬼程度では、スポーンとしてのレベルは並である。


設定上は現在のみならず、中世の騎士や日本の忍者、フン族のような古代戦士、荒廃した未来の戦士など、様々な時代や場所の人間たちがスポーンと化して現世に蘇っている。人間のみならず、巨人や異星人など、人間以外の存在でもスポーン化するらしい。

それらの多くはコミック未登場だが、フィギュアで出ているものも多い。


コスチュームは基本的には同じだが、騎士は鎧状になっているなど、それぞれで若干デザインが異なっている。また、スポーンのエンブレムも共通。

※中世の騎士のスポーンこと、「メディーバル・スポーン」。

さらにコスチューム自体は、天界など敵対する陣営に赴いたら、自動的に警戒モードとなり、とげとげしい外観に変化する。


その身体は生前の肉体は関係なく、ネクロプラズムで構成された身体になっている(アル・シモンズは自分の土葬された死体を、墓を暴いて確認していた)。大抵は腐っていたり焼けただれていたりしており、その肌をネクロプラズミックアーマーのコスチュームが覆っている。ヴィラン「カース」により体中をバラバラにされた事もあったが、パーツを組み合わせて復活した。

更に、ある程度の変化もするらしく、アル・シモンズは耳の尖ったあのヒーローにより顔を縦に割られ、靴紐で結んでいた時期もあった。後に靴紐がほどけて顔が割れ、骸骨めいた新たな顔に変化する(これらの顔は「ハンバーガーヘッド」「ワームヘッド」と呼称され、フィギュア化されている)。


また、上記アル・シモンズの項目にもあるように、コスチュームのマントや鎖を変形させて武器とする他、ネクロプラズムの魔力を消費しての攻撃も可能。これはエネルギービームとして発射したり、剣の刃に魔力をまとわせ切り付けたりといった攻撃の他、テレポーテーションや防御用バリアなど、思いつく限りの様々な使い方が可能。


上記にあるように、様々な時代の様々な人物がスポーン化しているが、それらのほとんどは劇中に登場せず、フィギュア化されている。

アル・シモンズもまた、劇中に未登場の、様々なシチュエーションや装備などを有した姿のものがフィギュアとして出ている。


また、フィギュアのみの展開だが、「日本のマンガやアニメのようなデザイン」の、パラレルワールドのスポーン「マンガ・スポーン」も存在する。

SERIES 9 MANGA SPAWN

※マンガ・スポーン。


余談

  • 日本でも作者のマクファーレンが起ち上げたマクファーレントイズが手掛けたフィギュアシリーズが人気を博し、一時大ブームを呼んだ。

  • マンガ家所十三による、オリジナルストーリーも展開された(メディアワークスより)。アル・シモンズとは別の経緯でスポーンになった男の物語で、アメコミ版の世界観と共通している。作品世界を広げたが、人気低迷ゆえ連載中断となった。フィギュアのみでコミックに登場しなかった多くのキャラが、作者独自の解釈を受けたうえで、劇中に登場している。

  • 上述した「チャペル」なるキャラの「映画版の都合」であるが、「チャペル」の考案者はトッドの友人作家によるもの。「チャペル」を使用する権利は主に友人作家にあるため、トッドは急遽新たにジェシカを制作した。

  • 第10話『CROSSING OVER』なるエピソードがある。アンジェラとの対戦後、ふとしたことで別の異世界の飛ばされてしまったスポーンが見た物は・・・? ⇒ 封印作品

  • 登場人物のアンジェラであるが今現在(2015)、どういう経緯かわからないがMARVELコミックに登場。(原作アメコミ版『エイジオブウルトロン』ラストシーン参照)

大人の事情ゆえに移籍することになりました!?設定はマイティ・ソーの妹として活躍とのこと。


  • 原作者のマクファーレンは、1990年代はMARVELコミック社のアーティストとして在籍しており、『スパイダーマン』を担当していた(エディ・ブロックのヴェノム初登場時のエピソードも手掛けている)。しかしながらそのせいで、創刊当初のスポーンは「スパイダーマンとバットマンを足して2で割ったキャラクター」と批評を受けていた(なお、バットマンとスポーンは、後にDCおよびイメージコミックとが公式でクロスオーバー作品を出している。DCとイメージから1作ずつ出ており、どちらも邦訳された)。

  • ちなみに最近の展開(2016~)は原作者自ら手掛けた限定表紙絵(ジャケット絵)はスパイダーマンのポーズや関連作品を連想させてくれるパロディをやってくれてる。

関連タグ

アメコミ SPAWN


カリオストロ - 作中にて同名人物が登場。

ベノムスパイダーマン - 実は原作者が一時作画に関わっていたMARVEL作品

カーネイジ - 「スポーン」作中に登場するシリアルキラー達のモデル


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